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戸塚祥太(A.B.C-Z)、加藤和樹、辰巳雄大(ふぉ~ゆ~) ら出演。舞台『BACKBEAT』プレビュー公演が開幕! 辰巳雄大(ふぉ~ゆ~)「4年の時を経て演奏レベルも肉体もパワーアップしています!」

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2023年4月23日(日)に東京・江戸川区総合文化センター 大ホールにて、舞台『BACKBEAT』のプレビュー公演が行われた。

本作は、1994年に公開された映画『バック・ビート』をイアン・ソフトリー監督自身が舞台化したもの。メジャーデビュー前、5人編成だったビートルズの創成期を、21歳で夭折したスチュアート・サトクリフにスポットを当て描いた作品となっている。

スチュアート・サトクリフ役を演じるのは、戸塚祥太(A.B.C-Z)、ジョン・レノン役は、加藤和樹、ジョージ・ハリスン役は、辰巳雄大(ふぉ~ゆ~)、ポール・マッカートニー役は、JUON(FUZZY CONTROL)、ピート・ベスト役は上口耕平と、4年前の初演時のメンバーが再び集結! スチュアートの恋人となるアストリッド・キルヒヘル役は元宝塚歌劇団雪組トップ娘役の愛加あゆが演じ、1966 年のビートルズ初来日公演の際に前座を務め、彼らの貴重な生演奏を体感している尾藤イサオは、エルヴィス・プレスリー役で歌唱も披露。

ゲネプロの前に行われた取材会には、戸塚、加藤、辰巳、JUON、上口、愛加、尾藤が登壇し、開幕に向けて意気込みを語った。

4年ぶりの再演に向け、チームワークを問われた戸塚は、開口一番「完璧です! メンバーと再開した初日から、「自分の中でこれを求めていたんだ」「もう一回、人生の中でこれをやりたかったんだ」っていう思いが湧き出てきました。心さえ乾いていなければ、いつだって青春だなって思いました」と自信の表情。

加藤も「稽古場で演出の石丸さち子さんに「もうちょっと若く、若く」って言われてたのですが(苦笑)、だんだん身も心も若返っていった実感があります」とコメント。

辰巳は「4年前の『BACKBEAT』とは全然違ったドライブ感があります。“戻れない青春”“止まらない青春”と言いますか……ビートルズの青春時代が、素晴らしい音楽と共に疾走していくという、新しい『BACKBEAT』になったと思います」と、さらにパワーアップした本作について熱く語る。

「オリジナルなグルーヴ、僕たちじゃないと出せないグルーヴ、音、歌があります。稽古ではレベルアップの連続で、今日を迎えられたことをすごくうれしく思います」とサウンド面の進化について語るJUON。

稽古中の印象的な出来事について問われた上口は「ドラムを叩きながら後ろからみんなを見ていると、ちょっと大人になったなっていうのがありましたが、あっという間に心が10代に戻っていく様が見えて、その段階がとっても印象的でした。さっきとっつー(戸塚)が言ったように、何年経とうが10代の心に戻れるんだという発見がありましたね」と、メンバーに優しい視線を向ける。

エルヴィス・プレスリー役のほか、数役を演じる尾藤は「皆さんが楽器の練習や毎日ぶつかり合うような稽古をしているのを観て、僕も「これは絶対に頑張らなければいけない」と思っております。そしてこの『BACKBEAT』っていうのは、ビート……ビート(尾藤)は私なんですけど(笑)」と、突然のオヤジギャグ!? さらに「ビートルズが(日本に)来た時は、僕は東京を留守にしていたんですよ。ビート留守(ビートルズ)ってね」と畳みかけ、会場は笑いに包まれた。

今回、カンパニー初参加の愛加は、アストリッドを演じるにあたり「ウイッグではなく人生初の金髪ショートヘアにしました」と気合い十分!

「皆さんのチームワークが出来上がっているところに入ったので、くらい付いていくのに必死だったんですけども、すごく皆さんによくしていただいてます。この(5人の)ビートルズのとりこになっています」とほほ笑む。

レポーターが「特に誰の優しさを一番感じましたか?」と質問を続けると、「それは答えにくいでしょ!」と、男性陣から一斉にツッコミが入るが、「本当に、皆さんそれぞれ私が悩んでいる時に温かい言葉をかけてくださって……でも個人的にからみの多いスチュアート(戸塚)は、気合いが入るひと言や癒しのひと言を言ってくださるので、ホッとなごみます。「大丈夫だよ」とか……」という愛加の言葉に「ここ、絶対に使ってください!」と戸塚が猛アピール!

続いて、4年ぶりの再演で一番変わったのは誰との質問に、一同の視線は辰巳に集中。

辰巳「4年前はF(のコード)を押さえるのがギリギリだったけど、今回はギターソロを弾いています! バッキバキの完全なるリードギターに変貌しまして、がっつりジョージ・ハリスンになれる日がきました(笑)」と目を輝かせていたのが印象的だった。

なんと、ザ・ビートルズ・クラブの方々に観ていただいた時に、「日本でロックをやる方々はたくさんいるけど、日本でロックンロールを弾けるのは数少ない。でもここではロックンロールが聞ける」と言っていただいたのが自信になったのだそう。

稽古期間はもちろん、昨年秋から半年以上もの間、常にギターを傍に置いて触ることを意識していたと語る辰巳。「ジョージはギターを愛している人なので、誰よりも現場でギターを触っていようっていうのが目標だったんです。ギターに触れていないと落ち着かない。とにかくギターを触っている、ギターとくっついているっていう時間を大切にしていました」

その姿は、役を超えてもはや“バンドマン”。となると「次なる目標は、この5人でのCDデビューか?」と話を振られると、「音楽番組とか(の出演オファー)待っています」と戸塚。

辰巳も「プロデューサーさん、『BACKBEAT』のCDのケース“だけ”作りましょう! って、それ僕らふぉ~ゆ~のやり方じゃないですか。ケースだけ作るって(苦笑)」と自らボケて笑いを取りにいく。

また、加藤がとあるインタビューで「このメンバーで舞台に立つ『BACKBEAT』は、これが最後かもしれない」と発言したことについて真意を尋ねられると、「現実問題、この作品をやるのは本当に大変なことなんです。それぞれが覚悟をもってこの再演に臨んだと思いますし、誰が欠けても同じピースにならない。本当に奇跡のメンバーが集まっているからこそ一瞬一瞬、1公演1公演に命をかけて挑みたいと思っているし、「次がある」と思ってしまうとどこかで甘えが出るかもしれない。なので「これが最後」という気持ちで臨む……その心持ちというのはなくしたくないなという思いから出た言葉ですね」と言葉を噛みしめるように語る。

「決して10代を演じるのがつらくなったってわけじゃないんですよね?」とのレポーターの言葉に思わず吹き出す一幕もあったが、「それぞれ体作りとか、歌うメンバーは声のケアとかあるので本当に毎日気が抜けない。でも誰も「ツラい」とは言わないし、さっきも楽屋で「早くやりたい!」って言ってたくらい、1分1秒でも早く皆さんにこの作品をお届けしたいです」と笑顔を見せた。

ちなみに体のケアの面では、各々がトレーニング器具やプロテインを持参し、楽屋はジムと化しているのだとか(笑)。

「4年前と比べて、みんなナイスバディになっていますよ」と辰巳がニヤリ。

和やかな空気の中、最後にキャストを代表して戸塚からメッセージが送られた。

「4年前もその時に出来る最高の『BACKBEAT』をお届けしましたが、そこからさらに時を経て熟成された『BACKBEAT』をお届けします。熟成されているけど瑞々しい、大人なのに若いみたいな、ちょっと矛盾しているものがこのチームではひとつの場所に出せていると思います。新しいサウンドとスピード感をもって続くお芝居を見届けてほしいですね。余談ですが、僕は個人的に“稽古”とは言わずに“BACKBEATセッション”と呼んでいたんですけど、セッションを積み重ねた結果を全国に届けに行くので、皆さんぜひ楽しみにしていてください!」

舞台『BACKBEAT』は、4月28日(金)~5月3日(水・祝)兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール、5月6日(土)・7日(日)市民会館シアーズホーム夢ホール(熊本市民会館)大ホール、5月20日(土)・21日(日)枚方市総合文化芸術センター 関西医大 大ホール、5月24日(水)~31日(水)東京建物Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)にて上演される。公演に関する詳細は公式サイトをご確認ください。

文・撮影:近藤明子

公演概要

「BACKBEAT」

作: イアン・ソフトリー  スティーヴン・ジェフリーズ
翻訳・演出: 石丸さち子
音楽監督: 森 大輔

出演:
戸塚祥太(A.B.C-Z) 加藤和樹
辰巳雄大(ふぉ~ゆ~) JUON(FUZZY CONTROL) 上口耕平
愛加あゆ
鍛治直人 東山光明 西川大貴 加藤 将 工藤広夢 
尾藤イサオ

【プレビュー公演】
2023年4月23日(日) 18:30開演  
江戸川区総合文化センター 大ホール

【兵庫公演】
4月28日(金)~5月3日(水・祝)  
兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール

【熊本公演】
5月6日(土)・7日(日)  
市民会館シアーズホーム夢ホール(熊本市民会館) 大ホール

【大阪公演】
5月20日(土)・21日(日)  
枚方市総合文化芸術センター 関西医大 大ホール

【東京公演】
日程・会場:5月24日(水)~31日(水)  
東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)

企画・製作: シーエイティプロデュース

公式サイト: https://www.backbeat-stage.com
公式Twitter: @BackbeatStage

THEATER GIRL編集部

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