武田玲奈インタビュー『劇走江戸鴉～チャリンコ傾奇組～』「枠にとらわれずにいろいろと挑戦してみたい」（後編）

2024.10.04

INTERVIEW

2024年10月5日より新橋演舞場にて、『劇走江戸鴉～チャリンコ傾奇組～』が上演されます。

本作は、江戸・元禄時代に大坂に実在し、講釈や浄瑠璃等にも多くのインスピレーションを与えたといわれる「雁金五人男」を下敷きに、歌舞伎や浮世絵など、庶民文化が大きく花開いた“庶民が主役の時代”を生きる若者たちをダイナミックに描きます。江戸時代には存在し得ない“デコチャリ”を乗り回し、時代劇らしい立廻りやダンスなど、どこを切り取っても見どころたっぷりな舞台となっています。

同心の手先として街の浄化作戦の任に当たる布袋数右衛門を演じるのは、HiHi Jetsの井上瑞稀さん。荒くれもの集団「江戸鴉」のリーダー雁金弾七は、同じくHiHi Jetsの橋本涼さんが演じます。また、江戸の街を大爆走しながら世直しをしていく「江戸鴉」のメンバーは、浜中文一さん、押田岳さん、富本惣昭さんが務めます。数右衛門の姉でヒロイン・お露を演じるのは武田玲奈さん、さらに山本亨さん、オレノグラフィティさん、そして山口馬木也と、華やかで舞台経験も豊富な顔ぶれが揃い、個性豊かなキャラクターたちに命を吹き込みます。

2013年9月大阪・新歌舞伎座で初演された本作を、劇団・扉座主宰として演劇界の第一線を走り続けている横内謙介さんが、今回の上演用に舞台を江戸に置き換えブラッシュアップ。元禄時代の人々の鮮烈な生き様が、現代によみがえります。

今回、THEATER GIRLでは数右衛門の姉でヒロイン・お露を演じる武田玲奈さんにインタビュー。後編では、舞台の楽しみ方や作品との向き合い方などを語っていただきました。

インタビュー前編はこちら

武田さんの“青春時代”の思い出とは……⁉

――約一年ぶりの舞台出演となりますが、本番や稽古期間も含めて、舞台のどんなところがお好きですか？

お稽古が好きですね。映像だとワンシーンを撮り終えるともうそのシーンはやらないのですが、舞台だと同じシーンについてたくさん考える時間があるので。いろんな可能性を見出せたり、試すことができるので、特にお稽古は楽しいです。共演者の方からいろいろな刺激ももらえますし、舞台でないと、同じシーンのことを一ヶ月くらいずっと考え続けることもなかなかないので貴重な時間です。

――武田さんは多趣味とのことですが、仕事以外の時間でリラックスできるのはどんなときでしょうか？

趣味はいっぱいあるんですよね。ゲームもしたり、好きな韓国アイドルのダンスをコピーして踊ったり、サウナに行ったり……と、いろいろなところでリフレッシュしています！　そういった時間も自分の中でとても大事なので。