柴田柚菜（乃木坂46）インタビュー『恋と呼ぶには気持ち悪い』「私自身楽しみながらお芝居をしたいと思っています」（前編）

2024.04.04

INTERVIEW

2024年4月26日（金）、ヒューリックホール東京にて舞台『恋と呼ぶには気持ち悪い』が開幕します。

本作は、累計発行部数150万部（電子書籍を含む）を突破した人気コミックスが原作の、エリート社会人・天草亮とオタク女子高生・有馬一花の“年の差”ラブコメディー。2021年にはアニメ化されるなど話題を呼び、今回、待望の舞台化となりました。

とある出来事をきっかけに、亮からの熱烈なアプローチを受けることになる一花役には、乃木坂46・柴田柚菜さん。一花に狂信的な恋をする、女癖の悪いハイスペックイケメン・亮を演じるのは内博貴さん。ほか、NMB48・龍本弥生さん、千葉瑞己さん、長江崚行さん、小見川千明さん、八城まゆさん、瑚々さん、泉澄さん、根本流風さん、片山しおりさん、尾崎明日香さんなど、多彩な顔ぶれとなりました。

THEATER GIRLは、主演を務める柴田柚菜さんにインタビュー。前編では、本作に出演が決まったときの心境や演じるキャラクターについて、ご自身の交友関係についてなどをお話しいただきました。テンション高く語ってくれたオタクトークも必読です。

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新しいことに挑戦するのは楽しみ

――本作への出演が決まったときの気持ちを教えてください。

舞台をやっている（乃木坂46の）メンバーはほかにたくさんいるので、自分が選ばれたことに驚きました。しかも、主演だったので。今の時点ではただただ不安ですが、新しいことに挑戦するのは楽しみです。

――不安というのは、何に対しての？

舞台でお芝居することもそうですし、舞台に立った時に目の前にお客さまがいることもそうですし。共演者の方たちと仲よくなれるかなとか、そういうことも不安ですし。もう全てが不安ですね。

――でも、目の前にお客さまがいる状態でのパフォーマンスは、乃木坂46で日常的に経験していますよね？

そうですね。ただ、実際にどうかはやってみないとわからないですが、歌って踊るパフォーマンスとお芝居とではやっぱり違うのかなと思って。お芝居自体は経験があるけど、目の前でそれを見られるというのはちょっとドキドキしそうですね。

原作ファンの方にも楽しんでいただけるように演じたい

――柴田さん演じる有馬一花は、現時点ではどんなキャラクターだととらえていますか？

かわいらしくて真面目な女子高生だなと思うんですけど。罵倒するシーンがあったりするので、芯の強い一面もあるのかなって。

――人を罵倒する機会はなかなかないと思うので、意外に楽しみだったりするのかなと……（笑）。

楽しみです（笑）。やっぱり誰かを罵倒することなんて日常ではないので、新鮮ですよね。

――本作への出演が決まってから『恋と呼ぶには気持ち悪い』のアニメ版をご覧になったそうですが、一花という人物をどういう視点から見ましたか？

“この子を私が演じるのか。楽しそうだな”と思いました。ただ、原作ファンの方もいらっしゃるので、やっぱり原作に忠実に。原作ファンの方にも楽しんでいただけるように演じたいなと思いました。

――原作モノは、既存のキャラクター像があるなかで演じるというのが、とても難しいところですよね。

そうですね。稽古が始まる前にもう1回アニメ版を見直して、みなさんが持っているであろう一花像を私のなかにも入れて。そのうえで、一花ちゃんのかわいらしさと人を罵倒するような強さのギャップを舞台でも見せていけたらいいなと思っています。

――もしも一花ちゃんが身近にいたら、友達になると思いますか？

自分がかわいらしい感じの女の子じゃないので、一花ちゃんみたいにかわいらしい子がいたら仲よくなりたいかもしれないです。一花ちゃんにはオタクな一面もあるので、共通の趣味があると仲よくなりやすいかもしれないですね。

――柴田さんにもオタクな一面が？

私は、昔はアイドルのオタクだったんですけど、最近は実家で飼っている愛犬のオタクをしています。黒チワワでココちゃんという名前なんです。

――どんなオタクっぷりなのですか？

もう～、自分じゃなくなります。ホントにかわいすぎて、食べてしまいたいくらい（笑）。

――（笑）。ココちゃんに顔をうずめて吸ったりとか？

あっ、吸います。もう、匂いも好きだし。かわいいんですよ～。ホントに。

――どんな姿にキュンとしますか？

私の上で寝ている姿ですかね。犬なのにネコみたいな性格で、けっこうツンデレというか。私が帰ると、最初だけは来るんですけど、10秒後ぐらいにはもうどこかへ行っちゃうんですよ。そんなふうに普段はちょっと距離があるので、たまに私がソファにいるときに寄ってきたりすると、ホントにうれしくて。一緒にお昼寝する時間が幸せなんです。

――実家から、愛犬の写真や動画を送ってもらったり？

はい。もう、ずーーーっと見ています。スマホの待ち受けもココちゃんです。

――そのオタクぶりだと、一花ちゃんとも仲よくなれそうですね（笑）。友達といるときの柴田さんは、どんな立ち位置になることが多いですか？

私は大人数で仲よくするというより、一対一で付き合うほうが多いんですけど、どうなんだろう……でも、最近気づいたことがあって。私のお友達って、お兄ちゃんかお姉ちゃんのいる人が多いんです。私自身は10歳以上離れた妹と弟がいてお姉ちゃんなので、それに関係があるのかなーと思っています。

――面倒見のいいタイプということですか？

かと思いきや、みんなのほうがしっかりしています（笑）。付き合い方はそれぞれ違いますけど、私が頼ることが多いかもしれないですね。

熱烈なアプローチを受けたら「もしかしたら逃げちゃうかも（笑）」

――本作では一花と天草亮（内博貴）の年の差恋愛が描かれますが、そういった恋愛の形はどう思いますか？

周りにもそういうカップルはいないですし、あまり想像がつかないんですけど……。でも17歳と27歳での10歳差なので、意外に違和感はないのかな。ただ、それくらい年齢差がある場合、どうやって恋愛に発展するんだろうって思います。

――亮さんのような熱烈なアプローチを受けたら、ご自身はどういう反応をしそう？

もしかしたら逃げちゃうかも（笑）。どちらかというと私は追いかけたい派なので、あまりにも好きだって言われると……あっ、でも、アイドルとしてはあまり言ってはいけないのかな（笑）!?

――（笑）。亮さんを演じる内さんをはじめ、舞台経験豊富な共演者も多いですが、今回の舞台出演でどんなことを学びたいと思っていますか？

もう本当に基礎から、一から学びたいです。これまでしっかりとお芝居を学ぶ機会はあまりなかったので、今回、お稽古を通して経験者の方の技を盗めたらいいなと思っています。

――本作の公式ページのコメントに「今回は自分にとって挑戦だと思っています」とありましたが、どの辺が挑戦になりそうですか？

お芝居をすること自体もそうですが、舞台に対しても主演を務めるということに対しても……不安に感じている部分全部への挑戦ですね。私は人前に立つことがあまり得意ではないし、声も小さいですし。歌のボイトレは受けているんですが、舞台の発声のようなボイトレはしばらくやっていないので、また受けさせていただけたらいいなと思っています。

――一花ちゃんは高校生ですが、ご自身の高校時代はどんな生徒でしたか？

高校1年生の夏休みに（乃木坂46の）オーディションに受かったので、学校にはあまり行けなかったんですが、通っていたのが地元の学校だったので、自転車通学をしたり、放課後に制服のまま友達と遊んだり、みたいなことも経験できて楽しかったです。授業中は、寝ていることもありましたけど（笑）。当時は、学校が息抜きになっていた気がします。

取材・文：林桃

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