松岡広大インタビュー 『ちょい釣りダンディ』「人間の内面性や心理的な描写が細かく描かれているところが魅力的」(前編)
本作は、秋田書店「ヤングチャンピオン」にシリーズ連載中の阿鬼乱太による話題の人気原作のドラマ化作品。現在BSテレ東にて、毎週月曜深夜0時より絶賛放送中です。
主人公・檀凪子を演じるのは、臼田あさ美さん。今作が連続ドラマ初主演となります。檀凪子が勤める建築設計事務所の社長 天王寺誠役に上地雄輔さん、檀凪子の幼馴染で、行きつけの小料理屋「夕まづめ」の女将七瀬いつきを太田莉菜さんが演じます。さらに、ゲスト出演として凪子から釣りの楽しさを教わることで新しい自分を見つけていく悠司役を松岡広大さん、凪子が”ちょい釣り”をはじめることとなる出来事を思い出すきっかけを作る青年・水野翔太を宮崎秋人さんが演じます。
THEATER GIRLは、悠司役の松岡広大さんにインタビュー。前編では、YouTuber役を演じるにあたって工夫したことや釣りシーンの撮影で苦労したことなど、たっぷりと語っていただきました。
インタビュー後編はこちら
自分と重ねて演じられるのではと思った
――本作のオファーを受けたときのお気持ちはいかがでしたか?
動画配信者の役は一度演じたことがあるのですが、今回はYouTuber役で一人語りのシーンが多いので、これは俳優として試されているなと。悠司は自分の可能性や自分らしさについて悩んでいて、僕も時々そういうことを考えたりするので、そういう部分は自分と重ねて演じられるのではと思いました。
――YouTuber役を演じるにあたって、参考にした動画などはありましたか?
特に誰かを参考にした訳ではないんですけど、釣りやキャンプのジャンルで、悠司のようにテンションの高いYouTuberを探すのが難しかったので、自分の想像力で少し埋めた部分もあります。
――ちなみにYouTuberもいけるかも!?という感触もあったのでしょうか?
面白い話があって、釣り堀での撮影のときにそこのご主人に挨拶をしたら「君はYouTuberなの?」と聞かれて(笑)。一般の方にそういう印象をもってもらえたのは役者冥利に尽きるなと思いました。
――本作の台本を読まれて、どんなところに魅力を感じましたか?
この作品は、釣り以外にも人間の内面性や心理的な描写がモノローグなどですごく細かく描かれているんですよね。ただの釣りのロードムービーではないところが魅力的だなと思いました。
釣りは「待ち時間さえも魅力的」
――今回、本格的に釣りを体験されたのは初めてですか?
小学生のときに友達の親にニジマス釣りに連れて行ってもらったことがあるんですけど、それっきりです。肌が焼けやすいというのもあってアウトドアが億劫になってしまって。今回、釣りが得意なスタッフさんにリールの巻き方や浮きの見方などいろいろと教えていただいて、釣りの楽しさを知りました。
――本格的に釣りを体験されてみて印象は変わりましたか?
待っている時間がすごくいいなと思いましたね。ただ竿をかまえているだけでも、有意義な時間だなって。釣りって自分を見つめ直すことともすごく心和性が高いと感じたので、それも魅力的な部分だと思います。
――この先、プライベートでも釣りに挑戦してみたいお気持ちはありますか?
日焼け止めをたくさん塗って、ぜひ行きたいですね。川や渓流釣りもいいですし、キャンプをしながらちょい釣りみたいなこともしてみたいです。
――釣りのシーンの撮影で、なにか印象的なエピソードはありましたか?
本番でない時ほど 釣れてしまうんですよね。本番前に練習がてら針を垂らしてると釣れちゃったりして(笑)。本番では全く釣れなかったりもするんですけど(苦笑)。
――釣りのシーンならではの難しさはありましたか?
最初のうちはやっぱりキャスト(=仕掛けを投げること)がうまくいかなかったです。青イソメっていう虫を餌としてつけるんですけど、想像しただけでもグロテスクで…(苦笑)。最初はちょっと抵抗があったのですが、だんだん「どうせ餌だし」という感覚になってきて慣れました。