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松井愛莉×大貫勇輔×沢村玲(ONE N’ ONLY)×吉本実憂インタビュー 『子宮恋愛』 「悩んでどう成長していくのかを、見届けていただけたら」(前編)

INTERVIEW

女性の逃れられない本能から生まれる感情やしがらみを描いた話題のドラマ『子宮恋愛』が読売テレビドラマDiVE枠にて、現在放送中です。

本作は、2人の男性の間で揺れる主人公の繊細な感情描写が大反響を呼んだ同名漫画のドラマ化です。結婚して 6 年が経つにも関わらず、夫にすら本音が言えない日々に悩む主人公。そんな彼女が、“子宮が恋をした”男性に出会ってしまい……。ホルモンバランスも理想の夫婦像も崩れた女性の“切ない大人のラブストーリー”となっています。

テキパキと仕事をこなし、同僚からの信頼も厚い苫田まき役には松井愛莉さん。オープンな性格の自分とは正反対なまきをほうっておけず、まきが変わっていく原因となる会社の同僚・山手旭役に大貫勇輔さん。モラハラ気味で、子どもがほしいまきをないがしろにする夫・苫田恭一役に沢村玲(ONE N’ ONLY)さん。まきにとってあこがれの存在である大学の先輩・寄島みゆみ役に吉本実憂さんと、今をときめく俳優陣が揃いました。

THEATER GIRLは、松井愛莉さん、大貫勇輔さん、沢村玲(ONE N’ ONLY)さん、吉本実憂さんの主要キャスト4人にインタビュー。前編では、自身の演じる役についてや、お互いの印象などを伺いました。

インタビュー後編はこちら

まきの性格は「伝えることが苦手な部分が昔の自分に似ていて、共感できるところが多かった」

松井:私の演じているまきは、自分の思ったことを伝えるのが苦手で、常に周りに気を遣って生きている女性です。

大貫:山手旭はブラジル育ちということもあり、日本人の感覚とは少し違う感覚を持っていて。人懐っこさというか、人たらしや女ったらしの部分がありながらも、どこか憎めない雰囲気を持っているのですが。それによって、まきの人生を狂わせてしまうという。

ブラジルというのは、家族を本当に大切にする文化があるらしく、離婚が非常によくないこととされているんです。旭は離婚歴があるので、それがある種、自分のなかで呪いのようになってしまい、女遊びという方向へいってしまった。そういう闇の部分もある人間ですね。

沢村:恭一は、モラハラ夫で。冷たい印象を持たれると思うのですが、それにはちゃんと背景があるんです。ドラマでは、いろんな人との出会いによってだんだんと変わっていくので、その変化を楽しんでほしいなと思います。

吉本:寄島はまきの大学の先輩で、まきにとってあこがれの先輩です。自分の考えがハッキリしていて、それをキチンと人に伝えられる人なのですが、回を重ねていくごとに、寄島の持つ葛藤みたいなものがあらわになっていくという役どころです。

大貫:やっぱり、好きな人のことって気になるじゃないですか。だから、旭はまきのことをよく見ていて、ちょっとした変化に気づいてはお茶を渡してあげたり、仕事を手伝ってあげたりするんですね。僕自身も人間観察が好きで、人のことをじーっと見てしまったりするので、そういうところはわかります。まぁ、彼の場合は下心もあると思うんですけど……ん? 俺もあるのか(笑)!? まぁ、それはさておき、人のことをよく観察するところは共感できました。

松井:まきは、山手さんみたいにズケズケものを言う人と接するのは初めてだったと思うんです。しかも、その言葉が的を射ていてちゃんと納得できるので、心情を表現することにあまり苦労はありませんでした。

松井:そうですね。それに、まきの性格……人に自分の考えを伝えるのが苦手な部分は、昔の自分に近く、共感できるところが多かったです。

特に、第1話で山手さんに言われた「苫田さんが、苫田さんの人生の主人公でしょ」というセリフはグサッときましたね。“私自身は、自分を人生の主人公だと思えているのかな?”と考えてしまいました。

沢村:人は、失ったときにその存在の大切さがわかるというか。恭一は、まきを失いそうになったことに焦り、態度が豹変して、それまでに見せたことのない一面を見せるんです。自分が当たり前だと思っていたことが、当たり前ではなかった……それって、僕自身の過去を振り返っても、やってもらっているときには気づかないことも多いな、と感じました。

沢村:うーん、愛とはまた別のところにあるのかなーと思います。そもそも恭一って、“好き”という感情がちょっとズレているような気がして。寄島に対して抱く気持ちも、好きだとは思うんですけど、ちょっと歪んでいると思うんですよね。

沢村:そう、依存が強いのかなって。以前、大貫さんと一緒にインタビューを受けたときに、「出会う人が変わったら、恭一はすごくいい人になっていたのかな」とおっしゃってくださったんですけど。寄島との出会い方を含め、過去に影響されてちょっと曲がっちゃった部分もあるのかなと思います。

吉本:あると思います。私、寄島って3つぐらいの顔を持っていると思っていて。まきに対する顔と、そのほかの人に対しての顔、恭一に対しての顔と。まきやそのほかの人に対しては無意識に気を張っているんだけど、恭一の前ではちょっと気が緩んでいるんですよね。だからこそ、恭一とは過去の出来事を共有したり、葛藤を吐露したりできる。私自身も、深い悩みや心の奥底にある悩みは、本当に信頼できる人にしか話せないので、そこはすごく共感しました。

まきの感情や心情を理解する上でのひとつとして助けられた

大貫:今回の旭に関しては、原作ではちょっと白っぽい明るい髪色なんですが、ドラマでは黒だし、パーマをかけているし、前髪もあるし、けっこう違うところが多かったので。脚本の山手旭を大事にして、要所を押さえながら原作を読ませていただきました。

松井:私も、台本のイメージを大事にして、原作には助けていただく感じでしたね。拾える所は拾って、まきの感情や心情を理解する上でのひとつとして助けられました。マンガって、感情が細かくわかりやすく描かれているので、表情を参考にしたりしました。

松井:今回は、原作の意図を落とし込んだ台本になっていると思ったので、現場では台本に集中していました。

沢村:僕も、松井さんと一緒です。恭一は、原作だとだいぶ冷たい印象というか、モラハラ感がもっと強いのですが、ドラマだとやさしい一面を見られる場面もあったりするので。原作よりちょっと人間味を出すように臨みました。

吉本:私は、原作があるものを実写化するときは、まずビジュアルから寄り添えるようにしていて。今回も、原作をたくさん読んで研究しました。原作者さんの意図も大事だと思うので、心情はもちろんですが、ビジュアルもすごく気にします。

吉本:雰囲気ですかね? 色っぽさや大人っぽさをすごく意識しました。あと、わかりやすいところでいうと、口元の右下のホクロですね。毎回、メイクさんに描いてもらっていました。

それぞれ印象が変わった部分とは……⁉

大貫:僕は、第一印象からあまり変わってないです。(吉本に)といっても、ほとんど会っていないもんね。(本作の)打ち上げのときに、初めて話したぐらい?

吉本:そうなんですよ! 今日で“三度目まして”ぐらいで。

沢村:えーっ、そうなんですか!?

吉本:私が印象に残っているのは、玲くんの第一印象ですね。最初の本読みのとき、めちゃめちゃ緊張されていて、いっさい目が合わなかったんですよ(笑)。

沢村:あはは!

吉本:でも撮影初日にお会いしてみたら、よくお話ししてくれるし、変顔もしてくるし。そこで印象が変わって、ホッとしました。

沢村:いや、僕、してないんですけど(笑)。

吉本:いやいやいやいや!

松井:(変顔を)急にしてくるよね。

吉本:ほらほら~(笑)! なので、本当はおもしろい子なんだなという印象に変わりました。

松井:でも実憂ちゃんも、びっくりするぐらい天然なんですよ。

沢村:えー!? そんなふうに思ったことはなかったです。

松井:ウソ!? 

松井:このドラマがクランクアップしたときに、お花をいただいたんですね。実憂ちゃんが、それを見て「チューリップって、まきさんのイメージにピッタリだね」と言ったんですけど……それ、バラだったんですよ(笑)。

吉本:いや、チューリップに似てたの!

大貫:あー、ちょっとトゲトゲしてるチューリップ? 俺ね、昔、お花屋でバイトしてたからわかるよ。

吉本:ありますよね?

大貫:うーん、でも、チューリップとバラは間違えないかな(笑)。

沢村:わははは!

松井:ほかにも天然の発言がありすぎて、びっくりすることが多かったです。でも、実憂ちゃんはとても人懐っこくて、かわいいんですよ~。初めて会ったときに、「“あいちゃん”って呼んでいい?」と言われて、一瞬で心を持っていかれました。

吉本:私たち、誕生日が……。

松井:あっ、そう! 2日違いなんですよ。

吉本:違う、4日違いだよ。だって、12月24日でしょ?……あれっ、違う、26日か!

松井:ほら、私が合ってたよ!(笑)

吉本:実際に会う前に、あいちゃんと誕生日が2日違いだと知って。いきなり親近感が湧いて、それだけで好きになりました(笑)。

松井:そんなこと、ある(笑)?

沢村:さっきの言葉を撤回します。吉本さんは、やっぱり天然でした(笑)。

取材・文:林桃
撮影:Jumpei Yamada

【松井愛莉】
ヘアメイク: 森野友香子(Perle)
スタイリスト:Erina Ohama 

《衣装協力》
ウェア、シューズ/TOD’S(トッズ・ジャパン tel.0120-102-578)
リング/Shihara(Shihara Tokyo tel.03-6427-5503)

【大貫勇輔】
ヘアメイク:小浜田吾央(UGATSU)
スタイリスト:立山 功

<衣装>
ジャケット¥192,500-、パンツ¥57,200-/Yohji Yamamoto POUR HOMME(ヨウジヤマモトプレスルーム tel 03-5463-1500)、シャツ¥96,800-/Y’s for men(ワイズプレスルーム tel 03-5463-1540)、その他 スタイリスト私物

【沢村玲】
ヘアメイク:中島康平
スタイリスト:stylist:丸尾里奈

〈衣装〉
ジャケット ¥88,000 パンツ ¥56,100 ともにインカミング(コンクリート)  

【吉本実憂】
ヘアメイク:小嶋絵美(ouca)

インタビュー後編はこちら

公演概要

読売テレビ「子宮恋愛」

放送情報
2025年4月10日(木)より放送スタート!

■読売テレビ 毎週木曜日 深夜0:59~
■FBS福岡放送でも放送中! 4月12日(土)毎週土曜日 深夜0:55~
※放送時間は変更になる可能性がございます。

原作コミック:佐々江典子『子宮恋愛』(ぶんか社刊)
[紙コミックス]1~2巻4/16発売、3巻5/17発売、4巻6/17発売
[電子コミックス]全7巻、好評発売中!

出演:松井愛莉
大貫勇輔、 沢村玲(ONE N’ ONLY)、吉本実憂 ほか

監督:樹下直美 伊藤彰記 保母海里風
脚本:山﨑佐保子

制作プロダクション:日テレアックスオン
製作:「子宮恋愛」製作委員会
    読売テレビ/エイベックス・ピクチャーズ/ytvメディアデザイン

オープニング主題歌:ONE N’ ONLY 『Bittersweet』 (SDR / Polydor Records) 
 6/18(土) Single release
エンディング主題歌:Faulieu. 『愛煩い』 (Faulieu. Record) 
 4/12(土) Digital single release

公式SNS
ドラマ公式X:@dramaDIVE_ytv

ドラマ公式Instagram: @drama.DIVE

ドラマ公式TikTok:@drama_DIVE

公式ハッシュタグ
#子宮恋愛
#ドラマDiVE

公式HP
https://www.ytv.co.jp/shikyurenai/

TVerページ
https://tver.jp/series/srqrwit0il

配信
FODにて独占配信あり(4月10日(木)25時29分~独占配信開始 以降、毎週木曜日25時29分最新話配信)
TVer、ytv MyDo!にて見逃し配信あり

©佐々江典子/ぶんか社/「子宮恋愛」製作委員会

THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

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