松井愛莉×大貫勇輔×沢村玲(ONE N’ ONLY)×吉本実憂インタビュー 「悩んでどう成長していくのかを、見届けていただけたら」(後編)
女性の逃れられない本能から生まれる感情やしがらみを描いた話題のドラマ『子宮恋愛』が読売テレビドラマDiVE枠にて、現在放送中です。
本作は、2人の男性の間で揺れる主人公の繊細な感情描写が大反響を呼んだ同名漫画のドラマ化です。結婚して 6 年が経つにも関わらず、夫にすら本音が言えない日々に悩む主人公。そんな彼女が、“子宮が恋をした”男性に出会ってしまい……。ホルモンバランスも理想の夫婦像も崩れた女性の“切ない大人のラブストーリー”となっています。
テキパキと仕事をこなし、同僚からの信頼も厚い苫田まき役には松井愛莉さん。オープンな性格の自分とは正反対なまきをほうっておけず、まきが変わっていく原因となる会社の同僚・山手 旭役に大貫勇輔さん。モラハラ気味で、子どもがほしいまきをないがしろにする夫・苫田恭一役に沢村玲(ONE N’ ONLY)さん。まきにとってあこがれの存在である大学の先輩・寄島みゆみ役に吉本実憂さんと、今をときめく俳優陣が揃いました。
THEATER GIRLは、松井愛莉さん、大貫勇輔さん、沢村玲(ONE N’ ONLY)さん、吉本実憂さんの主要キャスト4人にインタビュー。後編では、本作のテーマにちなんだ質問を投げかけたところ、大いに盛り上がりました。
最近、「本能のままに動いてしまったこと」とは
――本作のテーマにちなんで……最近、本能のままに動いてしまったことを教えてください。
大貫:僕は、筋トレをしすぎて首を痛めました。
沢村:わはは! ストイックですね!
大貫:僕は今、舞台の本番期間中なんですけど(取材時)、けっこう待ち時間があるんですよ。なので、その時間をすべて筋トレに費やしているんです。基本的に、5種類の腕立てを1ターンとして。まず、最初の腕立てを腕が上がらなくなるまでやったら、インターバルをとって、次の腕立てを腕が上がらなくなるまでやって~というふうに5種類、合計で180回ぐらい腕立てをするんです。通常はそれを3、4セット行うんですが、5セットやった日があって。さすがにやりすぎたみたいで、首を痛めました。
――それからしばらくは、筋トレができなかった?
大貫:いや、違う部位はできるので(笑)。下半身と腹筋、背筋をメインにトレーニングしました。
沢村:スゴい!(ONE N’ ONLYの)メンバーにも筋トレをめっちゃしている人はいますけど、大貫さんほどストイックな人はいないですね。それこそ空き時間とかに、なんていうんでしたっけ……あれ? 忘れちゃった。2本の鉄棒みたいな……。
大貫:あー、はいはいはい!(エアでやってみせながら)こうやってやるやつね。
沢村:あっ、そうですそうです! あれをずーっとやっていますけど、僕は、寝る前にちょっと体幹トレーニングぐらいをするぐらいですね……。最近は、本能のままにラーメンを食べちゃいましたし(苦笑)。
大貫:ラーメン好きなの?
沢村:柚子塩らーめんが大好きで。
大貫:俺も大好き!
沢村:撮影前とかは顔がむくんじゃうので、なるべく食べないようにしているんですけど。やっぱり、どうしても……。
大貫:食べたくなるときがある?
沢村:はい。
大貫:わかるー! 俺はね、野方ホープ。お酒を飲んだ後、絶対に食べたくなるんだよね(笑)。

――女性陣はいかがですか?
松井:バレーボール?
吉本:あっ、バレーボールね! 楽しかったねー!
松井:この間、『子宮恋愛』のスタッフさんや知り合いと集まってバレーボールをやったんですけど。私はボールを追いかけすぎて、膝から出血しちゃいました(苦笑)。
吉本:私はバレーをやるのが人生初めてだったので、気合が入りすぎて。サーブをするときに、“(相手側のコートに)届けー!”という思いを込めて「うぉりゃー!!」って、スゴい声を出しながら(笑)。
松井:ずーっと叫んでいるんですよ! 実憂ちゃんのどこから出てるの!? というくらい迫力のある声で(笑)。
吉本:なのに、(サーブが)届かないっていうね。
松井:でも、ポテンシャルは高いから、またやろう!
吉本:やりたーい!

――では、“本能”にちなんだ質問をもう一つ。みなさんは、本能タイプと熟考タイプのどちらでしょうか。
吉本:熟考です。
松井:熟考です。
大貫:本能なんですけど、本能のままにはいかない熟考タイプです。
松井:難しいですね(笑)。
大貫:たとえば、何かを食べたいとか何かをしたいというときに、僕は、もう1秒で“これ!”って決まるんですよ。でも、それをそのまま口に出していい結果になったためしがないんです。
沢村:どういうことですか?
大貫:昔はもう、思うがままに“自分が一番”という感じで生きていましたけど、そんなことばかりやっていると、気づいたら一人ぼっちになっているんですよ。やっぱり、みんなで共に生きることが大事だなと思うようになったので。最近は、本能型ではあるけど、よく考えるようになりました。
沢村:今のお話を聞いたら、僕も大貫さんと一緒かもしれないです。
松井:へー!
沢村:グループ活動でMCをしているときに、“自分が前に出て、この状況をなんとかしなきゃ!”という場面があると、自己判断で出ていくんですね。でもそれって、結局、周りを信用していないというか。メンバーからすると、“いや、そこはいかなくてよかったでしょう”ということもあって。
大貫:なるほどね。
沢村:自分の本能だけでいってしまって、相手の立場になって考えられてないなと思うシーンが多かったりするんです。なので最近は、本当の意味で相手の立場に立つことを考えようと……まだ、できているかわからないですけど、ちょっとずつ考えられるようになったかなと思います。
吉本:私は、そこまで深く考えて「熟考」と言ったわけではないんですけど……自分のなかで、常に考えていない時間がないというか。自分と向き合うことや、人や物事と向き合って考えることがすごく好きだし、もうクセづいちゃっているんです。なので、何をするにも考えて行動をするんですけど。やっぱり、本能タイプへのあこがれもありますね。野生味があってカッコいいなって。
松井:私も、本能的に動くことはほぼなくて、1回、頭で考えます。何をするにしても、“これでいいのかな”とか“これを言っていいかな”とか。もちろん、パッと言葉が出ちゃうこともありますけど、基本的には1回、脳みそで処理するかもしれないです。

――お店でメニューを決めるときなども?
松井:はい。私、すごく優柔不断なので……。
吉本:たしかに! 以前、一緒にごはんにいったとき、めちゃめちゃ優柔不断でした(笑)。
松井:自分でメニューとかを決めるの、苦手なんですよ。みんなで料理をシェアするときとか、自分が選んだものを“ほかの人たちが、実は食べたくないと思っていたらどうしよう”ということまで考えちゃうんです。
吉本:あっ、そういうことなんだ?
松井:“私はなんでも食べられるから、好きなものを選んでいいよ”というタイプなので、むしろ選んでもらったほうがラクですね。
吉本:あいちゃんが知っているお店に行ったときに、おすすめを聞いても「うーん、どれがいいかな。全部おいしいんだよなー」みたいな(笑)。なので、そのときは私が選んだんですけど。
松井:自分で決めるのが苦手なんです(笑)。
4人の「MBTI」とは……⁉
――せっかくの機会なので、お互いに聞いてみたいことを質問し合ってみませんか。
吉本:私、みなさんのMBTIをお聞きしたいです。
大貫:何それ?
沢村:性格診断ですよね?
大貫:あー! 1回、やったことがあるわ。何だったかな? ケータイがあればわかるんだけど。
沢村:(診断結果の)最初の文字はIでした? Eでした?
大貫:それすらも、わからない(笑)。
吉本:Eっぽい感じがする。
松井:Eは何?
吉本:外向型だったと思う。
松井:あー、たしかに内向型じゃなさそうですね。
大貫:あっ……うーん。
松井:私は何回やっても覚えられないので、もうあきらめました(笑)。
沢村:ね! 覚えられるの、スゴいですよね。
松井:覚えてますか?
沢村:ENFPだったかな。大ざっぱにいうと、「明るい性格」みたいな感じでした(笑)。
吉本:なんか、答えづらい質問ですみませんでした……。ほかに聞きたいことがある方!
大貫:じゃあ、ハイ! 何かが起こったときに、それが偶然だなって思うか、必然だなって思うか。どっち?

――深い質問が(笑)。
沢村:深いですね~。
吉本:私は必然だと思います。どんな選択肢であろうと、すべては自分の行動の結果だと思うから。よくも悪くも自分の責任かなって。
大貫:なるほど。
沢村:うーん、でも、偶然はあると思うんですよね。タイミングとかもあるじゃないですか。“たまたまこの時間にこの人に会ったから、こういう影響を受けた”みたいな。僕はどちらかというとそういう場面が多かったので、偶然も大事にしたいという気持ちがあります。
松井:なんだろうなぁ……両方というのはありですか(笑)? というか、両方だと思いたい。
大貫:うんうん。
松井:もちろん、生きていたら必然的なこともあると思いますし、偶然も……ん? 偶然ってどういうこと?
大貫:たとえば、街なかで誰かとばったり会ったときに、“これは必要だったから会ったんだな”と思うのか、“ホントにたまたま会ったね”なのか、みたいな。
松井:それだったら、必然かもしれないです。よく会う人って、“えっ、また会った!?”みたいなことが多くないですか?
沢村:あー、ありますね。
松井:どこかでつながってる? と思うことがあるので。
吉本:これは、心理テストですか?
大貫:ううん、違う違う。こういうときじゃないと聞けないような質問がいいなと思って。
吉本:なるほど。大貫さんは、どっちですか?
大貫:必然ですね。僕は運命を信じているタイプなので、今まで自分が選択してきたことも、これから選択することも、すべて決まっていると思っています。ただ、みなさんが言ったように、すべて自分が選択したことだし、選択によって変わることもあるけど、それもきっと決まっていることじゃないかなって。人にはみんな生まれてきた意味があると思っているタイプです。
――では最後に、主演の松井さんから、ドラマ『子宮恋愛』を楽しみにご覧になっている皆様へメッセージをお願いします。
松井:この作品はいろいろな見方がありますが、私は人間ドラマの要素が大きいと思っています。異なる4人のキャラクターが、どう交わっていくのか。そして、それぞれが抱えているものに対して、いかに悩んでどう成長していくのかを、最後まで見届けていただけたらうれしいです。

取材・文:林桃
撮影:Jumpei Yamada
【松井愛莉】
ヘアメイク: 森野友香子(Perle)
スタイリスト:Erina Ohama
《衣装協力》
ウェア、シューズ/TOD’S(トッズ・ジャパン tel.0120-102-578)
リング/Shihara(Shihara Tokyo tel.03-6427-5503)
【大貫勇輔】
ヘアメイク:小浜田吾央(UGATSU)
スタイリスト:立山 功
<衣装>
ジャケット¥192,500-、パンツ¥57,200-/Yohji Yamamoto POUR HOMME(ヨウジヤマモトプレスルーム tel 03-5463-1500)、シャツ¥96,800-/Y’s for men(ワイズプレスルーム tel 03-5463-1540)、その他 スタイリスト私物
【沢村玲】
ヘアメイク:中島康平
スタイリスト:stylist:丸尾里奈
〈衣装〉
ジャケット ¥88,000 パンツ ¥56,100 ともにインカミング(コンクリート)
【吉本実憂】
ヘアメイク:小嶋絵美(ouca)
番組概要
読売テレビ「子宮恋愛」
放送情報
2025年4月10日(木)より放送スタート!
■読売テレビ 毎週木曜日 深夜0:59~
■FBS福岡放送でも放送中! 4月12日(土)毎週土曜日 深夜0:55~
※放送時間は変更になる可能性がございます。
原作コミック:佐々江典子『子宮恋愛』(ぶんか社刊)
[紙コミックス]1~2巻4/16発売、3巻5/17発売、4巻6/17発売
[電子コミックス]全7巻、好評発売中!
出演:松井愛莉
大貫勇輔、 沢村玲(ONE N’ ONLY)、吉本実憂 ほか
監督:樹下直美 伊藤彰記 保母海里風
脚本:山﨑佐保子
制作プロダクション:日テレアックスオン
製作:「子宮恋愛」製作委員会
読売テレビ/エイベックス・ピクチャーズ/ytvメディアデザイン
オープニング主題歌:ONE N’ ONLY 『Bittersweet』 (SDR / Polydor Records)
6/18(土) Single release
エンディング主題歌:Faulieu. 『愛煩い』 (Faulieu. Record)
4/12(土) Digital single release
公式SNS
ドラマ公式X:@dramaDIVE_ytv
ドラマ公式Instagram: @drama.DIVE
ドラマ公式TikTok:@drama_DIVE
公式ハッシュタグ
#子宮恋愛
#ドラマDiVE
公式HP
https://www.ytv.co.jp/shikyurenai/
TVerページ
https://tver.jp/series/srqrwit0il
配信
FODにて独占配信あり(4月10日(木)25時29分~独占配信開始 以降、毎週木曜日25時29分最新話配信)
TVer、ytv MyDo!にて見逃し配信あり
©佐々江典子/ぶんか社/「子宮恋愛」製作委員会
