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鈴木 仁インタビュー 『たぶんこれ銀河鉄道の夜』「交わらない部分が交わって、良い化学反応が起きそう」(後編)

INTERVIEW

2023年3・4月に東京・紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAを皮切りに、愛知・高知・大阪にて『たぶんこれ銀河鉄道の夜』が上演されます。

本作は、ニッポン放送と上田 誠氏(ヨーロッパ企画)が贈る、エンタメ舞台シリーズの第三弾。宮沢賢治の未完の名作である「銀河鉄道の夜」をモチーフに、舞台を令和にしたSFファンタジーコメディが、ポエトリーラップなどを取り入れたポップな音楽劇として届けられます。

久保田紗友さんが本作にて舞台初主演を務め、共演には本作でグループメンバーのいない舞台に初出演となる乃木坂46の田村真佑さん、今回約2年ぶりの舞台出演となる鈴木 仁さん、ヨーロッパ企画ファンにはお馴染みの戸塚純貴さん。さらに、かもめんたるの岩崎う大さんと槙尾ユウスケさんが出演します。

THEATER GIRLは、YouTuber・ざきしょー役の鈴木 仁さんにインタビュー。後編では、舞台に出演する時の心境、作品にちなんで鈴木さんの好きな「夜」の過ごし方や役者を続ける上で原動力になっていることなど、たっぷりと語っていただきました。

インタビュー前編はこちら

『オレステスとピュラデス』のときはめちゃくちゃ怖かった

――舞台出演は『オレステスとピュラデス』、『INSPIRE 陰陽師』に続き約2年ぶりとなりますが、舞台に出演されるときはどのような気持ちで挑まれているのでしょうか。

自分はモデルから活動を始めたので、誌面から映像になって、さらに舞台になると生なので、『オレステスとピュラデス』のときはめちゃくちゃ怖かったですね。今もそれが全くない訳ではないですが、やっぱり映像とはまた違う心持ちではあります。

ただ、舞台だからと言って、あえて気持ちの切り替えはしないかもしれないです。毎日のコンディションをより整えるくらいですね。そこでスイッチを入れるとまた緊張が出てきてしまう気がするので、そこはなるべく自然でいたいなと思っています。

――誌面から映像、映像から舞台と経験するにつれて、取り組むにあたっての難易度も、より上がっていったのでしょうか。

そうですね。でも、プレッシャーは感じつつも、徐々に段階を踏んでいくという感じでした。

鈴木さんの好きな「夜」の過ごし方とは……!?

――本作では2020年代の「夜」のイメージに乗せて、舞台を令和にしたSFファンタジーコメディとして『銀河鉄道の夜』を描くとのことですが、 鈴木さんの好きな夜の過ごし方はありますか。

お風呂に長く入ることですね。タブレットを持って1〜2時間入ることもあります。サウナや銭湯も好きなのでたまに行ったりもしますが、家でも外でもやっぱりお風呂が大好きです。あとは、冬の布団の中であったまるのも好きです。

――舞台に出演した際に、舞台ならではの驚いたことや思い出に残っているエピソードはありますか。

キャストの皆さんが、稽古場にのど飴や生姜などの温かい飲み物を持ってきていて、僕は何も準備していなかったので、もっと喉をいたわらないといけないなと思いました。基本的にいつも財布、携帯、目薬ぐらいしか持ち歩かないので、今回の稽古ではちゃんと労わろうと思います(笑)。

――映像、舞台に関わらず、新しい作品に入る時にいつも必ずやることや準備されていることはありますか。

新しい作品に入る前は、台本をじっくり読むのはもちろんなんですが、前の作品をすぐに忘れてしまうタイプなんです。作品が終わったらそこでスイッチが切り変わるというか。

だから、ドラマなどのお仕事でたまに困るのが、終わってから「あの時のセリフ」と言われても、まったく思い出せないんですよ(苦笑)。前の作品がすぐ抜けてしまうので、切り替え自体はすごくしやすいかもしれないです。

どちらかというと準備段階の方が好き

――モデルや俳優など、様々な顔を持つ鈴木さんですが、この仕事をしていて特に好きな瞬間はどんな時でしょうか。

キャラクターを作っている時が特に好きですね。モデルのお仕事でも毎回髪型や服装が違いますし。役でもそうですが、どちらかというと準備段階の方が好きかもしれないです。そういったもので、どんどん役が染みついてきますし、モデルのお仕事でも、その日の服装とメイクでイメージを膨らますことができるので。

――メイクや服装にご自身の意見が反映されることもあるのでしょうか。

舞台挨拶の時などは、スタイリストさんやヘアメイクさんと一緒に衣装やメイクを決めたりすることはありますね。あまりイメージを固めたくないので、自分らしくありながら役の部分もちょっと意識しつつ。自分もそういったことが好きなので、勉強しつつも楽しみながらやっています。

――役者の仕事を続ける上で、鈴木さんの原動力となっているものは何でしょうか。

作品の中で自分が知らない自分を知れたり、さらなるアイデアに繋がったりするのは毎回新鮮ですごく楽しいです。そういったことが原動力で、この仕事を続けられているかもしれません。

――演じる時は、いろいろと考えてから現場に行くタイプでしょうか? 瞬発力でやられることもあったりしますか。

もちろん考えてはいきますが、共演者との間なんかは現場で変わってきたりするので、やっぱり身を任せることもあります。本読みで相手の感じは分かっていても、それに固まりすぎてしまうと、現場で違う感じで来たときに対応できなくなってしまうので、そこは余白を空けつつやることが多いです。

――最後に、本作を楽しみにしている方へメッセージをお願いします。

お客様も今までにあまり観たことのない作品だと思うので、新しい自分を楽しみにしていただけたら嬉しいです。そして、ヨーロッパ企画の面白い部分にも触れていただいて、 まだ舞台を観たことのない人にも楽しんでもらえたらと思います。

取材・文:THEATER GIRL編集部
Photo:くさかべまき

インタビュー前編はこちら

公演概要

オールナイトニッポン55 周年記念公演
宮沢賢治「銀河鉄道の夜」より
『たぶんこれ銀河鉄道の夜』 〜The Night of the Milky Way Train(right?)〜

脚本・演出:上田 誠(ヨーロッパ企画)

<キャスト>
久保田紗友
田村真佑(乃木坂46)
鈴木 仁
戸塚純貴
藤谷理子(ヨーロッパ企画)
石田剛太(ヨーロッパ企画)
土佐和成(ヨーロッパ企画)
中川晴樹(ヨーロッパ企画)
後藤剛範
加藤 啓
槙尾ユウスケ(かもめんたる)
岩崎う大(かもめんたる)

<公演日程>
東京公演:2023年3月17日(金)〜4月2日(日)
会場:紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA

愛知公演:2023年4月8日(土)12:00開演
4月9日(日)12:00開演
会場:ウインクあいち 大ホール 

高知公演:2023年4月11日(火)19:00開演
会場:高知県立県民文化ホール・オレンジホール

大阪公演:2023年4月15日(土)17:00開演
4月16日(日)11:30開演 / 16:30開演
会場:サンケイホールブリーゼ 

企画・制作・主催:ニッポン放送

<公式ホームページ>https://event.1242.com/events/tabunkore/
<舞台公式twitter>@tabun_kore

THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

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