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エン*ゲキ#05「- 4D -imetor」出演 生駒里奈さん、池田純矢さん特別インタビュー

INTERVIEW

エン*ゲキシリーズ5作目となる最新作「- 4D -imetor」が、生駒里奈さん・池田純矢さんのW主演で5月に上演されます。今作は <量子力学> をテーマに壮大なスケールで繰り広げられる謎解きミステリー。四次元世界と超能力を〝イリュージョンマジック″で魅せるいまだかつてない体感型演劇となっています。

THEATER GIRL編集部は、今回W主演を務める生駒里奈さんと、主演のほか、脚本・演出も手掛ける池田純矢さんにインタビューを敢行。今作の見どころやお互いの第一印象、共演者とのチームワークで楽しみなことなど、たっぷり語っていただきました。

シリーズ5作目で、満を持しての主演。ようやく見つけた強力な相棒

――今回で5作目となるエン*ゲキシリーズですが、今作の内容を<量子力学> がテーマの謎解きミステリーにしたのはどんな理由からだったのでしょう?

池田:元々10年くらい前に、今回の「- 4D -imetor」のような内容の作品を作りたかったんです。量子力学や、数学から怪奇現象にアプローチをするようなものが、個人的にすごく好きで。未だに何も解明できていないジャンルの学問なので、これを題材に物語にしたら面白いんじゃないかと思ったんですけど、当時あまりの難しさに途中で書くのを断念したんですよ。

でも、プロットとしてはずっと温めていて、今回新作を作ることが決まってプロット欄を見ていたらふと目に留まって。もしかしたら今の自分だったら書けるかもしれないと思ったのが、今回このテーマを題材に選んだきっかけですね。

――シリーズ5作目にして、満を持しての主演ですね。バディとして生駒さんを選ばれた理由についてもうかがえますか。

池田:演出だけでも大変なので、実は主演に関しては二度ほど正式にお断りをしているんです。ただ、プロデュース陣から今回の渡来というキャラクターについて、池田本人が良いんじゃないかと言われて。俳優としては、めちゃくちゃ得意分野ですし自分がやりたい役柄だなと思っていたので、もしこれが他のカンパニーからのお誘いであれば、二つ返事でOKしていたと思います。

ただ、最初は演出と両立するのは無理だからと断ったんですけど、まあ5周年という記念の年でもありますし……渋々引き受けることにしました。その代わり、「強力な相棒が来てくれないとやりませんからね」と、前もって言っておいたんです。

しかも今回のノア役が難しい役どころで、すごく生命力溢れる……というか、パワーの必要な役で。そのプラスの陽のパワーの表現を持ちつつ、それと同じくらいマイナスの陰の部分が欲しいと思っていて。キャスティングをする前の段階で、その不安定さみたいなところが、キャラクターの厚みになってくれるんじゃないかと思っていたんです。ただ、なかなかそんな人いないんですよ。でも、初めて生駒さんとご挨拶をしたときに、「あ、いた!」と思って(笑)。

――ついに、見つけたんですね。

池田:難しい役どころですが、きっと彼女だったらこのキャラクターにきちんと説得力を持たせられるんじゃないかなと思って。作品にとって全部がプラス方向に働いて、すごく良いキャラクターが生まれるのではという予感があったので、正式にオファーさせていただきました。

――池田さんからの熱烈オファーがあって、出演が決まったときの心境はいかがでしたか?

生駒:本当に決まったんだ! と思いました(笑)。初めて純矢さんが演出する作品を観に行ったときに、面白いことをされている方だという印象があって。このタイミングでお話をいただけて純粋に嬉しかったので、“やらない”という選択肢はないなと思って。憧れの先輩で、しかも面白いことをされている方と一緒にお芝居が作れるのは、自分にとっても良い経験になるし、今年は色々なことをお芝居で頑張りたいと思っていたので、ちょうどいいチャンスだなと思いました。

――良いタイミングでのオファーだったんですね。

池田:本当によかった(笑)。これで相棒が見つからなかったら、作品がお蔵入りの可能性もありましたからね。

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THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

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