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彩乃かなみインタビュー ミュージカル「Now. Here. This.」「“自分の信念を大切に生きる”ことが、今作に繋がる気がする」

INTERVIEW

11月28日(土)から東京・博品館劇場にて埼玉・大阪・名古屋にて、ミュージカル「Now. Here. This.」が上演されます。本作を手掛けたのは、トニー賞にノミネートされたブロードウェイの大ヒットミュージカル[title of show]の作り手たち。脚本、音楽、演出、キャストの力が一つになり、みんなが苦難に向き合う今だからこそ、頑張るすべての人類へのエールとして、届けられるユニークなサイエンス・ヒューマン・コメディです。

今回お話をうかがったのは、ミュージカル「マリー・アントワネット」など数々のミュージカル作品に出演するほか、定期的にライブ活動なども行なっている彩乃かなみさん。今作への意気込みや自分らしくいられる時間について、たっぷりとお話しいただきました。

「久しぶりに作品に向き合える」ことが、なにより嬉しい

――では、まずミュージカル「Now. Here. This.」への出演が決まった際のお気持ちを聞かせてください。

舞台の作品は、一年前や二年前から決まっていることが多いんですけど、今回はわりと直前に決まったお仕事だったんです。それからこの世界的情勢の中で、いろいろなことがストップしている状態が続いていたので、「久しぶりに作品に向き合える」ことが、なにより嬉しかったですね。ライブなど、一人で決められることは動き出していたんですけど、共同創造というのは久々でしたし。大勢のお客様の前に立つのも数ヶ月ぶりなので、いまからとても楽しみです。

――舞台としては本当に久々の出演とのことで、舞台に立ったときに、改めて新鮮な気持ちになりそうですね。

10ヶ月ぶりくらいかもしれませんね。今作のイントロダクションに「今ここに生きる私は、世界に一人しかいない」という言葉があるんですけど。こうしていろいろなことがあると、自分の存在を小さく感じてしまったりすると思うんですよね。その中で、「今ここに生きる私は、世界に一人しかいない」って言葉が、すごく素敵だなってグッときたんです。その言葉を拝見したときに、「もうワクワクが止まらない」って感じであぁ…出演が決まって良かった…と思いました。

――今作の楽曲を聴いた印象はいかがですか?

一言でいうと、とても難しいですね。ロックをベースにしていて、お話が進むごとに、音楽の歴史の変遷をなぞらえていく部分もあるみたいなんです。でも、ロックといってもグワーっと歌うロックもあれば、フォークに近いものあったり…例えばビートルズやカーペンターズを彷彿とさせるような楽曲もありますので、音楽好きの方が聴けばわかる、音楽の移り変わりみたいなものがあるみたいですね。

最初は、心がざわついている人たちが人物紹介で出てくるんですけど。そういうときは、わりと忙しめの曲調にのせて、自分の感情を吐露する雰囲気が多いのですが後半になるにしたがって、“生きるとは”みたいな、もう少し普遍的なことを語るので、音楽も落ち着いていくんです。それがやさしくて素敵なんですけど、とっても難しいんですよね。なので、これから稽古でつめていきたいと思います。

――音楽に詳しい方だと、音楽の変遷みたいなものも感じられるようになっているんですね。本作は、ブロードウェイの大ヒットミュージカル [title of show] の作り手たちが再び集結されたとのことですが、これから舞台を作り上げていくにあたって楽しみなことはどんなことですか?

単純に人と交わりながらお稽古ができるということ自体が本当に久しぶりなので、とても楽しみです。それから、やっぱりこの世界的情勢の中で、自分のあり方を見つめる時間が結構多かったんですよね。この作品においても、ありのままの自分を受け入れるというか、誰かと比べることなく、「私らしい自分が一番私らしい」といった部分を、より自分の中に落とし込んで表現できたらいいなと思います。

――お稽古自体も久々だと、出演者の皆さんと作品を作っていく過程も、より楽しめそうですね。

はい。皆さんと交流しながらお稽古場できることが、本当に楽しみですね。歌稽古のときも、知り合いの歌唱指導の方がいらっしゃったのがとても嬉しくて。何かが始まるときってザワザワしたり、追い込んでいく部分もあるので、一瞬ブルーになったりすることもあるんですけど、それよりも今回は楽しみの方が強いですね。

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THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

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