松田凌×七瀬恋彩インタビュー　舞台『SaGa THE STAGE～再生の絆～』「座組全員が本気で取り組むことによって生まれる面白さを届けたい」（前編）

2024.02.21

INTERVIEW

2024年2月22日（木）から、東京・サンシャイン劇場にて、舞台『SaGa THE STAGE～再生の絆～』が開幕します。

1989年発売の『魔界塔士サ・ガ』から始まる、スクウェア・エニックス発の人気RPG「サガ」シリーズ。シリーズタイトルの世界累計出荷・ダウンロード本数は1,100万本を超え、JRPGを代表する作品の一つとなりました。

本作は、スマートフォン向けRPG『ロマンシングサガリ・ユニバース』（以下、『ロマサガＲＳ』）の本編では描かれなかったポルカ編の「その後」を舞台化。映像、音楽、歌、バトル、ダンス、全てが最高にエキサイティングな舞台がここに誕生します。

メインキャストには、ポルカ・リン・ウッド役の松田凌さん、リズ・リン・ウッド役の高槻かなこさん、ジョセフィン・リン・ウッド役の七瀬恋彩さん、バートランド・リン・ウッド役の岸本勇太さんのほか、ノエルを演じる佐藤アツヒロさん、イーヴリン／リアルクィーンを演じる土屋アンナさん、バルテルミーを演じる三浦涼介さんなど、豪華キャストの出演が決定しました。

今回THEATER GIRLでは、松田凌さん、七瀬恋彩さんにインタビュー。物語の中では家族の関係性となるキャラクターを演じる二人に、出演が決まったときの心境、お互いの印象などを伺いました。撮影中に一回り年齢が違うことに気づき、干支の話で盛り上がった二人。七瀬さんの緊張感を和らげるため、松田さんが七瀬さんに気さくに話しかけている姿は、主演ならではの頼もしさが感じられました。

インタビュー後編はこちら

大人気ゲーム『ロマサガRS』の舞台化、出演できる嬉しさとプレッシャーが同時に

――本作への出演が決まったとき、どんなことを感じられましたか？

松田：この言葉が適切ではないかもしれませんが、オファーをいただいた当初は「なぜ僕を選んでくださったんだろう？」と思っていました。

でも、脚本・演出を担当してくださるとちぼり木さんに「最初のシリーズのときから、松田くんの名前は出ていたんだよ」という嬉しいお言葉をいただきまして。もともと親交の深い中村誠治郎さんと平山佳延さんが僕の名前を挙げてくださっていたというのも聞いて、自分が仲間として信頼している俳優さんから、「もう一度この人とやってみたい」「この人だったら大丈夫」という思いで推薦をいただいたんだと思うと、やっぱりとても嬉しかったです。けれど、その喜びと同じくらい責任も強く感じています。

――（本取材は、製作発表記者会見後に行われました）スタッフさんの作品に対する愛が深くて、会見では一人ひとりに起用した理由もおっしゃっていたところから出演者へのリスペクトも感じられました。七瀬さんは、本作の出演が決まったときはどんな心境でしたか？

七瀬：私はTikTokにブレイクダンスの動画を載せているんですけど、とちぼりさんがそれをきっかけに私を見つけてくださったそうで、普段から頑張ってアップしていて良かったなと思えたし、お芝居ができる機会につながったのも嬉しかったです。

でも、まだあまり舞台の出演経験がないので、嬉しさと同時に「本当に私でいいのかな？」というプレッシャーもありますね。

ゲームでは描かれていない、キャラクターの「その先」を演じる責任

――お稽古はこれからですが（取材時）、ご自身が演じる役柄について現時点ではどのように演じていきたいと思っていらっしゃいますか？

松田：今回、僕は主人公のポルカ・リン・ウッドを演じますが、今まで家族をテーマにした作品に出演したことがあまりなかったんですよ。でも、自分自身では家族が大好きなので、そういった作品もずっとやってみたいと思っていました。だからその点では自分と合致するな、と思っています。

どちらかというと、ポルカは太陽みたいな人という印象があるんですけど、ゲームをプレイしている方々も知らない「その先」が本作では描かれると思うので、新しいポルカに出会えるのも楽しみですし、その分、演じる責任も重大だなと感じています。

――会見でも触れられていましたが、松田さんが演じるポルカが今後ゲームのポルカにも影響を与えていくこともありそうですよね。

松田：そうですね。役作りについては真面目なので、まずはゲームでのポルカのキャラクターをしっかり理解して取り組もうと思いますが、そこから最終的にどんなポルカを演じるのかは、色々な人に教えてもらいながら完成していくのかな？

今この記事を読んでいただいている方も、この作品に少しでも興味がある方も、僕と一緒にゲームもプレイしていただけたら嬉しいですね。

――松田さんのファンの方も、ちょうど今ゲームをプレイしていらっしゃるかもしれませんね。

松田：もしかしたらプレイしてくれているかもしれないですけれど……どうなんだろう？逆に教えてもらいたいぐらいです（笑）。

――七瀬さんは、演じるジョセフィン・リン・ウッド（ジョー）について、どんな印象をお持ちですか？

七瀬：最初、ジョーはわがままを言ったり、良い子とはあまり言えないのですが、お母さんのリズやポルカにいろんなことを教わって成長し、家族との絆もどんどん深まっていきます。でも最後の最後で、ジョーは行方不明になっちゃうんです。「やっと仲良くなれたのに、ジョーいなくなっちゃうの？」というところでゲームのポルカ編は終わってしまうんですけれど、その続きがこの舞台では見られるようになっています。それを自分が演じられるなんて、本当に幸せだなと感じています。

行方不明で一人になってしまったジョーが、どんな状況や感情でこの舞台に立つのか。しっかりと考えながら演じられたらいいなと思います。