• HOME
  • topic
  • INTERVIEW
  • 永田崇人×阿久津仁愛インタビュー C.I.A. presents「SUPER LIVE FINAL」「C.I.A.は魅力を引き出してもらえる場所であり、帰れる場所でもあった」(後編)

永田崇人×阿久津仁愛インタビュー C.I.A. presents「SUPER LIVE FINAL」「C.I.A.は魅力を引き出してもらえる場所であり、帰れる場所でもあった」(後編)

INTERVIEW

2023年12月28日・29日、東京・豊洲PITにて、C.I.A. presents「SUPER LIVE FINAL」が開催されます。

株式会社キューブに所属する次世代を担う若手俳優陣のサポーターズクラブ C.I.A.。同ライブは、「Infinity(無限)」な可能性を秘めた彼らが、歌あり、ダンスあり、笑いありでお届けする年末恒例のファン感謝イベントです。

2年ぶりとなった「SUPER LIVE」も、今年でついにファイナル。さらに、今回をもって加藤諒さん、木戸邑弥さん、川原一馬さん、坂口涼太郎さん、永田崇人さんの5名がC.I.A.を卒業されます。

今回THEATER GIRLは、C.I.A.の永田崇人さんと阿久津仁愛さんにインタビュー。後編では、ライブのテーマである「with」にちなみ、二人が一緒に共有したいコト、今年をハッシュタグで表すとどんな一年だったか、など伺ってきました。

取材日はぽかぽかとした小春日和で、屋外撮影も実施。撮影中は、お互いの写真を見てフィードバックしあうシーン、プレゼント用チェキのポーズを自ら考えて提案してくださる場面もあり、常に誠実に仕事と向き合っているお二人の人柄が見て取れました。

年齢は少し離れていても、リスペクトしあいながら、お互いの仕事姿を見て、良い刺激に変える……。取材では、考え方に違いはあれど、素敵な相互作用を構築しているお二人の関係性が垣間見えたように感じました。

インタビュー前編はこちら

集団の中で個性を出すこと、同年代の人と比較して悔しさと向き合うこと……。

――C.I.A.にいる方々は皆さん若手俳優ということもあって、属性が近い分、その中で自分の個性を発揮しにくいときもあるのかなと感じました。そこで、個性を出すためにご自身が工夫したことはありますか? もしくは、あまり考えすぎず「自分らしくいよう」とするタイプでしたか?

永田:うわ、難しいですね。「自分らしく」というのも、本当の人間性と外に見せたい部分はまた違う気がするし……。でも、チームができるとそれぞれが何かを埋めていくといいますか。足りないものをみんなで埋めていけるので、それが自然と個性に繋がっているのかなと思います。

あ、でも。そういえば僕も昔は「ふつうじゃダメだ!」と思い込みすぎて、変なことばかりしていた時期もあったな……。

――無理やりキャラを作っていたような?

永田:本当はそんなタイプじゃないのに、C.I.A.の最初の頃は「俺は暴れん坊だ!」って振る舞っていたこともありましたね。そういう時期もあったけど、最近はそんな感じでもないし。

――それも今では良い経験になっていたり?

永田:それはすごく思います。仁愛は何かある?

阿久津:楽曲をパフォーマンスするときに、自然と個性は出るものかなと思っています。逆に、イベントで行うゲームや企画では、そこまで深く考えずに、楽しみながら取り組むことが多いかな。

――ちなみに、このC.I.A.の中だけでなく、同年代の俳優さんがやっている仕事を見て、ふと自分と比べてしまう経験ってお二人にもあったりするのでしょうか?

永田:悔しいなと思うときは、やっぱりありますよ。「いいなー。僕も頑張らなきゃ」とか。今は慕ってくれている後輩がいるから、「このままじゃダメだ。もう少し頑張らないと彼らに顔向けできない」と思うことも。こればかりはタイミングにもよるから難しいですけど、そういうふうに落ち込んだ経験はもちろんあります。

それこそ、C.I.A.も最初の頃はライバルの集まりだと思っていたし。仁愛はどう?

阿久津:いや、どうだろう……? 僕は(他の人の)仕事が決まったら「おめでとう!」みたいな感じです。

永田:え、ちょっと待って(笑)! 僕が性格悪い人みたいになるって!

阿久津:そんなことない、そんなことない。そっちのほうが向上心に繋がると思う。

永田:いやいやいや。

阿久津:僕はあまり気にしたことがないんですよね。

――もともとそういうタイプなんですか?

阿久津:そうですね。だけど、たとえばイベントでエチュード(即興劇のこと)をやるとき、他の人の演技を見ると「すごいな」と思って自分も鼓舞されることはありますね。

永田:なるほどね。

阿久津:配信のときも、即興で台詞の早覚えしたじゃないですか。あれ、崇人くん完璧でしたよね?

永田:完璧だったっけ? 俺ああいうの苦手なほうだよ。

阿久津:え、本当ですか!?

永田:ずっと緊張してた(笑)!

阿久津:嘘だー! そのとき、崇人くんが完璧ですごいと思ったのと同時に、「僕も挑戦してみたい!」と率直に思いました。

2023年を「#○○」と表現するなら、どんな一年だった?

――今回のライブは、まさに2023年の締めくくりになると思います。今年1年をライブのロゴにあるハッシュタグにかけて「#○○」と表すなら、お二人にとってどんな一年でしたか?

永田:「#厄年」。

――厄年?

永田:実際には厄年の年齢ではないんですけど。いや……でも今年ちょっと苦しかったんですよね。「こんなに重なるか」と思うくらい。実はけっこうしんどかった。この一年は自分のできないことにたくさん気づいたり、このお仕事を始めて一番「もう無理かもな……」と思ったかもしれないです。

――そこまで……。

永田:今は「これからも頑張ろう!」と前向きに思っていますけど、個人的にはそういう一年だったかな。これが大きな助走になってくれたらいいんですけれど。また、それが30歳になった年というのも「皮肉だなー」と思いながら。節目なんだよな、って。あ! やっぱり「#節目」にしておきますか(笑)。

――現在は、少しずつその時期を俯瞰できている感覚だったりしますか?

永田:きっとそうだと思います。僕はそうやってこれからも生きていくんだろうな、と。頑張らないといけないですね。

阿久津:僕は、なんですかね……。(うーんと悩みながら)

永田:どんな一年だったの?

阿久津:舞台も映像作品も両方できたので、満足な一年ではあったかなと思います。

永田:じゃあ「#満足」?

阿久津:たしかに! 「#満足」かもしれないですね。

永田:おー、いいね!

阿久津:あと、BLがテーマのけっこう攻めたドラマに出させていただいて、そういうのは挑戦のお仕事でもあったと思います。(2024年1月に放送されるドラマ「BLドラマの主演になりました」にて、阿久津さんはW主演のお一人を務めます)

今までは比較的年齢が若い役を演じる機会が多かったので、少し大人な雰囲気の役にも挑戦できたり、あとは京都で撮影したり。

永田:そうだね、行ってたね!

阿久津:そんなときもあったので、充実した「#満足」な一年になったんじゃないかな。

永田:「#充実」にしておく? 「#満足」だと、なんかさ……。

阿久津:そっか。もうこれでいい、みたいになっちゃう(笑)。

永田:そう、なっちゃうから。

阿久津:「#充実」がいいかもしれないですね。

永田:そうだね。「#充実」が良さそう!

阿久津:「#充実」にしておきます(笑)。

――「#満足」は、これ以上ない最上級な印象がありますね。まだまだ上があるぞ、という感じですかね?

阿久津:それはもちろんそうです。まだまだです。しかも、忙しすぎたというわけではなく、わりとゆったりできた時間もあったので。

永田:ちなみにそういうのはどうなの? 休みなく働きたいタイプ? それともちょっとずつ?

阿久津:まったりしたいほうですかね? そうじゃないと、自分を俯瞰できなくなっちゃう。つい僕は必死になりすぎるところがあるので。

永田:なんか仁愛……。大人だなー!

阿久津:本当ですか?

永田:こうやって一緒に取材を受ける機会が増えて、共演した『プラネタリウムのふたご』のときより選んでいる言葉がとても丁寧になった印象を受けます。大人になったよね。

阿久津:えー! 本当ですか? 嬉しい。じゃあ……「#充実」の一年でお願いします!

永田さんと阿久津さんがお互いに「with」したいモノ

――今回の「SUPER LIVE FINAL」のテーマは「with」ですが、もしお二人で一緒に何かを「共有」するなら、どんなことがしたいですか?

永田:「サウナに行こう」って言ってたけど、まだ行けてないよね? もうハマってない?

阿久津:いや、好きですよ!

永田:あ、本当? ずっと行こうって言ってたのに、結局行けてないよね。

阿久津:行きたいですね。

永田:それは行こうか。

阿久津:行きましょう、絶対。

――ちなみに、プライベートでもお二人は会ったりされますか?

永田:お休みの日に予定を合わせて会うとかは……あまりないよね?

阿久津:そうですね。

永田:ね。僕はそもそも同業の方とそんなにプライベートでは会わないかも。

阿久津:僕も同じです。

永田:舞台を一緒にやっていたときは、ご飯食べに行ったりしたよね? たこ焼き食べながら夜道を歩いたり……。

阿久津:しましたね。

阿久津:それこそ、実はあのときサウナも……。

永田:あ! サウナ行ってた(笑)!

阿久津:プールもね。

永田:行ってるやん!

阿久津:行ってるんですけど(笑)。

永田:そうだ、そうだ!

阿久津:めちゃくちゃプールで泳いだ記憶が。

永田:泳いだよね!

阿久津:二公演やったあとで。

永田:あれがクールダウンになるんだよね。

阿久津:でしたね。でもまた崇人くんと行きたいです、サウナ。

永田:ね。ほかに何か俺に共有したいものある? おすすめしたいものとか、何でもいいよ。

阿久津:僕は動物が好きなので……。

永田:動物?

阿久津:最近カワウソにハマっていて。

永田:待って、俺の友だちカワウソにそっくりだよ? 紹介するわ、今度。

阿久津:本当ですか? でもちょっと気まずいかも(笑)。

永田:たしかに気まずいね(笑)。

阿久津:「うわ〜!」って言っていいのか。(カワウソを撫でるような手の動きで)

永田:言っていいでしょう!

阿久津:言っていいですか?

永田:言っておく。「カワウソみたいに振る舞って」って(笑)。

阿久津:あははは、どういうことですか(笑)。

永田:カワウソって飼えるよね?

阿久津:飼えますね。

永田:飼ってみたら?

阿久津:いや……それはちょっと。

永田:きつい? 大変?

阿久津:泳げる場所がないとダメみたいで。

永田:あー! お風呂で泳いでる映像、見たことある。

阿久津:飼うのはちょっと大変そう。自分を飼うので精一杯です、僕は。

永田:みんなそうよ。自分のお世話でね(笑)。

C.I.A.を卒業する人たちと残る人たち……それぞれの思いを胸に

――最後に「SUPER LIVE FINAL」を楽しみにしているファンの方に向けて、メッセージをいただけますか?

永田:「楽しかったです、C.I.A.。ありがとう!」……という感じです(笑)。

でも、本当に寂しいんですよ。卒業するのが決まったときはそんなに実感が湧いていなかったんですけど、やっぱり日に日にリハが始まって、ふとした休憩中にかわいい後輩たちと一緒にふざけている時間がとても楽しくて。こういう場所が一つ減るのは、自分にとって大きいことなんだろうなと思います。

結成当初は、大きな会場でライブすることになるなんて思っていなかったし、それを実現させてくれたスタッフさんにも、もちろんお客さまにも感謝ですね。うちわを作って熱狂的に応援していただいたり、C.I.A.に入っていなかったらそういう機会もなかったと思うので。

今、振り返ってみると本当にいろんなことに感謝しているんですよ。6年間の感謝をもってライブも楽しみたいと思っていますので……よろしくぅ〜!(低めのトーンで良い発声)って、感じですかね?

――ありがとうございます。ちょっとクセのある「よろしく」を聞かせていただいて(笑)。

永田:書けます? いけます?

阿久津:フォントちょっと変えたりしてね。「よろしくぅ〜!」って(笑)。

永田:「よろしくぅ〜!」。

阿久津:(笑)。

今回C.I.A.を支えてくださった先輩方が卒業されてしまう、ということで。僕は残る側ですけど、引っ張っていくタイプではないと思うので……。

永田:いやいや。引っ張らないと、仁愛が!

阿久津:あはは。でも「みんなに負けないように!」という気持ちのほうが強いので、僕は今まで通りかなと思います。

これからは「崇人くんたちが与えてくれていた安心感はもうないんだよ」という思いで、これからのC.I.A.の活動を頑張っていきたいです。寂しいですけど。でも、また何かの機会でね。C.I.A.じゃなくても、崇人くんたちとまたどこかで共演できたら嬉しいなと思います。

永田:あるでしょ。

阿久津:うん。

永田:みんなあると思う。

阿久津:そのときを楽しみにしながら、引き続き頑張っていきたいなと思います!

取材・文:矢内あや
Photo:野田涼

インタビュー前編はこちら

公演概要

C.I.A. presents
「SUPER LIVE FINAL」

<日程>
2023年12月28日(木)〜29日(金)

<会場>
豊洲PIT (東京都江東区豊洲6-1-23)

<出演>
阿久津仁愛、井阪郁巳、市川理矩、加藤諒、川原一馬、神田聖司、菊池銀河、木戸邑弥、木村風太、坂上翔麻、坂口涼太郎、永田崇人、中谷優心、林勇輝、星豪毅、宮田龍樹、村上貴亮、安田啓人

※出演者は変更になる可能性がございます。予めご了承ください。

<チケット料金>
★各公演チケット(電子・紙)
9,500円(税込、全席指定)

★SUPER MEMORIAL Ticket(特典つき!!通し券(紙))【C.I.A.会員限定チケット】
30,000円(税込、全席指定)

※SUPER MEMORIAL Ticketには特典があります。詳細は下記をご確認ください。
※未就学児童のご入場はご遠慮下さい。小学生以上のお子様からチケットが必要になります。
※入場に使用する紙チケットは各公演券・SUPER MEMORIAL Ticket共通デザインです。

<主催、お問い合わせ>
ディスクガレージ https://info.diskgarage.com/

永田崇人さんと阿久津仁愛さんのサイン入りチェキプレゼント

「THEATER GIRL(シアターガール)」公式Twitterアカウント、または公式Instagramアカウントをフォロー&リポストで「永田崇人さんと阿久津仁愛さんのサイン入りチェキ」を抽選でそれぞれ1名様にプレゼント!※Twitter、Instagram両方応募も可能です。

【応募方法】
①「THEATER GIRL(シアターガール) 」公式ツイッターアカウント(@theatergirl_jp)をフォロー
または「THEATER GIRL(シアターガール) 」公式Instagramアカウント(@theatergirl_official)をフォロー

②指定ポストをリポスト

③抽選でそれぞれ1名様に、「永田崇人さんと阿久津仁愛さんのサイン入りチェキ」をプレゼント!!

【応募締切】
2023年1月17日(水)

【当選発表】
厳正な抽選の上、当選者の方へのみダイレクトメッセージにてご連絡させていただきます。

THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

プロフィール

PICK UP

関連記事一覧