• HOME
  • topic
  • INTERVIEW
  • 西川大貴インタビュー 『俳優とクリエイター、両方で自分という感覚』(後編)

西川大貴インタビュー 『俳優とクリエイター、両方で自分という感覚』(後編)

INTERVIEW

ミュージカル俳優、クリエイター、演出家などマルチに活動し、YouTube「クロネコチャンネル」のホストも務める西川大貴さん。先日、自らが代表を務める「合同会社黒猫」も設立し、ますます幅広い活躍が期待されます。

THEATER GIRLは、西川大貴さんにインタビュー。後編では、俳優業とクリエイター業の両立について、今後西川さん自身が挑戦したいことなどをお聞きしました。

インタビュー前編はこちら

俳優とクリエイター、両方で自分という感覚

――俳優とクリエイターの優先順位は、同じぐらい大事にされていく予定なのでしょうか?

そうですね。前回取材してもらってから色々波はありましたが、双方に影響があるものだなと感じていて。そういう意味では、「両方で自分」という感覚があるので、今は両方必要なものだと思っています。どちらかがなくなったら、 アンバランスになりすぎちゃう気がするので。

――前回の取材時は、コロナ禍の真っ只中でしたが、そこからの心境の変化などはありましたか?

客席降りやオンステージシートなど、演出面での制約が減ってきたことは嬉しいですよね。それと同時にコロナ禍の経験を経て感じるのは、全部元に戻すのではなく、アップデートできることは色々あるのではと思っています。例えば風邪気味の時に自己申告して、マスクつけて稽古に参加するみたいなことは「当たり前に」できる雰囲気は残っていってほしいな、と。逆に、マスクつけての歌唱が「当然可能な事」と認識されるのもそれはそれで困るんですけど(笑)

個人としても、外と関わっていきたい

――今後、西川さん自身が挑戦してみたいことはありますか?

2.5次元のような原作物が増えていくことは、海外に発信していくという面でも自然なことだと感じています。その利点は、やっぱりキャッチーというか、明確に「あれを観に行きたい!」となりますよね。そして漫画やアニメに興味がある人が劇場に来るきっかけにもなる。そして、演劇ファンの層を広げるという意味では、方法は他にもあるんじゃないかなと。

例えば今年関わらせていただいた、ヨルシカさんとの演出協力もその一つかなと思っていて。ヨルシカさんの楽曲って、とてもコンセプチュアルなんですよね。主人公がいたり、その主人公の色んな角度からの視点が描かれていたり。例えば「盗作」というアルバムは、音楽泥棒をした男が主人公という不思議なテーマで1個のアルバムができているんです。ボーカルのsuisちゃんは、曲ごとに全然違う声で歌われるので、どういう意識で歌っているのか聞いてみたら、「俳優さんに言うのはおこがましいんですけど、演じているような感覚です」と話していて。

僕からすると、それはもう一種のソングサイクル・ミュージカルなんじゃないかなと思うんですよ。海外のクリエイターもソングサイクルって形はあって無いようなもので、正解など無いと言ってましたし、僕もそう思います。なので、ミュージカルって名前がついていてもいなくても、現代のシーンで支持される歌い手の方との演劇的コラボレーションは面白いことをやっていく中で出来ることなのかなと。幅広く色々とやれていることは、もしかしたら僕の強みになるかもしれませんし、個人としても外と関わることは、これからもやっていきたいなと思いますね。

――ヨルシカさんとのライブでのコラボレーションはいかがでしたか?

元から好きでしたが、更にヨルシカさんの音楽に興味を持ちましたし、逆にヨルシカさんのように、業界の外にいる方が演劇的な演出をライブに取り込みたいと思ってくれたことも嬉しかったです。今回、楽曲と僕の芝居のシーンが交互に繰り返されるという演出だったのですが、お客さんは「ライブ」を観にいらしているので、色々思う方もいたかもしれません。その中でも、「演劇も好きかも」と思ってくださる方が何人かいたら嬉しいなって。なので、こちらから違う業界に出かけていくこともすごく大事だなと改めて思いました。

――演劇やミュージカルファンではなかったお客様にも興味を持っていただくことは、業界のためにも大切ですよね。では、最後に読者の方に向けてメッセージをいただけますでしょうか。

まずは自分の軸として俳優活動をこれからも頑張っていきます。俳優としても、足りないところはまだまだ磨かなくてはいけないですし、いろんな場所へ出掛けていきたいです。そして「クロネコチャンネル」としても「黒猫」としても、演劇や作品の魅力、率直な意見、よりディープな世界への誘いなど(笑)、様々なコンテンツを提供できるように頑張ります。ぜひ一緒に楽しんでいただけたら嬉しいです!

取材・文:THEATER GIRL編集部
Photo:MANAMI

インタビュー前編はこちら

出演情報

■こまつ座「連鎖街のひとびと」
http://www.komatsuza.co.jp/program/#more445

■クロネコチャンネル初の公開収録
https://www.kuroneko-ch.com/syuroku-vol1

THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

プロフィール

PICK UP

関連記事一覧