藤田玲×木津つばさインタビュー Butlers’ 歌劇『悪魔執事と黒い猫』～薔薇薫る舞踏会編～「皆さんを幻想的な癒しの世界へとエスコートします」(後編）

2024.04.26

INTERVIEW

個性的な執事たちが主様（プレイヤー）のサポートをしてくれるスマホアプリゲーム「悪魔執事と黒い猫」を原作とする舞台「Butlers’ 歌劇『悪魔執事と黒い猫』～薔薇薫る舞踏会編～」が2024年6月7日（金）～6月16日（日）に東京・IMM THEATERで上演されます。

ベリアン・クライアン役の藤田玲さんとボスキ・アリーナス役の木津つばささんは、意外にも本作が舞台初共演。美しい世界観とプレイヤーに癒しをもたらす様々な仕様が施されたゲームが、舞台上でどのように再現されるのか……。

また、本作は、Whole Hog Theatreのメンバーで2013年にスタジオジブリのアニメーション映画「もののけ姫」をもとにした舞台「Princess MONONOKE～もののけ姫～」で注目を集め、日本でも『トリスタンとイゾルデ』（2017年）、「ロミオ＆ジュリエット」舞台『言の葉の庭～The Garden of Words～』（2023年）を演出した演出家アレクサンドラ・ラター氏が担当することでも話題。

THEATER GIRLは藤田玲さんと木津つばささんにインタビュー。後編では、舞台では初共演となるお二人のエピソードや共演者の方々の印象、作品にちなみ、最近“癒し”を感じた出来事について語っていただきました。

インタビュー前編はこちら

いろんなことで刺激を受ける舞台になりそうで楽しみ！

――お二人が舞台で共演するのは今回が初めて。以前は情報番組での共演だったんですよね。

藤田　そうです。「猫のひたいほどワイド」という情報番組で僕は木曜MCを担当していて、まだ10代だったづっつーはレポーターとして出演していて……。あの可愛かった子がここまで立派になって。もう親心ですよね（笑）

木津　親！？　いやいや、僕は東京のお兄ちゃんだと思っています。僕は『仮面ライダー』シリーズが大好きで、「仮面ライダー555」に出演されていた玲さんはずっと憧れの俳優さんだったんです。

藤田　そうなの？　初めて聞いた。

木津　ファンであることを知られちゃダメだと思って、ずっと言わずにいました。だから今回の共演で僕の成長した姿をお見せ出来るのはすごくうれしい！

藤田　「ねこひた」での共演からもう7年くらい経つのか。その時から真っすぐな部分は変わっていないから安心したし、男らしくなった。

木津　いやいや～（照）。実は僕、玲さんの第一印象は少し怖かったんですよ。でも実際にお話しさせていただいたら、「あれ？　優しい」って。

藤田　本当？　まぁ僕は顔が怖いからね（苦笑）。

木津　違います、この整った顔立ちは、ちょっと最初は近寄り難いんです。でも番組を進行する玲さんが話の軸をしっかりと持って、自分の行きたいところに着地させるのを見ていて「芸能界ってなんでもできないとダメなんだな。難しい世界だな」って思って。

本当にいろんな面で頼れる兄貴だったし、お芝居を観ても本当に素晴らしくて、なにより玲さんの歌が本当に大好きなので！　今回は歌劇ということもありますし、ぜひ歌を教えていただきたいなって思っています。

藤田　じゃあ、『あくステ』の舞台ではボスキの素敵な歌が聞けちゃうってこと？

木津　今回、いろんなことに挑戦できるチャンスなので、頑張ってついて行きます！

藤田　楽しみだね！

今回の『あくステ』でも熱いお芝居を見せてくれるのが楽しみ

――せっかくなので、共演の方々についてもお話を伺えますか？

藤田　誰の話する？

木津　じゃあ僕、アモン・リード役の宮崎湧の話をしますね。前に湧とイベントで共演した時「つばさインテリア好きだよね？　観葉植物とか育ててる？　何を買ったらいいかアドバイスがほしいんだけど」って相談されて買い物に付き合ったことがあったんです。アモンが植物好きなキャラクターだから「自分もそこからやってみる」っていう考えがすごく素敵だなって思ってサボテンをおすすめしました。

藤田　サボテンは簡単に枯れないから初心者向けかも。グリーンだったらパキラがオススメだよ。風水的にもいいみたいで金運とか健康運も上がるし、邪気除けにもなるんだって。

木津　あ、そうなんですね。僕、水のやり過ぎで１回パキラを枯らしてしまったので新たにもう一個買います！

藤田　湧くんすごいね。そういうところから入る人なんだ。

木津　そうみたいです。素敵ですよね。玲さんの共演者エピソードは何かありますか？

藤田　僕は明治モダン歌劇『恋花幕明録～前日譚～』でミヤジ・オルディア役の川上将大くんと共演していたんだけど、主演の木原瑠生くんに「玲さんとしゃべりたいのでご飯行きませんか？」って誘われて、同じ日に将大からも「玲さん、ご飯行きませんか？」って誘われたことがあったんだよ。３人で行くことになったんだけど、将大がおしゃべりで、瑠生がなかなか話せなくて(笑)。でも自分のことをいっぱい話してくれる将大は信用できる人だなって思った。

木津　裏表のない男ですよね。

藤田　うん。づっつーと一緒で真っすぐなやつ！　将大とはこの舞台が初共演だったけど、昨年のバスケットボールのイベント（『ACTORS☆LEAGUE in Basketball 2023』）で僕が解説を担当して将大の素晴らしいプレイを見ていたし、芝居でもすごく頑張っている姿を見て「いい役者だな」って思ったんだよね。今回の『あくステ』でも熱いお芝居を見せてくれるのが楽しみ。

頑張ってお芝居をしている姿に刺激を受けたしすごく癒された

――話は変わりますが、「あくねこ」には「あなたのメンタルに寄り添い癒しを与えるゲーム」というキャッチコピーが付いています。お二人は最近“癒し”を感じた出来事は何かありますか？

木津　僕から言っていいですか？　以前出演していた舞台『地獄楽』で東京公演だけに出演する子役の子がいて、東京公演の千秋楽で泣きたいのを一生懸命に我慢して「大阪公演もあるので、どうかどうか応援してください」って挨拶している姿を見て感動しました。

藤田　しっかりしているね。

木津　まだ小学５年生なんですが、こういう若い子たちが未来に演劇を続けていくためにも、僕たち先輩がお手本になれるようにしっかり板の上に立っていかなければと気持ちが引き締まったし、何より頑張ってお芝居をしている姿に刺激を受けてすごく癒されました。

藤田　そんないい話の後に僕は何を話したらいいんだよ？　すごくプレッシャーなんだけど（笑）。そうだなぁ……。僕はON/OFFが下手で、ずっとONでいちゃう人なんだけど、大切な仲間と美味しいご飯を食べながら飲むお酒が昔も今も一番の癒しかな。

木津　うらやましいです。僕、お酒飲めないんですけど『あくステ』の稽古期間にみんなでご飯に行きたいです！　玲さんも、輝馬さんもお酒が好きですよね。

藤田　一緒にご飯に行って、づっつーたちは美味しいものを食べて癒されてね。

――最後に、本作の見どころも含めて主様にメッセージをお願いします。

木津　自分たちが作品に対して真摯に向き合うことが作品に対する一番の恩返しだと思いますし、まずは作品をしっかりと理解して、誰一人欠けることなく最後までお届けできるように、そのうえで主様の日々の疲れを癒せるように。僕らのお芝居が主様の日々の活力になれるように誠心誠意努めさせていただきます。

藤田　誠意を持ってキャラクターに向き合い、原作をリスペクトしたうえで舞台ならではのものを見せられるように稽古していかなければと思っています。殺陣、歌、ダンス、そして芝居でも癒しをお届けして、劇場に来られた全ての主様に「こんなに素敵な世界があるんだ」と思っていただけるように仲間たちと切磋琢磨して作り上げていくので、ぜひ期待して劇場にお越しください。

取材・文：近藤明子
Photo：野田涼

【藤田玲】
ヘアメイク：三根英世(do:t)
スタイリスト：小田優士

衣装協力
・Under the Skin(03-6803-8962)

【木津つばさ】
ヘアメイク：Kanako
スタイリスト：石橋修一

衣装協力
AS STANDARD
e.m.
meagratia
THE JEAN PIERRE
（問い合わせ先）　
ADONUST 03-5456-5821
ADONUST MUSEUM 03-5428-2458
e.m.青山店 03-6712-6797
TEENY RANCH 03-6812-9341

インタビュー前編はこちら

公演概要

Butlers’ 歌劇『悪魔執事と黒い猫』～薔薇薫る舞踏会編～

期間・劇場：2024 年 6 月 7 日（金）～ 6 月 16 日（日） IMM THEATER

原作：「悪魔執事と黒い猫」（スタジオわさび）

脚本・作詞：三浦香
演出：アレクサンドラ・ラター
音楽：坂部剛

出演：
ベリアン・クライアン役藤田玲
ボスキ・アリーナス役木津つばさ
ハウレス・クリフォード役松島勇之介
アモン・リード役宮崎湧
ラト・バッカ役伊崎龍次郎

バスティン・ケリー役今井俊斗
フェネス・オズワルド役梶田拓希
ナック・シュタイン役長塚拓海
ラムリ・ベネット役石橋弘毅
ロノ・フォンティーヌ役安藤夢叶
フルーレ・ガルシア役日暮誠志朗

ミヤジ・オルディア役川上将大
ルカス・トンプシー役輝馬

ムー役伊奈聖嵐
森山雅之三小田芳樹有川拓也瀬戸口希哉笹尾ヒロト

チケット料金：
プレミアムシート： 15,000 円（全席指定／税込）
※前方５列（A～E列）／アフターステージ付
S席： 11,000 円（全席指定／税込）
※６列目（F列）以降のお席となります。

一般発売日：2024年4月21日（日） 10:00

主催：Butlers’ 歌劇『悪魔執事と黒い猫』製作委員会

◆公式サイト：https://akuneko-stage.com/
◆公式X： https://twitter.com/akuneko_stage

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