桑原愛佳主演。立石俊樹、藤岡真威人ら共演。ミュージカル『浜村渚の計算ノート』製作発表レポート！

2023.06.24

REPORT

2023年8・9月に福岡、大阪、名古屋、東京にて上演される、ミュージカル『浜村渚の計算ノート』。

『浜村渚の計算ノート』は、講談社から刊行されている青柳碧人による日本の大ヒット推理小説を、2021 年にミュージカルとして初演され、原作の面白さや数学の奥深さを魅力的な楽曲とともに表現。教育的価値のある作品としても高い評判を獲得し、新しいエンターテインメントとして大成功を収めた。

日本を代表するファミリーミュージカルとしてさらに躍進すべく、主人公・浜村渚を新たにオーディションで選出し、豪華キャストで展開される歌って踊って謎解きする、新感覚謎解きミステリーとなっている。

主人公・浜村渚を務めるのは、『レ・ミゼラブル』(2019 年)のリトルコゼット役や、『アナと雪の女王』(2021 年)のヤングエルサ役など子役として経験を積む主人公・渚と同じ年齢の桑原愛佳。オーディションでもフレッシュな演技と堂々たる歌唱力を評価され、主役を射止めた。

共演には、舞台を中心に活躍し、近年はグランドミュージカルや映像作品でも躍進する立石俊樹、CM・ドラマで主演、映画出演で注目を集める大型新人で、今回初舞台の藤岡真威人、モーニング娘。を卒業後は女優としての活動の他バラエティ番組でも活躍する飯窪春菜、近年は舞台を中心に俳優として数多くの作品に出演する井上小百合、劇団四季退団後は、ミュージカルからストレートプレイ等まで幅広く作品に出演する朝隈濯朗、「フランスでいちばん有名な日本人」の異名をもち、変幻自在のマルチな活躍を見せるレ・ロマネスク TOBI、そしてロックミュージシャンとしての活動に加えて俳優としても多彩な魅力を持つダイアモンド☆ユカイと、豪華なキャストが結集した。

今回は、桑原愛佳、立石俊樹、藤岡真威人、井上小百合、朝隈濯朗、レ・ロマネスクTOBI、ダイアモンド☆ユカイ、演出・植木護が登壇した製作発表の様子をお届けする。

オーディションで、主人公・浜村渚役を射止めた桑原愛佳は、本作への出演について「このようなすごく豪華なキャストの方々に囲まれて、初めての主演をやらせていただくのですごくプレッシャーもありますが、それ以上に渚ちゃんという素敵な女の子を演じさせていただくワクワクな気持ちの方が大きいです。この作品が長く愛され続けるように、そして渚ちゃんの魅力をお伝えできるように一生懸命頑張りたいと思います」と意気込みを語った。

立石俊樹は「初めて刑事役に挑戦させていただきます。その中で、渚ちゃんの頼りになる存在になるべく稽古場から熱量を持って取り組んでいきたいと思います」と語り、ダイアモンド☆ユカイは「僕は今、還暦を過ぎて男でも女でもありません。仏に向かって進んでいます。今回、ドクター・ピタゴラスを命を掛けてやります。愛佳は娘と同い年で同じ学年ということで、優しいパパにならないように、敵役を命掛けで頑張りたいと思います」と熱いメッセージを寄せた。

藤岡真威人は「この個性豊かな先輩の皆様と一緒に舞台に立てることがとても幸せです。どうぞよろしくお願いいたします」とフレッシュさを見せ、井上小百合は「立場的にはテロ組織の悪役なので、悪を存分に楽しみたいなと思いつつも、数学が大好きという気持ちは、渚ちゃんと共通していると思うので、カンパニー一同、志は、同じ気持ちで作品を作っていけたら。今回オーディションを経て、この作品に臨む子たちもたくさんいると思うので、みんなと仲良く楽しくできたらと思います」と優しい笑みで語った。

朝隈濯朗は「ミュージカル俳優として、この場に立つことができてすごく幸せです。テロはいけませんが、物語の中だけでは許していただいて、ファントム役をちょっと怖い感じに演じられたらと思います」と真摯に述べ、レ・ロマネスク TOBIは「僕は社会人だった経験があって、中学の数学の塾講師をやっていました。数学の公式の歌も歌っていて、サブスクなどで聴くこともできるので、楽しんでいきたいなと思います」と意外な一面を見せた。

演出を務める植木護は、本作への思いについて「本当にたくさんの皆様に支えられて、この作品がついに今年の夏、上演されることになりました。僕は本当にミュージカルが大好きで世界中でいろんなミュージカルを観てきました。そして、まだ観たことのないすごいミュージカルを観てみたいといつも心の底から思っているので、そこにひたむきに挑戦したいと思っています。今回すごく才能ある皆さんに集まっていただいたので、最高のミュージカルを作ります。感動して、笑って、終わった後におじいちゃんもおばあちゃんも子供も、このミュージカルの話をしてしまう、そんな作品にしたいと思います」と熱く述べた。

最後に主演の桑原愛佳より、公演を楽しみにしている方に向けて「数学に苦手意識を持っている方はたくさんいると思いますが、数学が好きな方もそうでない方も、すごく楽しんでいただける新感覚なミュージカルなので、一生懸命頑張っていい作品にしていきたいと思うので、ぜひ劇場に見に来てください」とメッセ―ジが語られ、製作発表は終了した。

文・撮影：THEATER GIRL編集部