伊野尾 慧主演。『四畳半神話大系』開幕!「ある種スポーツのような舞台です」
2026年5月17日(日)より新国立劇場 中劇場にて、『四畳半神話大系』が開幕した。
京都を舞台とし、独自の語り口で日本の新しいファンタジーを切り拓く話題の作家・森見登美彦の大人気小説「四畳半神話大系」。
京都の「腐れ大学生」が同時に生きる並行世界を描いた舞台化困難と思われる小説を、2010年にフジテレビ系の深夜アニメ枠、ノイタミナで放送されたアニメ「四畳半神話大系」で脚本を担当したヨーロッパ企画の上田 誠による脚本・演出で、初舞台化。
「夜は短し歩けよ乙女」のアニメ映画の脚本、2021年上演の舞台版の脚本・演出も手掛けるなど、森見作品を熟知した上田が、舞台上で物語の世界観を色濃く描き出す。
主人公の冴えない大学生「私」役を演じるのは、バラエティや映画・ドラマなどの映像作品だけでなく、朝の情報番組やトーク番組へのレギュラー出演といった、知識を活かした活動などで多岐にわたって活躍を見せているHey! Say! JUMPの伊野尾 慧。
そして、伊野尾と共に物語を彩るキャストには、明石さん役に元日向坂46のメンバーで、現在は俳優として映像作品を中心に活躍している加藤史帆、小津役に劇団イキウメの大窪人衛、樋口師匠役にはヨーロッパ企画の石田剛太、羽貫さん役にはNetflix『極悪女王』での体当たりな演技が多くの注目を集めた剛力彩芽、そして、お笑いコンビ「しずる」の池田一真が猫ラーメンの店主役、純が相島先輩役で出演。
さらに、田中偉登、菊池日菜子、コンプソンズの金子鈴幸、舞台を中心に活動する町田マリー、ヨーロッパ企画の酒井善史と諏訪 雅、劇団スポーツの内田倭史、日下七海、ヒロシエリ、劇団あはひの松尾敢太郎という物語の世界観を描き出すのにふさわしい顔ぶれが勢揃いした。
今回は、伊野尾 慧、加藤史帆、大窪人衛、剛力彩芽、上田 誠(演出) が登壇した初日前会見のコメントと舞台写真をお届けする。
初日前会見コメント

伊野尾 慧

演出 上田 誠との初タッグについて
すごくハンサムで、いつも優しくて、好きになってしまいました(笑)。上田さんは、この舞台で僕にやってほしいことを、言葉だけではなく脚本にたくさん詰め込んでくださっているんです。本を読みながら稽古を進めていく中で、「こういう思いで書いてくださったのかな」と感じることがたくさんありました。
稽古中のエピソードについて
稽古が始まってみると、本当にやることがたくさんあるなと思いました。ただ、カンパニーの皆さんは和気あいあいとしていて、とても温かい空気でした。僕が少し戸惑っていたり、いろんなことに追われていた時には、しずるの池田一真さんがマッサージをしてくださって。それがすごく気持ちよくて癒やされました。
その時に一真さんが、「伊野尾くん、この舞台をやり切ったら俺泣いちゃうかもしれない」と話していて。今日ここに来るまでも、稽古場で何度も通しましたが、まだ一度も泣いてないんですよね。なので、なんとか初日、この後のゲネプロで一真さんに泣いてもらえるよう頑張りたいと思っています。
舞台の見どころについて
本当に、ある種スポーツのような舞台です。それぐらい運動量も情報量も多い作品なのですが、そこに皆さんの感情が乗っかることで、すごいものに昇華される気がしています。まずは観に来てくださる皆さんに楽しんでいただけるよう、精一杯頑張りたいと思います。
加藤史帆

座長の伊野尾の印象や稽古場の雰囲気について
伊野尾さんは本当に頼りになる方です。「覚えてないよ」と言いながら、ちゃんとセリフを覚えていらっしゃっているので、稽古場の空気が引き締まりました。差し入れもすごく賑やかで、途中から“差し入れ合戦”みたいになっていました。皆さん食べ物などを差し入れしてくださる中で、しずるの一真さんが3万円分の千円札30枚の現金を差し入れしてくださって、それがすごく刺激的で、さらに盛り上がりました(笑)。私も1枚だけいただきましたが、本当にうれしかったです。
舞台の見どころについて
すごいスピード感のある運動量のある舞台だと思うので、観てくださる方も気合いを入れていただけたらと思います。目が忙しいと思いますが、本当にやっていてもすごく楽しいので、ぜひ楽しんでいただきたいです。
大窪人衛

稽古場の雰囲気について
本当に雰囲気が良かったです。ただ、稽古場の近くに食べる場所があまりなくて、若いメンバーも多かったので、みんなでマクドナルドを買って、稽古前に食べていたんです。その結果、稽古場がジャンクフードの匂いでいっぱいになって、「この芝居にぴったりだな」と思いました。
舞台の見どころについて
17人のキャスト全員が本当に動き回る、運動量の高い芝居になっています。観ている間はもちろん楽しいと思うのですが、“楽しい”だけではなく、その先に何か少しでもお客様の中に残るものが生まれたら素敵だなと思っています。
剛力彩芽

座長の伊野尾の印象について
伊野尾さんとは初共演ですが、本当にセリフ量がすごくて、台本を見た段階で「これは大変だぞ」と思っていました。でも、立ち稽古初日くらいから、最初のセリフからもう台本を持っていなくて、「やばい!」と、緊張感が走りました。ただ、伊野尾さんはいつも柔らかい空気感を出してくださるので、普通だったらピリッとしそうな場面でも、ふわっとした雰囲気で進めてくださったので、とてもありがたかったです。それから、テンパっている姿を見たことがないんですよね。作品を観たらわかると思うのですが、「これでテンパらないんだ?」と驚きました。
伊野尾:この後の初日でテンパるかもしれません(笑)。
初めて見るかもしれないですね。サポートできることは少ないかもしれませんが、みんなで盛り上げていきたいです。
舞台の見どころについて
本当に大きなステージでやらせていただいていますが、どこから観ても見応えのある作品になっていると思います。作品自体はすごいスピードで進んでいきますが、その中に、皆さんが普段感じている何気ない日常に共感できる瞬間や、「何か心にくるな」と思える瞬間がたくさん散りばめられているんです。ぜひ一緒にこの大学生活を楽しんでいただいて、何かを思い出したり、感じたり、未来に少し希望を持っていただけたらうれしいです。
演出・上田 誠

この舞台の魅力、こだわった部分について
森見登美彦さんの小説を舞台化するのは、僕自身今回で2回目です。前回の『夜は短し歩けよ乙女』は、比較的きらびやかでファンタジックな物語でしたが、『四畳半神話大系』は舞台化にあまり向いていない作品だと思っていました。「私」が延々と独白を続けながら、不毛な大学生活について呪うように語っていく、とてもハードコアな原作なので、『夜は短し歩けよ乙女』以上に難易度が高い作品だと感じていました。ただ、それだけ内包しているエネルギーもすごくて、「なんとか舞台化できたら」という思いから今回の企画が始まりました。そして、結果として舞台化に成功したと思っています。
その理由のひとつは、やはり素晴らしいキャストの皆さんに恵まれたことです。原作を踏襲しつつも、新しい『四畳半神話大系』の世界を皆さんが作り上げてくださいました。原作では「私」という主人公の独白で物語が進んでいきますが、今回は17人による群像劇として構成しています。それぞれの登場人物が主役のように描かれているのも特徴です。もちろん「私」が主人公ではありますが、全員に物語がある作品になっています。
さらに、原作自体の情報量が非常に多く、大学生活を何度も繰り返すような構成になっているので、その物語量をできるだけ舞台上で再現しようと考えました。その結果、100場を超える場面数で構成されています。歌も踊りも殺陣もあり、とにかく演出をてんこ盛りにした作品です。趣向をたっぷり詰め込んだ舞台になっています。
稽古場はかなり大変だったと思うのですが、皆さん笑顔で取り組んでくださって、本当にありがたかったです。特に主演の伊野尾さんは、やることが多すぎて「いつか怒られるんじゃないか」とこちらが心配になるくらいでした。でも最後まで朗らかに取り組んでくださって、まだ怒られていないのでセーフかなと思っています(笑)。それくらい豊穣な作品になったと思っています。

舞台写真










文・撮影:THEATER GIRL編集部
公演概要
『四畳半神話大系』
原作:森見登美彦(「四畳半神話大系」角川文庫刊)
脚本・演出:上田 誠(ヨーロッパ企画)
出演:
伊野尾 慧/加藤史帆 大窪人衛 田中偉登 菊池日菜子 金子鈴幸 町田マリー/
石田剛太 酒井善史 諏訪 雅/内田倭史 日下七海 ヒロシエリ 松尾敢太郎/
池田一真(しずる) 純(しずる)/剛力彩芽
【東京公演】
2026年5月17日(日)~5月31日(日)
新国立劇場 中劇場
【大阪公演】
2026年6月4日(木)~6月9日(火)
東京建物 Brillia HALL 箕面(箕面市立文化芸能劇場) 大ホール
制作協力:プラグマックス&エンタテインメント
主催:フジテレビジョン/ニッポン放送/サンライズプロモーション大阪
