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生駒里奈、池田純矢インタビュー「-4D-imetor」「想像以上に面白く、見たことのない作品になっています」(前編)

INTERVIEW

――以前のインタビューで、お二人とも人見知りなところがあるとのことでした。稽古場でのカンパニーの空気はいかがですか?

池田:とってもいい現場だと思ってます。僕の「エン*ゲキ」シリーズにおいてわりと重要な部分に、キャスティングの段階で人当たりのいい人だけを呼びたいっていうのがあって。というのも、稽古で1ヶ月、本番も入れたら2ヶ月ないし3ヶ月くらいの間、毎日家族以上に会っていろんな意見交換をする仲になる人たちなので、スタッフにしても役者さんにしても、基本的には人当たりのいい人っていうのを念頭に置いて選ぼうと思ってるんです。

――現場の空気は大事ですよね。

池田:今回もみんないい人たちなので、殺伐とせず朗らかに、柔らかい雰囲気で稽古が進行している感じで、すごくいいなと思ってます。

ものづくりをする中では、意見の相違や、お互いに納得できないところがあったりすると思うんですけど。そういう時って今までだったら多分、食事に行ったりお酒を飲んだりと、ちょっと仕事場から離れて、プライベートというフィルターを一枚噛ませた上で話をしたりすることが、稽古場を円滑にするために必要だったりしたと思うんです。

それが今はこのコロナ禍でできない状況なんですが、そこが不足している感じにはなっていないんですよね。お互いに思っていることや、意見の相違があれば稽古場でお話しできますし、かといってそれで場の空気がピリピリするわけでもない。理想的な仕事場だなと思っています。

――「エン*ゲキ」シリーズとしては5作目となりますが、今作ならではのカンパニーの特色はあったりしますか?

池田:あります、あります。過去の作品には鈴木勝吾という役者が皆勤賞で出ていたんですよ。大好きなんですけど、わりと彼は現場をかき乱すタイプというか(笑)。ひとつめの石を投じる人っていう印象なんです。それによって波紋が広がり、うまく相乗効果になって稽古場が変わっていく、みたいなことがよくありました。

それから、彼はお酒が大好きで、毎日必ず飲む(笑)。今回は僕以外には酒飲みがいないので、きっとみなさん、普段からお酒を飲んでコミュニケーションを取るっていうことをしていない人たちなんですよね。それこそが飲みに行かなくても大丈夫な最大の理由でもあると思うんですけど。シリーズの中で一番ほんわかしてます。「俺、演劇に対してめちゃくちゃアツいぜ!」みたいな人もいないし(笑)。

――平和な稽古場なんですね(笑)。

池田:平和にほんわかと進んでます。それに加えて、みんな真面目でストイックですし。そういう部分では、プライベートで話したりする時間がなかったとしても、お互いのことをちゃんと思いやりながら、いい雰囲気で稽古ができてますね。それが今作のカンパニーのすごくいいところだと思います。

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THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

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