加藤梨里香、土居裕子、井上芳雄、大野幸人、花總まりら出演。ミュージカル『リトルプリンス』ゲネプロ＆取材会レポート！

2022.01.08

REPORT

2022年1月8日(土)より、日比谷・シアタークリエにて、ミュージカル『リトルプリンス』が開幕した。

本作は、サン=テグジュペリの「星の王子さま」を原作に、音楽座ミュージカルが1993年に初演し、今回東宝版としてシアタークリエにて上演される。

主人公の王子を加藤梨里香と土居裕子がWキャストで演じ、飛行士／キツネ役を井上芳雄、ヘビ役を大野幸人、花役を花總まりという豪華配役が揃った。

物語は砂漠に不時着した飛行士が、宇宙に浮かぶ小惑星を飛び出して様々な星を旅して地球にやって来た王子と出会い、対話をしていくことで広がっていく。

今回は加藤梨里香、土居裕子、井上芳雄、大野幸人、花總まりが登壇した取材会とゲネプロの様子をお届けする。

取材会レポート

初演から30年ぶりに王子役を演じることになった土居は「最初は『バカ言ってるんじゃないよ！』と思いましたが、いつの間にかやる気になっちゃって……。まさかここでもう一回王子役をやるなんて、夢にも思っていなかった。もうあれで終わりだと思っていたので、本当に感謝の気持ちでいっぱいです」と苦笑いをしながらも語った。

また、Wキャストの加藤への印象を聞かれると「演出家がやりましょうと言ったことを絶対に外さないし、振り付けも一発で覚えるので尊敬しています。素朴感を持った、ピュアな子で素敵です」と述べた。

一方で、加藤は「土居裕子さんとのWキャストというのはとんでもないことだが、本当に王子のことをたくさん考えてきた方だからこそもらえるものがたくさんあって、こんなに心強いWキャストの方はいないと思う。とても素敵な環境でこの役に挑ませていただいている。全身全霊で、この劇場を王子として駆け回りたい。頑張ります」と力強く語った。

井上は「東宝で音楽座の宝物のような作品をやらせていただけるのは本当に幸せなこと。仕事というものを越えて人生で必要なものを得ている、というありがたい時間だと感じる。そんな喜びと共にやらせていただきたいと思っています。飛行士も王子といい関係を築くが、キツネもまた別で王子と友達になるので、どっちの役も出来て本当に幸せです」と語り、Wキャストへの印象を聞かれると「可愛さの種類が全然違う。(笑)。こんなに違うのはなかなかない。逆に言うと、これが本当の意味でのWキャスト。僕もみんなも違う作品をやっているような。土居さんは本物の王子が稽古場にやってきたみたいな感じで、（加藤）梨里香ちゃんは存在という意味で王子が子供なんだということを信じさせてくれる存在。全然違う両極端の王子が見られる」と言いながら、王子役の二人と目を合わせていた。

花總は「ある意味キーパーソン＝キーフラワーと思うくらい花は大切な役なので、頑張りたい。わたくしごとですが、初心にかえり、今回カゲ・コーラスをさせていただいているので、出てない場面も私は出ています。ぜひ皆さんに見ていただけたら」と話した。

ヘビを演じる大野は「このような怖いメイクで普通に喋らせていただくんですけど……」と笑いを誘ったのちに、「色んな蛇の動画を見漁って、毒の種類も調べた。その中でも砂漠に生息するパフアダーという蛇のつもりで演じている」と演技の参考に色んな蛇の種類を調べたという。

最後に本公演について、加藤は「この作品はカンパニーの皆さんがあたたかくて……だからこそ、作品の中にもあたたかさが流れているのかなと思っています。観劇した後に大切なものを再確認していただいたり、空を見上げていただけたら嬉しいなと思います」と、土居は「星を見るのがきっと大好きになるんじゃないかなと思います。あとは劇場にいらしていただいて、楽しんでもらえたら幸せです」と締めくくった。