佐藤アツヒロ、五関晃一(A.B.C-Z)、真琴つばさら出演。『行先不明』製作発表記者会見レポート！

2022.01.21

REPORT

2022 年 3 月 4 日(金)～5 日(土) 名古屋・御園座、3 月 12 日(土)～21 日(月・祝) 東京・サンシャイン劇場にて『行先不明』が上演される。

本作は、2019 年に新橋演舞場で上演されたお仕事コメディ『ブラック or ホワイト？あなたの上司、訴えます！』に続き、作・演出の藤井清美と主演の佐藤アツヒロが再タッグを組んで挑む、完全オリジナルコメディ第 2 弾。

佐藤アツヒロを主演に迎え、五関晃一(A.B.C-Z)、真琴つばさ、福田転球、馬渕英里何、ペナルティのヒデ、永島聖羅、伊藤萌々香、小林美江、生田輝、佐藤銀平、中山慎悟らが出演する。

映画「るろうに剣心」シリーズや「鳩の撃退法」、連続ドラマ「准教授・高槻彰良の推察」など、映像の世界へも活躍の場を広げる藤井清美書き下ろしの本作は、会社の “積立金横領”をテーマに、未来への希望と不安をユーモラスに描いており、もし自分の将来のためのお金が突然消えてしまったら……誰もが他人事では済ませられない題材だからこそ、翻弄される登場人物に共感し、時に笑え、明日への活力になるようなお仕事コメディとなっている。

今回は、演出の藤井清美、主演の佐藤アツヒロ、共演の五関晃一(A.B.C-Z)、真琴つばさらが登壇した製作発表記者会見の様子をお届けする。

製作発表記者会見レポート

演出の藤井清美は「2019年に『ブラック or ホワイト？あなたの上司、訴えます！』というパワハラをテーマにした作品を作り、その直後すぐに次回作で何かいいテーマはないか考えたときに、旅行代理店を舞台に、自分たちの行先を見失った状態から、生き方を見つめ直していく物語はどうだろうと。この物語は、2019年のコロナ前を舞台にしていますが、その直後にコロナ禍といった状況が始まり、登場人物だけではなく、たくさんの人が行先を見失って思ってもいなかった未来に向き合うことになりました。そういう中でこの作品が、この先どこに向かっていけばいいのか探し続ける人たちの物語として皆様にお届けできるよう、これから出演者の方と一緒に作っていきたいと思います」と今作のテーマが生まれた経緯について語った。

主演の佐藤アツヒロは「佐々雅晴という難しい名前の役をやらせていただきます」と場を和ませ、「僕の役どころは題名にあるとおり行先不明で不安の中、どう進んでいくのか一人希望を持ち、皆さんに協力を求め問題を解決していくキャラクター。前半は運がない男とも描かれているのでドジなところも出てきますが、行先を見失っていく中、チームワークで希望へ向けて走っていく物語の中心人物でもあります。今回は役者が12名いるが、誰の台詞が多いという訳ではなく、均等にそれぞれが喋っています。出演者12名と藤井清美先生、スタッフ全員でこの壮大なお仕事コメディで皆さんに幸せを届けて、最後まで頑張っていけたら」と意気込みを述べた。

三國役の五関晃一は「今回演じる三國は、真面目すぎるほど真面目という役。演出の藤井先生に初めてお会いしたときに、「わりと五関さんに寄せたので、あまり役作りする必要がないと思います」と言われたが、稽古が始まる前にガッカリさせるのもなのであらかじめ言っておくと、僕けっこう適当な男です（笑）。普段あまりにも楽観的でボーッとしている分、おしりを叩かれているような気分になってしまいまして。とはいえコメディなので、本番までには皆さんに笑っていただけるようなお芝居をしたいと思います」と話し会場を和ませた。

檜山役の真琴つばさは「演出の藤井さんと佐藤アツヒロさんの最強タッグの中にまた入れていただけることがとても嬉しいし、約20年ぶりくらいに五関さんと共演できるのも楽しみ。昨日台本をいただいて、忙しくて読むのが夜中の2時頃になってしまったが面白くて一気に読んでしまった。先ほど12人の出演者と言いましたが、12角形の卓球台でみんなが一斉にラリーしているような、そんな舞台になるような気がします。私も人生の行先を、たまに見失うときがありますが、この作品で見つけたいと思います」と本作への思いを話した。

文：THEATER GIRL編集部
撮影：くさかべまき

ストーリー

小さな旅行代理店。
社員の佐々さっさ雅晴（佐藤アツヒロ）は、誰からも“運が悪い”と言われ、数々の伝説を残す男。佐々から社長の座を奪った檜山（真琴つばさ）、まっすぐな性分の三國（五関晃一）ら社員たちは、毎日の仕事に追われながら「いつか自由に時間が使えるようになったら――」とそれぞれささやかな夢を抱いていた。
そんなある日、将来のために積み立てていたお金が消えたことが発覚！安岡（伊藤萌々香）ら社員たちは動揺するが、ある事情から、佐々は自分たちで解決することを選んだ。
社内には、前社長の高松（福田転球）や派遣添乗員の夏目（馬渕英里何）も出入りしており、突然退職した元経理の津野田（永島聖羅）も怪しい。
しかも、親会社から井口（ヒデ）が調査に訪れることになり――
必死に自分の未来を取り戻そうとする彼らの明日は、一体どうなる――！？