佐藤信長、寺西拓人ら出演。舞台「ジパング！」が開幕！　太鼓と殺陣が織りなす一大スペクタル

2022.11.17

REPORT

2022年11月16日(水)より草月ホールにて、舞台「ジパング！」が開幕した。

ドラマ『半沢直樹』や『新・信長公記』などの脚本を務め、数々の話題作を生み出してきた脚本・演出家金沢知樹によるオリジナル作品、『ジパング！』。

目まぐるしく展開されてゆく、スピード感・躍動感溢れる太鼓×殺陣×芝居の融合は必見だ。舞台は戦場で戦鼓と呼ばれる太鼓を打ち鳴らし、音色に含まれる戦略で兵士や剣士を自在に操ることのできる「戦鼓士」が存在する世界。

主人公である宮の圀の王子、阿図（佐藤信長）とその兄慈陀（寺西拓人）の剣の稽古シーンから物語は始まってゆく。ふたりの立合はもちろんのこと、激しい戦鼓の打ち合いも注目だ。

宮の圀の王、巨埃（平子悟）の死を知らずに鳥の圀に向かっていた阿図と側近の摂津（髙田彪我）は、鳥の圀の少年クク（田中雅功）と共に、父殺しの真相を探る旅に出る。

鹿の圀の盗賊紫螺（仲美海）と俣野志（松本幸大）に出会い、仲間を増やした一行は蟻羅鶵（ギュラス）と呼ばれる化け物の住む山に向かう。そこには仙人強羅（宮地大介）が待ち受け、激しい戦闘の中、巨埃殺しの罪人を追う慈陀と蛾美（山下由奈）が集結。巨埃の死の真相はいかに―――。

太鼓×太鼓×芝居が織りなすスペクタルをどうかお見逃しなく。

あらすじ

舞台は今より別の時代、別の世界―――ジパングと呼ばれる16の地域に分かれる倭の圀（くに）は争っていた。その中でも突出して強く、一大勢力となった宮の圀の戦鼓士、そして王である、巨埃。巨埃の打ち鳴らす音は、7つの圀をなぎ払い、7年の歳月をかけ、ジパングを統一した。巨埃は百人の子供を集め、その中には二人の後継者候補がいた。それがこの物語の主人公阿図、そしてその兄、慈陀。ふたりは兄弟として育てられ、巨埃は父として息子を後継者にすべく、戦鼓の技術を叩き込んだ。阿図と慈陀は切磋琢磨し、成長を遂げる。「戦鼓士は剣士としても屈強であれ」という教えのもと、その言葉通り、武人としても、戦鼓士としても、兄弟の右に出るものはなかった。そして慈陀24歳、阿図20歳の時に、事件が起きる。巨埃が暗殺されたのだ。そしてその暗殺の容疑が第一発見者のある者にかけられた……。