堂本光一作・構成・演出・主演。2023年は2作同時上演。『Endless SHOCK』、『Endless SHOCK -Eternal-』製作発表レポート!
2000年11 月の初演『Millennium SHOCK』(作・構成・演出ジャニー喜多川)以来、 堂本光一が、国内ミュージカル単独主演記録を更新し続ける『SHOCK』。
2023年帝国劇場公演は、同じ劇場で、同じキャストで、舞台セットの違う二つの物語を同時に上演するという、世界でも類を見ない試みで上演される。
今回は、作・構成・演出・主演の堂本光一と共演の佐藤勝利、北山宏光、越岡裕貴、松崎祐介、中村麗乃、前田美波里、島田歌穂が登壇した製作発表の様子をお届けする。
製作発表レポート
堂本光一は、「また今年も『SHOCK』をやらせていただけることをとても嬉しく思います。去年、帝劇では勝利と福岡公演では宏光と一緒にやって、美波さんと歌穂さん、昨年ご一緒した皆さんと、また再び帝劇のステージに立てることを嬉しく思います。越岡もそうですし、今回新たにカンパニーに入っていただく中村麗乃さんも一緒にやらせていただくということで……」
すると松崎がすかさず「もしもし、えーっと、ピンクの髪型のやつ忘れてません?」とツッコミ。
堂本は、「多分、今日見えてないんじゃないかな(笑)」と愛あるいじりを見せた。
続けて堂本は、「突然の発表ばかりで、出演者の皆さんも戸惑うところがあると思いますけど、信頼できるメンバーが集まってくれて僕としても心強いですし、 この新しい形で幕が開けることをすごく楽しみにしています。
『-Eternal-』というと、スピンオフだしコロナ禍で生まれたから少し地味なのではと思われるかもしれませんが、演出的には、ほぼ本編と変わらない形で持っていこうと思っています。ストーリーとしてはそこで完成するので、チケットが取れるかどうかという部分もありますが、ぜひ両方楽しんでいただけたら」と2023年の上演に向けて意気込んだ。
昨年から引き続きライバル役を演じるSexy Zoneの佐藤勝利は、「去年は、配信で収録した本編を一回、そして『-Eternal-』を劇場で2ヶ月やらせていただきました。 今年はニ作同時上演ということで、去年の僕だったら光一くんに不安な部分を見せてしまうと思うんですけど、『SHOCK』の出演を経て、光一くんに鍛えあげられたお陰か、今回すんなりと二作同時上演を受け入れてる自分がいます」と堂々と話した。
すると堂本から「去年の記者会見の前日に勝利から電話がかかってきて、すごく弱気な感じだったんですけど、今回はなかったよね」というエピソードが。
佐藤「今回は、光一くんなら言うかなって(笑)」
光一「ある意味、成長ですよね」
佐藤「でも成長も見せたいですね。僕は本編のフライングの光一くんの姿から学びたいなとずっと思っていて、『-Eternal-』だとフライングの数が少し減っているので、今年はそれも学べたら。そして、より殻を破って自分でも見たことのない佐藤勝利を見せられるように、泥臭く挑んでいきたいと思います」と意気込んだ。
今回が初参加となる、乃木坂46の中村麗乃は「新キャストということで、とても緊張しています。長きに渡りたくさんの方に愛されている、この『SHOCK』という作品に出演させていただけて、本当に光栄に思っております。この作品に真摯に向き合って、大切に務めさせていただきます」と緊張しながらも真っすぐに語った。
ふぉ〜ゆ〜の越岡裕貴は「2022年の記者会見はふぉ~ゆ~は外されたので、 2023年の記者会見にこうして呼んでもらえてすごく光栄に思います。ふぉ~ゆ~2人としては、『Endless SHOCK』も『Endless SHOCK -Eternal-』も経験していて、“SHOCKパイセン”にあたる部分が多いと思うので全力でサポートしていけたら」と冗談まじりに語り、
同じくふぉ〜ゆ〜の松崎祐介は「『Endless SHOCK』も『Endless SHOCK -Eternal-』も個人的に、光一くんの次に舞台に立ってる回数が多いということを耳にしました」とアピール。すると、堂本は「本当に 『SHOCK』 の汚点だよね(笑)」と茶目っけまじりに返した。
松崎は「汚点ですか!(笑)」とすかさずツッコミ。「それだけ光一くんの背中を見てるということなんですよ。だからその背中を次に後輩や、それこそ宏光、勝利に預けたいと思います! 2013年も変わらず『Endless SHOCK』を全力で頑張っていくのでよろしくお願いします」と熱く語った。
オーナー役の前田美波里は「去年は『-Eternal-』をやらせていただきましたが、 今回は両方を演じるということでこれは大変なことだなと。でも、私の大好きな帝国劇場という立派な劇場で、1日に2度も演じられることがすごく幸せです」と喜びを見せた。
同じくWキャストでオーナー役を演じる島田歌穂は、「今回、『Endless SHOCK』の新たな歴史の1ページが開かれるということで、そこに参加させていただけることに、本当に感謝の思いでいっぱいです」と真摯な思いを述べた。
Wキャストでライバル役を演じるKis-My-Ft2の北山宏光は「今回『-Eternal-』と、『Endless SHOCK』を同時にやることを聞いた時は、本当にびっくりして震え上がりました。『-Eternal-』は本編の3年後ということで、ライバル役としてどのように気持ちが変わっていくのか、 そういった部分も台本とにらめっこしながら自分なりのヒロミツという役を真摯に演じていけたら。2022年に演じた役を今年はさらに超えられるように頑張っていきたいです」とさらなる進化へ意気込んだ。
2023年公演は、基本的に昼公演に『Endless SHOCK』本編、夜公演に『Endless SHOCK -Eternal-』をやるということで、「一日一回しかない日は本編をやります。基本的には、そういうスタンスでやっていきます」と堂本から今年の上演形態について語られた。
世界でも類を見ない試みについて堂本は「歌舞伎の世界ではあると思うんですが、ミュージカルでは、あまり聞いたことがないと思います。ふと気づいたんですけど、Wキャストなので、途中で美波さんと歌穂さんお2人が変わる訳で、歌のキーを少し変えていたところもあったなと思って。それがヤバいですね(笑)頑張ります」と少し不安を感じながらも新たな試みについて述べた。
ライバル役の佐藤と北山は、昨年の公演を振り返って培ったものや嬉しかったこと、大変だったエピソードについて
佐藤は「『-Eternal-』だと急に踊ってと言われることがある」と話し、堂本は「『higher』のシーンは、本編ではライバルは悔しいと思うシーンだから一緒に踊らないんだけど、公演中にちょっとした思いつきで「勝利ちょっと『higher』踊って」と、2日ぐらいで振りを入れてもらいました」と語った。
するとすかさず佐藤から「当日入れて、次の日からやりました」とツッコミ。すると堂本からも「あれ、当日いれたっけ?(笑)でも血が騒ぐでしょ? 今は『you出ちゃいなよ』みたいな感じもなくなっちゃったし」。
それに対して佐藤は「でもやっぱり血がたぎりました。光一くんがそうやって言ってくれるのも嬉しくて、そういう要望についていくことが、SHOCKファミリーに入れていただいた喜びを感じます」と昨年を振り返り語った。
北山は、「『Endless SHOCK』は、キャストがギリギリまで追い込んで、それをお客様に提供するということを、光一さんの背中を見て思いました。肉体と精神の強さみたいなものを持っていないとできないし、やり遂げた後に快感になってくることに中毒性を感じたので、 それを自分の身体で経験できたことがよかったです。僕は博多公演だったので、SHOCK合宿みたいで、それもすごくいい思い出でした」と振り返った。
最後に堂本から「2023年は『Endless SHOCK』本編とスピンオフである『Endless SHOCK -Eternal-』同時上演という形を取らせていただきます。キャストやスタッフの皆さんには、ご迷惑をお掛けする部分がたくさんあるかと思いますが、みんなでたくさん苦労した一つ一つの積み重ねが、きっとステージ上では輝くものになると思うので、ぜひその輝きをお客様に届けたいなと思います。2023年の『SHOCK』もどうか皆様期待していただけたら」とメッセージが語られ、製作発表は終了した。
文・撮影:THEATER GIRL編集部
公演概要
『Endless SHOCK』
『Endless SHOCK-Eternal-』2作同時上演
2023年4月・5月 帝国劇場
エターナル・プロデューサー ジャニー喜多川
作・構成・演出・主演 堂本光一
出演:
佐藤勝利/北山宏光(Wキャスト・出演順)
越岡裕貴 松崎祐介
高田翔 原嘉孝
深田竜生 阿達慶
中村麗乃 石川直
前田美波里/島田歌穂(Wキャスト・出演順)