戸塚祥太(A.B.C-Z)、加藤和樹、辰巳雄大(ふぉ～ゆ～) ら出演。『BACKBEAT』取材会レポート！「ここでしか体験のできない舞台」

2023.02.23

REPORT

2023年4月23日（日）より、江戸川区総合文化センター大ホールを皮切りに『BACKBEAT』が上演される。

本作は、 20 世紀を代表するロックバンド・ビートルズの創成期を描いた 1994年公開の伝記映画「BACKBEAT」を舞台化した作品。20曲を超える生演奏のサウンドにのせて綴る、バンド創世記の青春物語となっている。

スチュアート・サトクリフを演じるのは、A.B.C-Zのメンバーでありバラエティや映画、舞台など幅広いステージでマルチに活躍する戸塚祥太、ジョン・レノン役は舞台・ドラマ・映画とジャンルを問わず俳優として存在感を示しながら歌手としても活躍する加藤和樹、ジョージ・ハリスン役には辰巳雄大 (ふぉ～ゆ～)、ポール・マッカートニー役には FUZZY CONTROLのJUON、ドラムのピート･ベスト役は上口耕平、スチュアートの恋人となるアストリッド・キルヒヘル役は、愛加あゆが演じる。翻訳・演出は、2019年の日本初演に続き石丸さち子が務める。

今回は戸塚祥太（A.B.C-Z）、加藤和樹、辰巳雄大(ふぉ～ゆ～)、JUON (FUZZY CONTROL) 、上口耕平、愛加あゆ、尾藤イサオが登壇した製作発表の様子をお届けする。

4年ぶりに再演が決まった感想を聞かれると戸塚は「4年という歳月が一気にタイムスリップしたように感じます。これがやりたかったんだ、という感覚が沸き起こってきました。今後のリハーサル、本番も楽しみです」と述べた。

辰巳は演奏を合わせて「やっぱりこれだな、と思いました。一人でギター練習をするよりも、ここが僕の居場所なんだなと最高の気分でした。初演のとき、Fのコードを抑えるのがギリギリだったのに『ギター弾けます』と嘘をついてキャスティングしていただいたので（笑）今回はギターのソロパートもたくさんやるので、恩返しが出来たかと思います」と話した。

JUONは「ポールは左利きなので、初演の時に半年ほど、食事の時も左利きにして練習していました。ブランクはありましたが、前よりも早く感覚が掴めています」と、尾藤は「私は今年80歳になります。若い方々とまた一緒にできることは本当に幸せだと思っています。皆さんに楽しいステージを見ていただきたいです」と、上口は「時を経ても皆のスキルがキープされていて、まとまった演奏だなと感じていましたが、今日ステージで演奏して見ると練習と違うことをやったりしていて、『こうだったな』と思い出しました（笑）」とそれぞれ語った。

本作からの参加となる愛加は「皆さんの絆が出来上がっているのを拝見していて、私は新参者でプレッシャーもありますが、皆さんの絆に入りたいという思いが芽生えています」と意気込みを述べた。

ギターの練習について聞かれた辰巳は「初演の時にI日8時間ギターを練習していて。今回もそのくらいやる日もあります。家でも、ご飯食べてる時以外は指を動かさないと落ち着かないですね。移動中も指を鍛えています」と話した。

辰巳のギターについて、戸塚は「ギターソロがめっちゃ良くて。人間ってこんなにできるんだ、自分も何かやらなきゃと思わされました」と絶賛した。5人の絆を感じる瞬間について聞かれると加藤は「演奏中に別に示し合わなくても、目が合うと笑い合えたりするところですね。5人は飾らない自分でいられる仲間です。とにかく皆、良い奴で。言葉を交わさなくてもお互いのことがわかります」と語った。

辰巳は「加藤君の家でラーメンを食べる時ですかね（笑）」と話し、5人のプライベートでの交流も語られた。そのとき加藤が振る舞ったお手製のラーメンについて、戸塚は「最高に美味しくて。ビートルズも好きになると思いますよ（笑）」と話した。

本作の見どころについて戸塚は「お芝居もそうですが、生演奏ですね。初演の時、自分達で全部演奏するということが決まっていない段階からスタートして。結構ハードルが高いことをやってきたんだなと感じているので、だからこそ絆が生まれたんだと思います」と語った。

グループメンバーは舞台を見に来てくれていたかという質問に戸塚は「全員来てくれましたね。再演については恥ずかしくてまだ言えていないです」と、辰巳は「見に来ていないメンバーもいたんですけど、今回から見てくれたら『こんなにギターソロ弾けるんだ』と思ってくれたら嬉しいですね」と話した。

最後に公演を楽しみにしている皆様に向けて、戸塚は「令和のビートルズが帰ってきました。ビートルズが常に進化し続けてきたように、僕たちも再演とはいえ過去の自分達をなぞらず、進化した自分達で皆さんの前に立ちたいです。ぜひ劇場でお会いしましょう。BACKBEATはここでしか体験出来ません」と本作への期待が高まるメッセージで締めくくり、製作発表は終了した。