福士蒼汰、宮野真守主演。『浦島さん』『カチカチ山』 YouTubeライブ会見レポート!
(c)2020『浦島さん』『カチカチ山』
9月9日(水)に、ヴィレッヂプロデュース2020 Series Another Style『浦島さん』『カチカチ山』 の、YouTubeライブ会見~浦島と狸と亀で浦カチについて語ってみた~が開催された。
福士蒼汰、宮野真守、粟根まことが登壇、VTRで、羽野晶紀、井上小百合が出演したライブ会見の模様をお届けする。
ライブ会見レポート
生配信で行われた今回の会見。『浦島さん』の主演・福士蒼汰、『カチカチ山』の主演・宮野真守、『浦島さん』に出演する粟根まこと(劇団☆新感線)が登場し、「久しぶり!」「やっと会えたね!」と喜び合う。二作はそれぞれ別で稽古を行っているため、なかなか会えないのだと言う。
本作について福士が「本当は、2020年のこの時期に、劇団☆新感線の『神州無頼街』(作・中島かずき/演・いのうえひでのり)を宮野さんと一緒にやるはずでした。でも、この状況の中で一度は公演が無くなったのですが、ヴィレッヂさんの粋な計らいで「今できることを」と、『浦島さん』『カチカチ山』をやることになりました。ここでより強固なチームワークをつくって、また、『神州無頼街』で宮野さんと共演したいなと思います」と話すと、宮野も「ありがとう!」と笑う。
『浦島さん』について福士は「原作を読むと、太宰先生の『浦島太郎』への考察だったので、これを舞台でどう表現するんだろうと思っていたのですが、倉持さんがすごくうまく脚本に落とし込まれていて、そこにいのうえさんの色の濃さも相まって面白い作品になりそうです」。宮野が「三人芝居はどうですか?」と尋ねると「僕、舞台が2回目なんですよ。最初が『髑髏城の七人』Season月<上弦の月>で、2回目が三人芝居って……! 今は稽古が始まって頭がパンパンです(笑)」と笑顔で明かす。粟根はストーリーの残酷さにも触れ、「おとぎ話では、玉手箱を開くとおじいさんになっちゃうというラストですが、今回はそれがどうなるのか。皆さんに楽しみにしていただきたいです」と話すと、福士は「現代社会に対するメッセージもある作品だなと思いました。日頃感じているような、ネガティブな部分だったりポジティブな部分だったりもたくさん描かれているので」と語る。そこに乙姫役を演じる羽野晶紀からもコメントVTRが届き「福士くーん! がんばろー!」と朗らかな笑顔で3人を笑わせる。それを見た福士は初共演の羽野の印象を「ある種、乙姫っぽい………想像がつかないというか」と明かし、共演経験のある宮野と粟根を納得させた。
『カチカチ山』について宮野は「太宰がおとぎ話の『カチカチ山』の本質を解いていくというものなのですが、さすが青木さんの脚本で、視点が変えてある。太宰の弟子を立てて、その人の目線で描かれていきます。台本を読んでいて楽しかったです」。また、役についても「原作の狸も、くさい、汚い、下品、というふうに描かれていますが、僕が演じる狸もちゃんと汚いし、下品だし、くさい(笑)」と明かし、長台詞も多いそうで「最初に台本をいただいた時は、嘘だろ?と思いました。僕、こんなに長い台詞を喋ったことがないんですよ。人生最大のチャレンジです。でも、こういう状況でもチャレンジができることにすごく嬉しく感じています」と語った。また、演出には歌も踊りもあるといい、「結構エンターテインメント色の強い舞台になると思う」のだそう。共演の井上からコメントVTRが届き、作品について「私や宮野さんを知っている方は楽しいだろうなっていうくらい、本人たちに寄った脚色をされています」と印象が語られた。本作の兎は口が悪く、狸をいじめるシーンも多いそうだが、それを聞いた福士は「兎役やりたいかも。俺もいじめたい」とポロリ。宮野は「そうなんだよ!ちょっと福士君に合ってるんだよね!」と笑い、仲の良さも垣間見せた。
最後に、粟根から「皆さんがご存知のおとぎ話とはストーリーの流れは同じでも、出てくるものは全然違います。その辺りを楽しみにしていただきたい」、福士から「登場人物がみんな超エネルギッシュに動いて喋っています。ライブ配信もあるのでぜひご覧ください!」、宮野から「この状況の中でできることを追求してつくった企画ですが、苦肉の策ではありませんし、急遽やったものでもありません。最高のエンターテインメントってまたこうやって新しく生み出せるんだなというのを感じています。楽しみに待っていて欲しいです」とそれぞれメッセージを送り、会見を終了した。
全公演ライブ配信決定!
コロナ禍において、新しい様式を模索する中生まれた、密にならない少人数のカンパニー。劇場で、適度な距離は保ちつつ、 全公演実施が決定したライブ 配信で心は密接に。ふたつの形でふたつの作品をみなさまにお届けいたします 。
「コレもやる!けどアレもやる! 決してエンターテインメントを諦めない!!」
希望の尻尾をしっかり握って、今だからできること、今だからやってみたいことに挑戦するために。エンターテインメントの会社であるヴィレッヂのこれからの挑戦にご期待ください。
あらすじ
『浦島さん』
名家の長男として、品行方正に暮らす浦島太郎(福士蒼汰)。
世に溢れる批評に辟易した彼は、なるべくそこには近づかず、風流に生きようと努めている。弟妹はそんな彼をつまらないと言うが、風流人はなにごとにもムキにならないのだと、その心がわからぬ人々を憐れみながら生きていた。
そんなある日のこと、助けてもらった恩返しに現れた亀(粟根まこと)から、竜宮城には他人をどうこう言う者はおりません、と聞き、そんな素晴らしい場所があるならばと、おっかなびっくり海の中へ。なにを聞いてもまともに答えず斜め上。されどもっともな亀の言葉 に翻弄されつつ、竜宮城にたどり着く。
そこにはドライな態度の乙姫(羽野晶紀)、そしてすべてが無限に許される空間があった。
『カチカチ山』
自称・作家の男(宮野真守)。
俺は見た目もいいし女にもモテるし、だから師匠の太宰からもかわいがられる、と自分で言っちゃう自己肯定感高めの男だ。
のらりくらりと生きてきたものの、 30 代後半を迎えても空っぽな自分に危機感を覚えたか、「自分の小説を書くぞ!」と決心。
戦時下の山奥に篭もる。
しかし、美しい少女(井上小百合)と出会った瞬間、殊勝な決心は雲散霧消。俺のことを愛してくれないか? と少女ににじり寄る。だが、潔癖な少女は軽佻浮薄な輩が大嫌い。自分に気があるのをいいことに男を誘い、破滅させようと策略をめぐらす。
いい格好しいなのか、それとも単なるバカか。気づかず少女のいいなりになる男。
そしていつしか男の姿は狸、少女の姿は兎になっていた。
公演概要
ヴィレッヂプロデュース 2020 Series Another Style
『浦島さん』『カチカチ山』 太宰 治 著「お伽草 紙 」より
2020年10月4日(日)~17日(土)
会場:東京建物Blliria HALL
原作:太宰 治 「お伽草紙」新潮文庫版より
脚色:『浦島さん』倉持 裕 / 『カチカチ山』青木 豪
演出:いのうえひでのり
出演:
『浦島さん』福士蒼汰、羽野晶紀、粟根まこと
『カチカチ山』宮野真守、井上小百合
【公式サイト】
http://www.vi shinkansen.co.jp/ura kachi/
チケット料金
S 席 8,000 円 A 席 7,000 円(全席指定・税込) ※枚数制限 お 1 人様 1 公演 1 枚まで
チケット発売日
2020 年 9 月 5 日(土)午前 10:00
プレイガイド
チケットぴあ https://w.pia.jp/t/ura kachi/ (PC ・スマホ)
としまチケットセンター https://toshima theatre.jp/ticket/ 24 時間受付 発売初日は 10 時~
※としまチケットセンター窓口での販売はございません。
S 席のみのお取扱いとなります。
【配信情報】
★ 全 24 ステージ を毎日ライブ配信いたします。
配信サービス
PIA LIVE STREAM
チケット料金
2,500 円 税込
チケット購入
チケットぴあ
チケット発売開始
2020年9月9日(水)正午~