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日本中に一大クラシックブームを巻き起こした『のだめカンタービレ』が初のミュージカル化! 上野樹里「のだめがカンタービレするとどうなるの?」という興味でミュージカル初挑戦を決意!

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二ノ宮知子による大人気漫画『のだめカンタービレ』が、2023年10月に初のミュージカル化! 落ちこぼれながら天才的なピアノの才能をもつ音大生「のだめ」こと主人公・野田恵役はドラマでものだめを演じた上野樹里。指揮者を目指すエリート音大生・千秋真一役を『キングダム』など大作に立て続けに出演し注目を集める三浦宏規が演じる。

演出は、『笑う男』、『四月は君の嘘』、『ファースト・デート』など様々なジャンルを手掛け、3月30日に放送されるミュージカルドラマ『Play a Life』の脚本・演出でも話題の上田一豪。NHK交響楽団首席オーボエ奏者を経て現在は指揮者として活躍し、「生で聴く のだめカンタービレ」の企画・指揮を務めた茂木大輔がクラシック音楽監修を担当する。

今回が初のミュージカルとなる上野は、出演を決意した経緯を尋ねられ、「私のラジオ番組(『Juri’s Favorite Note』)の第一回目のゲストが二ノ宮知子さんで、ちょうど『のだめカンタービレ展』についてお話をしたんです。番組収録前に「今度、舞台をやるんだよね」と聞いて「ちょっと興味あるんですけど」っていうところから今に至っているという感じです。『のだめ展』は音楽と一緒にブース内を回っていくものだったのですが、壁に描かれている漫画のシーンを見ながら曲を聴いていると「のだめ」の音楽と共に私の中にもよみがえってくるものがあるというか、のだめが生き続けているというか……。今でもファンの方が「小さい時に見ていました」と声をかけてくれることがあるのですが、たくさんの人の中に映像で残っている『のだめ』がミュージカルになる。私自身、想像がつかないのですが、歌い上げるというよりはお芝居の延長線上で「のだめがカンタービレするとどんなふうに歌うの?」っていうのが、ちょっとおもしろいなと思って、今回挑戦してみようかなと思いました」と、茶目っ気たっぷりにコメント。

そんなマイペースな上野の隣で、緊張の面持ちの三浦。

「出演が決まった時は「まさか⁉」という気持ちでした。ドラマで見ていた作品がミュージカルになることに驚きましたし、大好きだった作品の千秋先輩に自分が“なる”なんて夢にももちろん思っていませんでしたし。しかも上野さんがのだめ役を演じられるということで本当にうれしいです! 発表されたら皆さんビックリされると思うんですけど……正直怖いですね。「(ドラマ版で千秋真一を演じた)玉木宏さんじゃないんかい!」って言われそうで(苦笑)」と答えると、記者から笑いが起こり一気に会場の空気が和む。

「皆様の期待を裏切らないように、千秋先輩という役を務められるように、そしてご迷惑をかけないように精一杯頑張りたいなという気持ちです。本当に楽しみです!」と、より一層引き締まった表情で決意を語る姿が印象的だった。

続けて、改めて『のだめカンタービレ』の魅力を問われた上野は、「今も色濃く、色褪せることなく、皆さんの記憶に残っている作品だと思います。私自身、初めての連ドラの主役をさせていただいたのが『のだめ』で、ドラマ・映画と長期にわたって関わることができて、まさか今になってもこうしてまた別の形で「のだめ」をやることになるとは想像していませんでした。映像だと、その年代にピッタリの俳優さんじゃないと演じられないですけど、舞台ならリアルにその年齢じゃなくても演じられるところがまた挑戦かなと思ってて……。楽しんで、また「のだめ」として皆さんと会えるといいなと思います」と語る。

その表情からは、初舞台の緊張よりもワクワク感が勝っていることが伺い知れた。

一方、バレエを通じて長年クラシック音楽に親しんできた三浦は、通学の電車内で協奏曲や交響曲を聴きながら自分で振り付けを考えるのが趣味だったと明かす一幕も。

「当時好きだったのが、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番。『のだめ』でも、のだめと千秋先輩が連弾をするシーンがあるので舞台でもそのシーンがあったらいいなぁって思います」と作品愛を感じさせるコメントに上野も笑顔を見せた。

また、会見の途中には、原作者:二ノ宮知子氏より寄せられたミュージカル『のだめカンタービレ』へ向けたコメントが紹介された。

「私は原作者は作曲者みたいなものだろうと思っています。私が描いたのだめカンタービレという曲が、アニメ、ドラマから、今度は舞台という新しいステージで、演出する方々が指揮者となり、ソリストである役者さんたち、舞台を作り上げる多くのスタッフさんが一丸となって、また新しい演奏を聴かせていただけるのだと、とてもワクワクしております。

そして天才的のだめソリストの上野樹里さんと、舞台で大活躍中の三浦宏規さんの、新しいのだめと千秋が見られるのが本当に楽しみです!

皆さま、どうぞ自由に、楽しく頑張ってください!

二ノ宮知子」

二ノ宮氏のコメントを聞き「素敵なコメントありがとうございます。ソリストかぁ……」と、しみじみと言葉を噛みしめる上野は、「二次元の世界である漫画が、アニメとかだとまた違うのだめの表現の声とかがあって、私の「ぎゃぼー!」の言い方はあれでよかったのかとか思うんですけど。でもね、そうなっちゃうんだからしょうがない(笑)」と、ドラマ撮影中の気持ちに思いをはせる。

突然飛び出した“リアルのだめ”のセリフに思わず笑顔を見せる三浦に視線を向け、「今回も三浦くんと共演して、自然に醸し出されるのだめを演じられたらと思います。舞台は初めての経験になるんですが、三浦くんや演出の上田一豪さんをはじめスタッフの皆さん、信頼できる方たちなので、いろいろとお世話になります。千秋先輩についていきますので、よろしくお願いします。頑張ります!」と上野。

これに「「千秋先輩」って言われて、舞台上でこんなにやけた顔にならないように気を付けたいなと思います」と、照れる三浦は「二ノ宮先生の「自由に楽しく」っていう言葉がすごくなんか嬉しいですね。ドラマやアニメを“なぞる”んじゃなく、舞台ではどんな新しい景色になるのか、いろいろ模索しながら皆さんと一緒に作り上げていけたらなと思います。二ノ宮先生に、舞台版も成功したと思ってもらえるように精一杯頑張りたいなと思っております」と語った。

上野「のだめは感情表現がすごく豊かな役なので、劇場に来てくださった皆さんに、いろんな感情をのだめと共に楽しんでほしいです。エンターテイメントとしてすごく優れた作品だと思うので、笑ったり、悔しい気持ちになったり、悲しくなったり、幸せになったり、皆さんの笑顔が感じられるような、そんな舞台にできたらいいなと思っています」

三浦「今はとにかくワクワクしています! 実は私の親がピアノの先生をやっているので、マエストロになるために、ピアノ合宿をしに実家に帰ろうかなと思っています(笑)。大好きな作品の名を汚さないように、素敵な作品を皆様にお届けできるように精一杯頑張ります。皆様よろしくお願いします」

と最後に改めて意気込みを語り、会見は幕を閉じた。

ミュージカル『のだめカンタービレ』は、本年10月に東京・シアタークリエで上演予定。

上演スケジュールやその他キャストは、今後随時発表されるので、公式サイトを要チェック! 

文・撮影:近藤明子

公演概要

ミュージカル『のだめカンタービレ』

原作:二ノ宮知子「のだめカンタービレ」(講談社「Kiss」所載)
演出:上田一豪
クラシック音楽監修:茂木大輔

期間:2023年10月
会場:シアタークリエ

公式サイト https://www.tohostage.com/nodame/

THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

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