堂本光一主演。ミュージカル『チャーリーとチョコレート工場』開幕!「素晴らしい作品が今ここに生まれようとしていると感じております」
2023年10月9日より帝国劇場にて、ミュージカル『チャーリーとチョコレート工場』が開幕する。
ロアルド・ダールの原作小説『チョコレート工場の秘密』は、1964年の出版以来、児童文学 として長らく世界的なベストセラーとなっている。 1971年と2005年に2度の映画化を果たし、後者はティム・バートン監督、ジョニー・デッ プ主演の映画で、その独創的なビジュアルは高い評価を得た。
今回は、小説を原作にしたミュージカル版の日本初上演となる。2013 年 6 月から英ウェストエンドで初演され、ウェストエンドの週間チケット売り上げ最高を記録。以降 2017 年1月までロングラン上演された。2017 年 4 月から、米ブロードウェイで改編上演され、その後全米ツアー、オーストラリア公演、他を経て、現在は全英とアイルランドをツアー上演中。
今回、日本版初演でウィリー・ウォンカ役を務めるのは、2018年初演の『ナイツ・テイル-騎士物語-』 以来5年ぶりの新作ミュージカル挑戦となる堂本光一。
日本版翻訳・演出は、東京2020パラリンピック開会式の演出を手掛け、全世界から好評を博したウォーリー木下が担当する。
共演者には、チャーリーの母、バケット夫人役に観月ありさ、グループ夫人役に森公美子/鈴木ほのか(Wキャスト)、ボーレガード氏役に芋洗坂係長、ソルト氏役に岸祐二、ティービー夫人役に彩吹真央、ジョーじいちゃん役に小堺一機とバラエティ豊かな豪華キャストが揃った。さらに、チャーリー・バゲット役に、小野桜介、チョウ シ、涌澤昊生のトリプルキャストも決定。
今回は、開幕記念会見の様子と舞台写真をお届けする。
いよいよ初日を迎えるにあたって、主演の堂本光一は「稽古を2ヶ月やってきたんですが、あと1ヶ月は欲しいです。あっという間に初日を迎えてしまうような感じがしていますが、最初の記者会見の時に、『おもちゃ箱をひっくり返してぐっちゃぐちゃにしてぶっ壊す感じになるのでは』と言った通りになっています。 この『チャーリーとチョコレート工場』のミュージカル版は、世界中のいろいろなところで上演されていますが、多分一番いい出来なんじゃないでしょうか」と意気込みを述べた。
観月ありさは「みんなの稽古を見ていて、見ているこっちが楽しくなるような舞台になっています。舞台装置もすごいですし、 歌もとてもいいですし衣裳もとてもかわいいしメルヘンな世界観なので、ぜひ楽しんでください」と作品の魅力を語った。
森公美子は「衣裳の柄がベーコンだったりプレッツェルが乗っていたりと、見どころが満載です。前列の方はそういったところも見えると思うのですが、プログラムを買っていただくと、より詳しく分かりますのでそれもお楽しみくださいませ」と語り、
鈴木ほのかは「こんなに楽しくて、ドキドキワクワクするファンタジーに出るのは初めてなんですが、かつらに目玉焼きが乗っているのも初めての経験です。息子のオーガスタスたちと一緒にソーセージをぶんまわしたりもしますが、座長演じるウォンカに魅了されながら、ぜひチョコレート工場で子供心を取り戻して楽しんでください」と意気込んだ。
芋洗坂係長は「満を持して、この体形を作ってまいりました。 やっぱり大きな体のオーガスタスくんがいるもんですから。これリアルに自腹です(笑)。この衣裳に見合う体型を作ってまいりました。娘のバイオネットも非常にいい仕上がりとなっております。とにかく、ナンバーワンを目指す役柄なので、我々も舞台の中でもナンバーワンと言い続けて、楽しい舞台になるようにと思っております」と笑いを誘った。
岸 祐二は「ウォーリーさんや我々がやらなきゃいけないことがまだまだたくさんあって、 それが全部うまくいけばものすごいミラクルが起きる作品だと思います。子供たちも本当に魅力ある子たちがたくさんいるので、その成長を見ていただきたいですし、光一さんも帝劇の王子様から王様になって、今回は帝劇の魔術師になるんではないかと思っています」と話した。
彩吹真央は「こうやって明るいメンバーが集まって、そしてビジュアルも明るくて楽しい作品だろうとご想像されてるかと思いますが、場面によっては、シビアだったりちょっと残酷にうつるシーンもあると思うんです。でも、ある意味それが教育にもいい部分なんじゃないかと思っているので。健康に気を付けて千秋楽まで、私たちもナンバーワンを目指して頑張りたいと思います」と語った。
小堺一機は「座長もおっしゃった通り、もうちょっと稽古をしたかったんですけど。でも、 皆さん、映画や小説でご存知の題材だと思うんですが、そういった方でも、「うわっ」と、どこか1回は必ず思わず声が出てしまうような素晴らしいセットであり、スタッフの皆さんの力の賜物の場面がたくさんございますので、ぜひそれを楽しみにしていただきたいと思います。私の孫のチャーリーは、それぞれのチャーリーを3人とも作っていますので、そのチャーリーの違いも、もし何度もご覧になれる方がいたら楽しんでいただけたら」と意気込んだ。
トリプルキャストでチャーリー・バケット役を務める3名からも意気込みが語られ、小野桜介は、「暑い時期からこの日までずっと頑張ってきたので、今年1番の作品になるように頑張ります」と
チョウ シは「明日、もう本番で初日を迎えるのですが、けっこう緊張しています。でも、すごく楽しくて綺麗な舞台になっているので、僕も頑張りますので皆さんも楽しんでいただけたらと思います」と
涌澤昊生は「僕は、オリックスが優勝したということで、 日本シリーズに向けて頑張っていくオリックスと一緒に僕もチャーリーを頑張るので応援してください」とそれぞれ挨拶した。
最後に改めて、主演の堂本光一から「2ヶ月間、稽古を積んできて、素晴らしい作品が今ここに生まれようとしていると感じております。これから公演を重ねていって、お客様と共にこの『チャーリーとチョコレート工場』の旅をして、素晴らしい時間を共有しみんなと一緒に作ってきたこの作品を明日から皆さんにお届けできることを嬉しく思っております」とメッセージが語られ、会見は終了した。
撮影:くさかべまき
ミュージカル『チャーリーとチョコレート工場』製作発表レポートはこちら
公演概要
ミュージカル『チャーリーとチョコレート工場』
2023年10月9日~31日帝国劇場
2024年1月4日~15日福岡・博多座
2024年1月27日~2月4日(日)大阪フェスティバルホール
出演:
ウィリー・ウォンカ:堂本光一
バケット夫人:観月ありさ
グループ夫人:森公美子/鈴木ほのか
ボーレガード氏:芋洗坂係長
ソルト氏:岸祐二
ティービー夫人:彩吹真央
ジョーじいちゃん:小堺一機
チャーリー・バケット:小野桜介、チョウ シ、涌澤昊生
脚本:デイヴィッド・グレイグ
音楽:マーク・シェイマン
歌詞:スコット・ウィットマン/マーク・シェイマン
原作:ロアルド・ダール
映画版楽曲 レスリー・ブリカッス/アンソニー・ニューリー
日本版翻訳・演出:ウォーリー木下
訳詞:森雪之丞
振付:YOSHIE・松田尚子
アートディレクション:増田セバスチャン
製作:東宝