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片岡愛之助主演。舞台『西遊記』東京公演が明治座にて開幕!「皆さんが笑顔になれるように全力で務めさせていただきます」

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日本テレビ開局70年記念舞台『西遊記』の東京公演が2024年1月6日(土)より東京・明治座にて上演される。

2023年11月に大阪公演からスタートした本作は、福岡公演・名古屋公演を経て、いよいよ4か所目となる最終の地・東京公演の幕を開けることとなった。

16世紀の明時代に書かれた中国の小説を基とする『西遊記』は、三蔵法師一行が苦難を乗り越えて天竺を目指す物語。過去にもドラマや映画、舞台、漫画など幅広いジャンルで創作され、長年愛されてきたエンターテインメント作品だ。

今回の“令和版”舞台『最遊記』は、孫悟空役に片岡愛之助、三蔵法師役に小池徹平、猪八戒役に戸次重幸、沙悟浄役に加藤和樹、玉竜役に村井良大という豪華メンバーが集結! 

三蔵一行が立ち寄る是空国の国王・牛魔王役を松平 健、その妻・鉄扇公主役を中山美穂が演じ、2人の息子・紅孩児役は藤岡真威人が演じる。

さらに行く手に立ちはだかる妖怪・金角役に藤本隆宏、弟・銀角役に山口馬木也、是空国と戦う勇者・鎮元子役に田村 心、三蔵一行と関わる青年・高伯欽役と天上界の玉帝役の2役に曽田陵介、伯欽の妹・高翠蘭役に柳 美稀、牛魔王配下の三大仙の虎力大仙役に小宮璃央、鹿力大仙役に押田 岳、羊力大仙役に桜庭大翔と、ベテランから若手まで個性豊かな俳優陣が名を連ねている。

開局60年舞台『真田十勇士』、開局65年舞台『魔界転生』に続いて、今作でもマキノノゾミ(脚本)と堤幸彦(演出)がタッグを組み、最新の映像技術やフライング、歌、ダンス、殺陣などを駆使し、奇想天外で絢爛豪華な物語を舞台上に描き出す!

東京公演初日前日に行われた会見には、片岡愛之助、小池徹平、戸次重幸、加藤和樹、村井良大、藤岡真威人、中山美穂、松平健と演出の堤幸彦が登壇。

年明け早々、能登地方を襲った地震の被災者に心を寄せると共に、表現者としての想いや東京公演に向けての意気込みなどを語った。

「笑顔になれる楽しい作品を多くの方に届けたい!」

開口一番、主演の片岡は「今年はお正月からいろんなことがありました。私たちも名古屋で年をまたいで公演をしており、カーテンコールの真っ最中に揺れに遭いました。私たちにできることはお芝居でございます。お芝居をいつも以上に頑張って、皆様に元気になっていただく。私たちは本当にそれしかできないので、全力で務めさせていただきたいと思います。明日からの東京公演、こういうときは緊張などがあるのでしょうが、ぶっちゃけ僕らの公演は半分終わっているので中日です(笑)。堤監督がそれなりのご当地ネタをぶっ込んで来られるのではとドキドキしている次第ですが、私たちは一丸となって後半の天竺に向かいたいと思います。日々ネタが変わる、そういう意味でも飽きない舞台になっているので、ぜひ二度三度お誘いあわせの上、いらしていただければと思います」と語った。

小池は「ずっと地方を回って、ちょうど今、天竺(=千秋楽)までの旅が半分まで来ております。年が明けていよいよ東京、頑張っていきたいんですけども、疲れがまぁまぁ残っております(苦笑)。そんな状態で残り半分、どう乗り切ることが出来るのかというところがありますが、さっき愛之助さんもおっしゃったとおり僕たちができるのはお芝居で皆さんに笑顔を届けること。その気持ちを改めて大事にして皆さんに届けていきたいです」と笑顔を見せる。

戸次は「本当に我々はお芝居しかできることがないので、お客様の笑顔のために日々邁進していかなければという思いで気を引き締めている所存でございます。意気込みとしては、やっと折り返し、残り35公演。毎日コンディションをベストに保って毎ステージ務め上げていくということではないかというふうに思っております。最後までよろしくお願いいたします」と力強くコメント。

加藤も「ようやく半分ということで、気を引き締めて頑張りたいなと思います。我々役者もそうですが、スタッフさんも休んでいないので、とにかくケガには気を付けて、さらにグッと団結力を持って、最高に素晴らしく楽しく笑顔になれる作品を1人でも多くの方に届けていきたいなと思っております」と表情を引き締める。

「今年は辰年ということで、年男の私が演じる役も龍の役なので運命を感じております」と語る村井は、「龍なんですけど格好は馬です(笑)。この下半身と一緒に舞台上を楽しく走り回って皆様に笑顔になっていただけるように頑張りたいと思います。キャスト&スタッフ一致団結して、この『西遊記』という作品のエネルギーを思う存分振り絞っていきたいと思います。皆様どうぞ応援のほどよろしくお願いします」と壇上から降りて取材カメラに向かってお茶目にポーズを決める。

最年少キャストの藤岡は「全70公演のうち35公演地方を回って、ここまで大きなケガや病気もなく無事に走り抜けられたことは奇跡だと思っております。身近でカンパニーの皆さんのパワーと熱量を感じながら、ここまで来ることが出来ました。個人的には公演中に二十歳の誕生日を迎えたので、東京ではまた新しい気持ちで精一杯頑張っていきたいと思っております」と緊張の表情を浮かべつつ、初々しいコメントで場を和ませていた。

中山も「この素晴らしいキャスト、素晴らしい作品に出会えて、精一杯頑張りたいと思っております。初めてのことがとても多い作品で、空を飛んだりするのも見どころかなと思っております。最後まで頑張ります。よろしくお願いします」と妖艶にほほ笑む。

松平は「地方を回り芝居も慣れて、とってもいい作品に仕上がっております。それを東京の皆様に見ていただけるということで本当に嬉しい限りです。今回の舞台機構が今までにない素晴らしいものになっているので、ぜひ多くの方に見ていただきたいと思っております」と自信たっぷりにコメント。

演出の堤も「自分で言うのもなんですけど、魅力満載の舞台になっています。いろんなマジックもありますし、舞台で出来ることを全て放り込んだ舞台になっていると自負しております。ここにいる俳優の皆さんの力が爆発しているステージなので、ぜひ楽しみにしていただけたらと思います」と胸を張る。

続いて「演じていて大変だった部分やお気に入りのシーンは?」との質問に、

片岡「悟空の分身の術は、映像だけでなく生身の僕の分身も出ます。そんなところは人間の力とデジタルが上手く融合されているので、観ていただきたい」

小池「今回、僕は飛んでいないのですが、いろんな方がフライングされています。立体的な迫力のあるフライング技術はもちろん、それをこなす役者の方々の体幹など日ごろの努力を感じていただけると思います。どんな方が飛ぶのか楽しみにしていてください」

戸次「デジタルとアナログがいいバランスで融合しているのが素晴らしい作品です。デジタル多めかと思いきや、悟空のアニキの觔斗雲(きんとうん)がとてつもないアナログだったり、いろんな見せ方をしているのがこの作品の魅力のひとつだと思います」

加藤「見どころはいくつかありますが、個人的には僕は殺陣が見どころじゃないかと思っています。オープニングの悟空の登場シーンの殺陣はもちろん、牛魔王と鉄扇公主の最後に向けての立ち回りは“人の力”を感じていただけると思います。息をのむ緊張感、目が離せない殺陣のシーンばかりなので、瞬きせずに一瞬たりとも見逃さないように観ていただきたいなと思います」

村井「実際にカメラの前でしゃべったものが舞台上に投影されるなど、LEDやCGの力を借りつつ“生”で話を進めていくシーンがあるのですが、そういう演出は今まで観たことがなかったし、いつの日か舞台上と舞台袖で同時に世界が繰り広げられるような、そんな未来が見られるような最新技術をもって、この『西遊記』を作ってます。ぜひ注目してください」

藤岡「三蔵一行と僕らの家族が勢ぞろいして歌って踊る是空王国の国家斉唱のシーンが、この『西遊記』の中で一番華やかなシーンではないかと思っています。最初、緊張で僕の表情が硬くなっていましたが、最近は楽しくて笑顔でバリバリ踊っています(笑)」

中山「個人的には牛魔王と羅刹女の夫婦対決シーン。松平健さんの気迫あふれる素晴らしいお芝居を受ける責任のある役を演じられて、とてもとても光栄です」

松平「皆さんがおっしゃったのが全て。あっちもこっちも見どころばかりなので、ぜひ見ていただければと思います」

堤「芝居のテーマは“信じる道を進むこと”という非常に人間的なテーマと、妖怪の面白さみたいなのが混じり合った非常にいい台本です。舞台の演出的に言いますとLEDを中心とする見え方の派手さ。デジタルと、演じる皆さんの人間力+支えるスタッフの人間力という生身の人間のパワーと、今舞台で出来る最高峰の技術がぶつかり合っている、科学技術vs人間力の舞台です」

と回答。

また、三蔵一行が様々な困難に遭いながらも天竺を目指すというストーリーにちなみ「成し遂げたいこと」を問われると、

片岡「最近、漫画も海外でブームですし『西遊記』も知られている作品だと思うので、このキャストで海外公演がしたいですね」

小池「『西遊記』チームで旅をするのもいいですが、バタバタな日々が続いていたので時間が出来た時にフラッとちょっとのんびり旅をしたいです」

戸次「大千秋楽の“天竺”までしっかり旅を続けるのが目下の目標です!」

加藤「年末年始も舞台だったので、どうも年が明けていない感じがするので、まずはこの『西遊記』を終わらせた後に今後の目標を考えたいなと……。とにかく体調には気を付けて、みんなで一丸となって完走することを目標に頑張りたいと思います」

村井「非常に個人的なことなんですけども、今年からゴルフを始めることになりまして。正しいスイングを出来るようになりたいと思います」

藤岡「僕もすごく個人的な目標ですけど、車の免許を取りたいです」

中山「今だけのことを考えて生きたいので、無事にこの舞台を大成功させること、多くのお客様に楽しんでいただければいいなと思っています」

松平「70代になりましたので、健康第一で過ごしたいと思います」

堤「今年69歳になるので、自分が本当に誇れる作品と出会いたいという願望が強くなった。この作品は出会って良かったと思える作品です。チャンスがあれば映画やドラマなどでもそういう作品と出会いたい……。特にこの作品は思い入れが深い作品になったので、最後まで楽しみたいと思います」

と、それぞれコメントした。

最後に、「『西遊記』をご存知の方には懐かしく見ていただけると思いますし、ご存知ない方にも楽しく観ていただける作品になっております。笑いあり、涙あり、歌あり、ダンスあり、殺陣あり、すべてが詰め込まれた作品です。まずは1回、騙されたと思って観に来てください。いい意味で騙されますから(笑)。二度三度、観たくなると思いますので、お誘いあわせのうえ明治座にご来場ください」という片岡のメッセージで会見は終了した。

その後、プレスコールが行われ、孫悟空の誕生からの天兵たちとの大立ち回り、悟空と白牛(のちの牛魔王)との映像越しのコミカルなやり取りなど、厳選された数シーンが公開された。

ステージいっぱいに広がる最新LED技術を使った派手な演出は本作の見どころ。

中でも、是空国の国家斉唱で披露された画面いっぱいに映し出される国民の映像とキャスト勢揃いの歌やダンスは圧巻。さらには牛魔王役の松平健と鉄扇公主役の中山美穂が魅せるフライングをしながらの迫力満点の殺陣からは目が離せなかった。

そんなハイテク技術の一方で、舞台袖からロープで引っ張るという超アナログな“觔斗雲(きんとうん)”に乗って悟空が移動したり、小ネタが散りばめられた登場人物たちのセリフの掛け合いの面白さやスポットライトの当たっていないところでワチャワチャしている姿にクスっとしたり、稽古期間も含め、約三か月を共に過ごしたカンパニーならではの絆と熱量があふれ出すステージにワクワクしっぱなし♪

舞台『西遊記』は、1月28日(日)まで東京・明治座にて上演。

チケットなど詳細については公式サイトを要チェック!

撮影:THEATER GIRL編集部
文:近藤明子

公演概要

日本テレビ開局70年記念舞台『西遊記』

東京公演:2024年1月6日(土)~1月28日(日)/明治座

脚本:マキノノゾミ
演出:堤幸彦

出演:片岡愛之助 小池徹平 戸次重幸 加藤和樹 村井良大 藤岡真威人 田村心 曽田陵介 小宮璃央 柳美稀 押田岳 桜庭大翔 山口馬木也 藤本隆宏 中山美穂 松平健

企画・製作:日本テレビ

公式サイト https://saiyuki-ntv.jp/
公式X @saiyuki_ntv

あらすじ

花果山の石の卵から生まれた孫悟空(片岡愛之助)は天上界で大暴れし、玉帝(曽田陵介)の怒りを買い、五行山に封じ込められてしまいます。

五百年後、三蔵法師(小池徹平)に助けられ、有難いお経を取りに行くお供をすることになります。

やがて、高伯欽(曽田俊介)と高翠蘭(柳 美稀)兄妹に出会い、奇妙な縁から、猪八戒(戸次重幸)と沙悟浄(加藤和樹)、そして玉竜(村井良大)が一行に加わり、5人揃って天竺を目指す長い長い旅が始まります。

途中、妖怪の金角(藤本隆宏)銀角(山口馬木也)兄弟に襲われますが、これを躱します。

一方、伯欽と翠蘭はこの世の楽園と言われる是空国を目指しますが、なぜか鎮元子(田村 心)たちに行く手を阻まれます。

是空国に到着した三蔵一行は、虎力大仙(小宮璃央)と鹿力大仙(押田 岳)と羊力大仙(桜庭大翔)を従えた、国王の牛魔王(松平 健)、妃の鉄扇公主(中山美穂)、王子の紅孩児(藤岡真威人)から盛大な歓待を受けます。

かつて天上界で悟空と絆で結ばれていた牛魔王はその再会を喜びます。でも本当に夢の国なんてあるのでしょうか。不穏な動きを見せる鎮元子の存在も気になります。是空国で繰り広げられる摩訶不思議な物語、悟空たちは隠された意外な秘密を解き明かします…。

THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

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