坂本昌行主演、末澤誠也(Aぇ! group）ら共演。ミュージカル『三銃士』開幕！「殺陣のパワーを皆様にお届けしていきたい」

2024.09.09

REPORT

２０２４年９月８日（日）より東京・日生劇場にて、ミュージカル『三銃士』が開幕した。

演出を手掛けるのは、『THE BOY FROM OZ』のフィリップ・マッキンリー。

出演は、剣の腕前に優れた三銃士のリーダー格、アトスに坂本昌行、銃士になることを夢見てパリへ出てきた青年ダルタニャンに末澤誠也（A ぇ! group）、ダルタニャンと恋に落ちる娘コンスタンスに屋比久知奈、三銃士の一人で仲間思いのアラミスに上口耕平、同じく三銃士の一人で元海賊のポルトスに原田優一、銃士隊と敵対する枢機卿の親衛隊長ジュサックに上山竜治、枢機卿の腹心として暗躍するミレディにシルビア・グラブ、そして国王を追い出しフランスの全権を掌握しようと企てる枢機卿リシュリューに今井清隆と、個性豊かなキャストが揃った。

今回は、坂本昌行、末澤誠也（A ぇ! group）、屋比久知奈、上口耕平、原田優一、上山竜治、シルビア・グラブ、今井清隆が登壇した囲み取材の様子とゲネプロの舞台写真をお届けする。

まずは出演者より本作への意気込みが述べられ、アトス役の坂本昌行は「実際、グループではリーダーという立場でしたが、事実上は違ってニックネームという形でやっておりました。今回、舞台上で役としてリーダーをやらせていただいております。この作品は、とにかく殺陣のシーンが非常に多いので、まず体力をしっかりキープしながら頑張っていきたいと思います。怪我のないように頑張ります」と

ダルタニャン役の末澤誠也は「今回、坂本くん、（演出の）フィリップとも2度目なので、本当に毎日楽しい稽古場です。ただ、ハードで何とか初日までやってきたので、千穐楽まで全力で走りきりたいと思います」と

コンスタンス役の屋比久知奈は「この作品は熱量が高く、エネルギーがいっぱいの熱い作品になっているので、作品全体のエネルギーに負けないように精一演じたいと思います」と

アラミス役の上口耕平は「アラミスはキザで伊達男で、女性を口説く理由は、全て祖国のためという謎の持論を持っている、そんな男です。その信念を誇り高く持って、しっかりとエネルギーを皆様に届けていきたいと思います」と

ポルトス役の原田優一は「ポルトスは元海賊で、剛腕で口よりも先に手が出てしまう人なんですが、この作品が決まった時に、あまり痩せないでくれと、太ったままキープしてくれと言われて（笑）。ただ、運動量が多いので、稽古中ちょっとだけ痩せてきたんですよね。そしたら、演出家のフィルさんからチョコレートのエクレアをもらいまして（笑）。餌付けされて、なんとかキープできている状態でございます。膝に気を付けて頑張りたいと思います」と

ジュサック役の上山竜治は「ちゃんと三銃士と対立できるように、責任を持って最後まで全うしたいと思います。見るからに悪い人の役です。よろしくお願いします」と

ミレディ役のシルビア・グラブは「私も見るからに悪女ですよね。ただ、悪女ですが、実は元々アトスと恋仲であったという、闇の世界を賢さで生き抜いてきた女性を演じさせていただきます。大人の魅力をどうにか出せるよう頑張りたいと思います」と

リシュリュー役の今井清隆は「王の座を密かに狙っていて悪だくみを企てている男なので、いかにかっこよく悪を演じられるか、頑張りたいと思います。稽古場で一番歳がいってるものですから、若い子たちに助けられながら、労われつつ頑張っております。本番も若い子に負けずに頑張って演じたいと思います」とそれぞれ意気込みが語られた。

本作で演出を手掛けるフィリップ・マッキンリーは、日本公演で楽しみにしていることについて「3年前にこの企画を頂戴しまして、チェコの原作を基に日本のクリエイターの皆様と一緒に力を合わせ、そして日本唯一のオリジナルな作品を作らせていただきました。私も初日が楽しみでなりません。非常にエキサイティングな作品に仕上がっておりますので、是非とも楽しまれてください」と期待を見せた。

二年前にも演出を手掛けた『THE BOY FROM OZ』以来の再開となる坂本と末澤についてフィリップは「非常に幸いな機会に恵まれていると思っております。このような素晴らしい皆様を集めていただきましたこと、非常に感謝申し上げております。坂本さんと末澤さんのお二人とは以前、『THE BOY FROM OZ』でご一緒しておりますが、またご一緒できることを嬉しく思っており、今回は全く違う側面を見せていただけますので、ぜひ楽しみにしてください」と改めて二人について語った。

今回二度目となる末澤との共演について坂本は「前回の作品も、なかなか難しい役に彼は挑戦していて、その頑張りをフィルさんが見てくれていたので、こういう形が実現できたと思います。傍から見てて、体も動かさなきゃいけないし、描かれていない部分もあるので、それを考えながら成長していくのはなかなか難しかったのではと思いました。でもなんとか誠也なりに乗り越えていったのではないかと思いますし、これから初日を迎える度により良くなっていくと思います」と絶賛した。

二年の間にA ぇ! groupとしてデビューもした末澤の成長ぶりについて坂本は「そんなに変わってないよね」ととぼけると

末澤から「身長じゃないです……！身長は変わってないです！（笑）一ミリも恐らく。もっと中身のところ」とすかさずツッコミが。

坂本「これが彼の成長です（笑）」

末澤「それ、ツッコミの速度ですよ（笑）」

と二人の仲の良さが伝わる和やかなやり取りも。

それから坂本は「でも、多分性格なんでしょうけど、すごく真面目だし、負けず嫌いなところが非常に出ているので、難しければ難しい役ほど頑張ってそれを乗り越えようとしているなと。僕が言うのもあれですが、著しい成長を僕は感じました」と二年の間での末澤の成長についても改めて語った。

久しぶりの坂本との共演について末澤は「『THE BOY FROM OZ』でご一緒させていただいて、今回二度目ですが、個人的にはOZの時よりもすごく距離が近くなった気がしています。稽古中も色々アドバイスもたくさんいただきましたし、休憩の時に他愛もない話も色々させていただいたので。僕はやっぱり坂本くんとご一緒させていただくことがすごく勉強になるので、本当に感謝しています」と坂本への尊敬の念を見せた。

最後に主演の坂本より「改めて、日本版となる三銃士。演出はもちろんのこと、音楽、セット、衣裳、そしてなにより殺陣。そして僕個人として非常に嬉しいのが、今井さんの歌、シルビアの歌、屋比久ちゃんの歌、そして何よりも殺陣のパワーを皆様にお届けしていきたいと思いますので、ぜひ劇場でお待ちしております」とメッセージが語られ、囲み取材は終了した。