松下洸平＆松下優也共演。ミュージカル『ケイン＆アベル』開幕！「力強い作品を作っていきます」

2025.01.24

REPORT

2025年1月22日（水）より、東急シアターオーブにてミュージカル『ケイン＆アベル』が開幕した。

本作は、イギリスの国民的作家、ジェフリー・アーチャーのベストセラー小説を原作に、東宝／キューブが世界初演のオリジナル・ミュージカルとして上演するもの。音楽は、東宝ミュージカルと縁が深く、数多くのミュージカル作品を手掛けるフランク・ワイルドホーンが。脚本・演出は、東宝作品の演出経験があり、高い評価を受けているダニエル・ゴールドスタインが務める。

ボストンの名家・ケイン家に生まれ、将来を約束されて育ったウィリアム・ケインを演じるのは、ワイルドホーン作品への出演経験もある松下洸平。ケインと同じ日にポーランドで孤児として生を受け、劣悪な環境で育つも、苦難を乗り越えてアメリカへ渡るアベル・ロスノフスキを演じるのは、松下優也。アベルとザフィアの愛娘・フロレンティナ役に咲妃みゆ、アベルの妻・ザフィア役に知念里奈。アベルに経営者としての資質を見出すデイヴィス・リロイを山口祐一郎が演じる。

今回は、松下洸平、松下優也、咲妃みゆ、知念里奈、愛加あゆ、益岡徹、山口祐一郎が登壇した開幕記念会見の様子と舞台写真をお届けする。

まずは、1月22日に初日を迎えた今の気持ちについてそれぞれ率直な思いが語られた。

松下洸平は「昨日初日を終えたばかりで、まだ興奮さめやらない状態で、いいモチベーションのまま2日目を迎えられそうです。思ったよりも緊張せずリラックスして舞台に臨めたと思いますし、何よりもお客様がいてくださることがすごく安心感に繋がって、充実した初日を迎えられたと思います」

松下優也は「まずは無事初日を迎えられてすごくホッとしています。いつも初日は少し緊張するのですが、前日にゲネを経ての初日だったので落ち着いてできましたし、お客様のテンションを感じて皆さんが味方にいてくれてるような感覚があったので、落ち着いて楽しくできたたと思います。安心してぐっすり寝れました（笑）」

咲妃みゆは「私はお二人とは違って信じられないぐらい緊張して開幕の時を迎えました。お話が進んでいくにつれて、皆さんが熱量のバトンをどんどん受け渡していってそれをお客様が受け止めてくださっている、そういう空気を自分も感じられるようになって、そこからはようやく少し呼吸ができるようになりました。ここまで作り上げてきた全ての時間が思い起こされて胸がいっぱいです。いよいよここから始まるんだと思い、とてもワクワクしています」

知念里奈は「世界初演というと大変なプレッシャーを感じてしまうかと思ってたのですが、すごくリラックスして初日を迎えることができたのは、多分お二人がすごくいい雰囲気を作ってくれていたんだなと、今お話を聞きながら思いました」

愛加あゆは「私も信じられないくらい緊張していたのですが、出番が皆さんよりちょっと遅いので、舞台袖のモニターでずっと拝見させていただいていて。とにかく熱量がすごくて、モニターからもお客様の集中力が伝わってくるような、とても良い初日だったなと。そお客様のパワーで良い1日を過ごさせていただきました。すでに愛しい作品です」

益岡徹は「個人的に歌がないと思っていたら、稽古の終盤に入って歌うことになって。皆さんよりは短いですが、ミュージカルの新参者なのでどう克服しようかが稽古場からの課題でした。自分では上手くいったかなと思っています」

山口祐一郎は「皆さんすごいと真横で感じながら、この作品はきっと21世紀前半で最も素晴らしいミュージカルだったと語り継がれる、そんな初日になったと確信しています」とそれぞれの思いが語られた。

元々共通点があるという二人だが、稽古を通してお互いの尊敬する部分について、松下洸平は「数えきれないぐらいありますが、本当にびっくりしたのは、優也くんはずっと練習をしているんです。こんなに研究熱心で努力家の人にはなかなかお会いしたことがないので、とても刺激を受けました」とリスペクトを見せると、松下優也も「洸平くんはすごく周りを見ていて、自分のシーンではないところでも、人の芝居をしっかり見てくれている。これだけやることが多くて、この現場に入る前もギリギリまで他の撮影も入っている中、常に冷静でいてくれてすごく助けられました。最高の存在です」と信頼を見せた。

互いにライバル意識はあるかという問いにはお互いに「ない」という回答が。松下洸平は「元々僕はアーティストとして音楽を聴かせてもらっていて、リスペクトの気持ちがあったので、キャスティングで名前が出た瞬間から嬉しく思いました。同じ松下ですし、いずれどこかで交わることもあるだろうなと思っていたタイミングで2人で真ん中に立つことができて嬉しいです」と共演の喜びを語った。

松下優也は「こういう規模のミュージカルだとWキャストも多い中、今回全員がシングルキャストなのでこの全公演を乗り越えるには、やっぱり支え合いでしか乗り越えていけないと思うんです。そういう意味では稽古場から洸平くんが自分に寄り添ってくれてバディみたいな存在だと感じていたので、ライバルというよりは相棒です」と二人の絆の強さを見せた。

最後に本作を楽しみにしている方々へ向けて、松下洸平と松下優也よりメッセージが語られた。

松下優也は「世界初演ということで、海外のクリエイターの皆さんを始め、国内のスタッフ、キャスト、オーケストラの方々、本当にたくさんの方が関わってこの作品ができているので、まずは初日を迎えられて非常にほっとしています。この作品を一人でも多くの方に届けたいので、僕らも毎日健康に過ごしながら千穐楽まで乗り越えていきたいと思います。一度だけでもいいですし、二度でも三度でもご観劇いただけたら嬉しいです」と

松下洸平は「僕自身ミュージカルは本当に久しぶりで、もちろんプレッシャーもありましたが、こんなに素晴らしいキャストとスタッフの皆さんに支えていただき本当に楽しい初日を迎えられました。僕らがどれだけ一生懸命稽古をしていいものを作っても、お客様がいなければ成立しないので、一人でも多くの方に観ていただきたいです。今回は東京だけではなく大阪にも伺うので、関西地区の方にもぜひご覧いただけたらなと。僕らがお届けするエネルギーを日常生活に活かしていただけるように、力強い作品を作っていきますのでぜひ劇場に足をお運びください」と挨拶が述べられ、会見は終了した。