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曽田陵介×秋田汐梨インタビュー 『惑星ラブソング』「どの年代の方でも観やすい作品」(後編)

INTERVIEW

終戦80年になる現代の広島を舞台にアメリカ人観光客と広島の若者たちが出会い、過去と現在が交錯する不思議な物語。映画『惑星ラブソング』が6月13日(金)に全国公開(5月23日(金)より広島先行公開中)となります。

主人公のモッチを演じるのは、本作で初めて映画主演を務める、若手実力派俳優として数々のドラマ、映画で存在感を発揮している曽田陵介さん。ヒロインのアヤカ役には映画、ドラマ、舞台と順調な活躍をみせる秋田汐梨さん。モッチとアヤカに広島で出会う謎めいたアメリカ人観光客のジョン役は、ロサンゼルスを拠点に俳優、作家、音楽プロデューサーとして活躍するチェイス・ジーグラーさん。UFO博士役には、映画「容疑者 室井慎次」、ドラマ「不適切にもほどがある!」などで高い人気と幅広い演技に定評のある八嶋智人さんが演じます。

その他、川平慈英さん、谷村美月さん、さいねい龍二さん、バイキング西村瑞樹さんら豪華キャストも参加しています。

監督・脚本は、国際映画祭で数々の賞を受賞し、『彼女は夢で踊る』『鯉のはなシアター』『シネマの天使』『ラジオの恋』などの実績のある時川英之氏。プロデューサーは、広島でアナウンサーでありながら多才な活躍を続ける横山雄二氏が務めます。

THEATER GIRLは、曽田陵介さんと秋田汐梨さんにインタビュー。後編では、演じた役柄と自身が重なる部分や広島弁や英語でのセリフで苦労したこと、広島での撮影で印象に残っているエピソードについてお聞きしました。

インタビュー前編はこちら

大学時代にも通じるところがあると感じた

曽田:モッチは、好きなものややりたいことが見つけられない人物として描かれています。そのあたりは、僕自身の大学時代にも通じるところがあるなと感じました。就職先をどうしようかと悩んだり、特にやりたいことがないから就職活動も気が進まなかったり。そういった部分は、等身大で演じることができたと思います。

秋田:アヤカは「アメリカに行きたい」という目標があって、それに向かって行動するキャラクターです。SNSで“いいね”を10万取る!と決めて動き出す行動力は、自分にも似ているなと思いました。私もやりたいことがあると、考える前にまず行動してしまうタイプなので。

その一方で、アヤカはアメリカで具体的に何がしたいのかはまだ決まっていなくて、「行けばなんとかなる」という前向きな自信を持っているんです。そこが完璧すぎずリアルだなと感じました。

曽田:広島弁は僕にとっては聞き慣れた方言だったので、そこまで大きな負担には感じませんでした。英語も少しだけありましたが、短いセリフだったので何とか対応できたと思います。秋田さんの英語は、とても自然で上手でしたよね。

秋田:ありがとうございます。英語は本当に苦戦しました。私、英語が全く話せないんです。セリフとして覚えても、単語の順番が前後してしまったりして……。でも、耳で覚えて流れで言えるように努力しました。頭の中では日本語で「今こういう意味のことを言っているんだ」と理解しながら、丸暗記した英語を口にするという感じでした。

秋田:耳がいいとよく褒められるんですよ(笑)。英語に限らず、発音は比較的得意なんですけど、文法は本当に覚えられなくて……。なので、英語のセリフには結構苦労しました。

でも私も本編を観たときに「思ったよりちゃんと話せてる!」と自分で驚きました(笑)。滑らかに話せていて、安心しましたね。監督が英語を話せる方だったので、単語ごとに丁寧に指導していただきながら撮影に臨みました。

秋田:そうなんです。私が日本語のセリフを話しているときには英語字幕が入りますし、英語のセリフのときには日本語字幕がつきます。だから、国籍に関係なく、たくさんの方に観ていただける作品になっていると思います。

広島ならではの楽しい時間でした

曽田:八嶋(智人)さんがよくご飯に連れて行ってくださって、みんなで一緒に食事に行ったことが思い出に残っています。チェイスさんも一緒だったりして、美味しいものをたくさんいただきました。広島ならではの楽しい時間でしたね。

秋田:私は撮影が早く終わる日もあったので、その後の過ごし方を考えるのが楽しみでした。地方ロケならではの楽しみとして、銭湯巡りをしていました。

宿泊していたホテルが自転車を貸し出していたので、近くにある銭湯に自転車で行ったりして、すごく良い思い出になっています。

曽田:僕は大学時代に広島で暮らしていたので、「ほの湯」という温泉があるんですが、そこに電車で行って、サウナに入って帰りました。

電車に乗ると、路面電車なのでゆっくり進んでいくんです。その風景が懐かしくて、「ああ、ここ通ってたな」と思いながら乗っていましたね。

秋田:この作品には、ファンタジーの要素や平和、原爆のこと、そして恋愛模様など、さまざまなテーマが詰まっています。いろんな伏線が張られていて、それが最後にはすべて回収されて、未来に向けた希望で終わるような、みんなに訴えかけるような作品になっています。映画を観終わったあとには、原爆のことや日本の未来について、少しでも考えるきっかけになればうれしいです。ただ、観に行くときは深く構えず、「楽しい映画を観に行こう」くらいのライトな気持ちで観てもらえたらと思います。

曽田:この作品は「平和」がテーマになっているので、構えて観に行こうと思う方もいるかもしれません。でも、どの年代の方にもすごく観やすい内容になっていて、重く考えすぎずに観ていただけたらうれしいです。観終わったあとに「ちょっと平和のことを考えてみようかな」と思ってもらえるような作品になっています。

大学生の恋愛模様も描かれていますし、戦争を経験していない今の若者たちが、等身大で平和について感じていく様子がそのまま描かれています。難しく考えすぎず、気軽に観ていただきたいですし、ファンタジー要素も入っているので、純粋に映画として楽しんでもらえると思います。ぜひ多くの方に観ていただきたいです。

取材・文:THEATER GIRL編集部
撮影:梁瀬玉実

ヘア&メイク:【曽田陵介】中原ありさ(is) 【秋田汐梨】菅長ふみ
スタイリスト:【曽田陵介】岡村春輝(FJYM inc.) 【秋田汐梨】髙橋美咲(Sadalsuud)

衣装協力:【秋田汐梨】ドレス/KANAKO KAKIMOTO

インタビュー前編はこちら

公演概要

広島県知事推奨映画
惑星ラブソング

2025年5月23日(金)よりMOVIX広島駅ほか広島県先行公開中
2025年6月13日(金)よりシネマート新宿、池袋シネマ・ロサほか全国ロードショー

■キャスト
曽田陵介 / 秋田汐梨 Chase Ziegler 八嶋智人
西川諄 Raimu 谷村美月 佐藤大樹(友情出演) / 川平慈英
さいねい龍二 塚本恋乃葉 西村瑞樹 キコ・ウィルソン 松本裕見子 田口智也 HIPPY

■スタッフ
監督・脚本・編集:時川英之
プロデューサー:時川英之 横山雄二

特別協賛:みどりグループ
協賛:オタフクソース モースト 津谷静子 にしき堂 やまだ屋 プローバホールディングス ウメソー 広島電鉄
生活協同組合ひろしま Y-HOTEL薬研堀 ボートレース宮島 ひろぎんホールディングス フューレック
後援:広島県 広島市 広島市教育委員会 広島ユネスコ協会 国連ユニタール協会 鶴学園 広島大学
配給:ラビットハウス 宣伝:ブラウニー

企画・制作:TimeRiver Pictures
製作:「惑星ラブソング」製作委員会

◇公式サイト:https://wakuseilovesong.com
◇公式X(旧Twitter): (@wakuseilovesong
◇公式instagram: (@wakuseilovesongfilm

©映画『惑星ラブソング』製作委員会

THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

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