⽥中樹(SixTONES)初単独主演。舞台「ぼくらの七⽇間戦争2025」制作発表会レポート！「この作品で中学生を取り戻したい」

2025.06.29

REPORT

2025年8⽉より、東京建物Brillia HALL(豊島区⽴芸術⽂化劇場)を⽪切りに、⼤阪、愛知、熊本など全国５カ所にて舞台「ぼくらの七⽇間戦争2025」が上演される。

原作は、1985年に宗⽥理により書き下ろされた『ぼくらの七⽇間戦争』（⾓川⽂庫・⾓川つばさ⽂庫刊）。『ぼくらの七⽇間戦争』を始めとする「ぼくら」シリーズの累計発⾏部数は2000万部を突破し、世代を超えて読まれ続けている傑作ロングセラー作品。

主演の菊地英治役を、SixTONESのメンバーで、⾳楽活動のみならず、ドラマ、映画、バラエティ番組など幅広く活躍する⽥中樹が務め、共演者には、上遠野太洸、佐野ひなこ、中⼭莉⼦、⼆瓶有加、島ゆいか、⼭崎裕太、⾦⼦昇、緒⽉遠⿇、⽉影瞳、⼤林素⼦、伊藤かずえ、⽐企理恵、遠⼭俊也、⾵間トオル、野々村真ら実⼒派キャストが出演する。

今回は、⽥中樹、上遠野太洸、佐野ひなこ、中⼭莉⼦、⼆瓶有加、⼭崎裕太、⾦⼦昇、⼤林素⼦、伊藤かずえ、⽐企理恵、野々村真が登壇した制作発表会の様子をお届けする。

制作発表会レポート

今回、単独初主演を務める気持ちと菊地英治という役柄について

⽥中樹

単独初主演ですし、舞台のお芝居も数年ぶりです。もともと普段からお芝居の仕事がそんなに多くないので、いきなりこの『ぼくらの七日間戦争』という作品で単独主演を務めるのは、かなりプレッシャーもあります。

今日、共演者の皆さんの多くとは初対面だったんですが、すでにリラックスできているなと感じています。とてもいいメンバーに恵まれたなと思っているので、今はちょっとワクワクしています。

演じる菊地英治は中学生という設定ですが、自分との年齢差があるので、どうやって中学生に見せようかと悩んでいるところです。そこが今の自分にとって課題かなと考えています。

当時は、どのような中学生だったか

僕は中学1年生になったばかりの4月にこの芸能の仕事、今の事務所に入りました。だから「いかにも中学生らしいこと」があまりできないまま、中高時代を過ごしたんです。だから正直、中学生の思い出ってあまりないんですよね。30歳になりたてほやほやですが、この作品で中学生を取り戻したいなと思っています。

主人公の母親役を演じることについて

伊藤かずえ

私が演じるのは責任感の強い母親です。息子のことをとても大切に思っている役柄なので、その意志の強さを表現できればと思っています。

⽐企理恵

私が演じる役は、正義感が強い人物です。どちらかというと、大人側よりも息子の気持ちに寄り添う母親だと思っています。なので、そういった部分を丁寧に演じられたらと思っています。ただ、田中樹さん演じる息子とは、たぶん舞台上での絡みがないので、至近距離でお会いするのは、今日が最後になるかもしれません（笑）。

“作戦”の首謀者である相原徹の役どころについて

上遠野太洸

僕が演じる役は、“七日間戦争”の首謀者であり、みんなのリーダー的存在です。稽古を通して、それぞれの役がどんな人間なのか、台本に書かれたセリフや設定を超えて、俳優それぞれが醸し出す感情や空気感を大切にしていきたいと思っています。この作品ならではの世界観にふさわしい感情や関係性を築き上げ、そんなリーダー像になれたらと考えています。

演じる瀬川卓蔵の役どころについて

野々村真

私の役は、子どもたちと対立する大人たちの中で、唯一の味方になるという立ち位置です。いわゆる“浮浪者”という役どころになります。子どもたちの力になりながら、彼らのよりどころとして共に戦っていく存在です。観てくださる皆さんにも、そんな存在として何か感じ取ってもらえたら嬉しいですね。

要するに、私は大人でありながらも、精神年齢は彼らと同じくらいなんじゃないかと。そんな役なので、元気や勇気を一緒に届けられるような存在になれたらと思っています。大人たちとぶつかり合いながら、その中から勝ち抜いていく、そんな一人になれたらと考えています。

酒井敦役をWキャストで務めることについて

⼭崎裕太

Wキャストといえど、観に来てくださるお客様が「芝居は同じだけれど、この人の芝居ならこう変化するのか」という部分を楽しんでもらえたら嬉しいです。僕らがやることは基本的に一緒なので、特に何か意識していることはないですが、それよりも今回、樹が単独初主演ということで、座長としてしっかりカンパニーを引っ張ってくれたらいいなと思っています。ただ、これだけキャラの濃い先輩たちが揃っているので。だから裏座長は僕がやるとして、そこはしっかり押さえたいです。みんなで一つになって、昇くんともいろいろ役について話し合いながら、観に来てくださるお客様に喜んでいただける作品を作れたらと思っています。

金子昇

僕は今回後半戦を担当します。前半は東京から始まって大阪までは雄太くんが演じてくれて、その後半を僕がやるので、どっぷり山崎裕太のいいところだけ盗んでパクろうと思っています（笑）。そして今回、理不尽な大人たちに立ち向かう中学生たちの物語なので、観に来てくださるお客様が「どう理不尽な大人たちを成敗するのか」という部分でスッキリして帰ってもらえるようにしたいです。ただ僕自身、理不尽オブ理不尽をどれくらい出せるかが課題です。プライベートでは「いい人オブいい人」なので、その辺りは今、自分の中で格闘しています。今日はほとんど初めましての方ばかりだったんですけど、裏で会話しているときに「これは勝ちゲームだな」と確信したので、とてもいい作品になると思っています。

橋⼝純⼦役をWキャストで務めることについて

中⼭莉⼦

同じ作品でも日によっていろんな変化が楽しめるのが、Wキャストの魅力だと思っています。そして私は普段、私立恵比寿中学、略してエビ中というアイドルグループで活動していて、普段から永遠に中学生というテーマで活動しているので、今24歳になっても中学の青春を味わっている真っ只中です。だから中学生を演じられるのが本当に楽しみです。全力で楽しみたいと思います。

⼆瓶有加

はじめに中山さんとのWキャストと聞いた時は、「私がエビ中の中山さんといいんですか？」という気持ちでした。一緒にダブルキャストをやらせてもらうこと自体がすごく嬉しいです。舞台は映像と違って、一回一回がナマモノので、同じ人間が演じてもお客さんが違えば反応も変わりますし、全く同じにはならないのが舞台の良さだと思っています。そこにプラス1くらいの感覚で、お互いの違いを、⼆瓶有加だからこそ出せるものをスパイスとして、この作品にプラスになればいいなと考えています。

本作で、楽しみな場所や会場について

佐野ひなこ

大阪、京都、愛知、熊本ですね。全部楽しみなのですが……熊本ですかね。本当に単純なんですが、馬刺しが食べたいなと思っています。あとは、ホルモンがあるらしくて。本当に新鮮じゃないと食べられないという噂を聞いたことがあるので、新鮮なものはやっぱり現地で食べたいなと思って楽しみにしています。

⼤林素⼦

私たち自身が楽しみというよりも、東京に来られない方々が「ここなら行ける」という地方の各都市で待っていてくださるのが楽しみだと思っています。しっかり過ごしたいですし、また長丁場なので、元アスリートとしては座組の健康と最後まで完走できるように、応援団としてケアもしながら最後まで行きたいです。

7日間あったら何がしたいか

⽥中樹

7日間あったら、って本当に一生懸命考えたんですけど、夢みたいな「これやりたいな」というのがあまりなくて、すごく現実的なことを考えた結果、一週間休みがあったら渋谷でお酒を飲みます。渋谷に知り合いのバーがあるので、そこに七日間入り浸りたいです。

本当に一生懸命考えたのがこれなんです。書きづらいですよね。もし書きづらかったら、お仕事のこととかに良きように書き換えていただいて大丈夫です（笑）。

本作を楽しみにされている皆様へメッセージ

⽥中樹

僕は初めて単独主演を務めさせていただくということで座長をやらせてもらうのですが、いろいろ想像するだけで緊張したり、プレッシャーも感じています。皆さんが想像するような頼もしい座長になれるかわかりませんが、僕なりに一生懸命、菊地英治という役、そしてこの作品に向き合って、観に来てくださる方々にしっかり届けたいと思っています。ぜひ楽しみに来ていただけたら嬉しいです。

文・撮影：THEATER GIRL編集部