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timelesz原 嘉孝主演。『ドラマプランニング』開幕!「明日から頑張ろうと思えるような活力につながる作品にしたい」

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2025年9月26日(金)より東京・本多劇場にて、『ドラマプランニング』が開幕した。

2008年に山田能龍、いとうあさこ、羽鳥由記らを筆頭に旗揚げされた劇団「山田ジャパン」は、哲学的なテーマを独特のユーモア と人間ドラマを交えて見せる演劇を得意とし、数多くの作品を発表している。その主宰である山田能龍は、今年放送されたTBS系 金曜ドラマ『イグナイト-法の無法者-』や世界各国で話題となったNetflixオリジナルドラマ『全裸監督』など、これまで数々のドラマ脚本を手掛けてきた。 

そんな山田が最新作の舞台として選んだのが、ドラマの制作現場。プロデューサー、監督、脚本家、制作、撮影・技術、衣装、ヘアメイク、マネジメント、音楽、等々…あらゆる専門スタッフとキャストが集って一つの作品を作り上げるドラマの制作現場において、トラ ブルはつきもの。ドラマ制作の裏側には、視聴者に知られていない人間ドラマがある。数々のドラマ制作に携わってきた山田だからこそ作れる、リアリティ溢れる生々しい物語が届けられる。 

主演を務めるのは、今年、話題となったオーディション企画「timelesz project ―AUDITION―」で新メンバー入りを果たし、 今最も勢いのあるアーティストグループとして活躍するtimeleszの原 嘉孝。山田ジャパンには2024年の『愛称⇆蔑称』以来2度目の出演で、今作ではトラブル解決に奔走するドラマ制作会社の若手プロデューサーを演じる。 

そして共演には、老若男女問わずお茶の間で人気の女性タレントいとうあさこ。劇団の旗揚げメンバーで、原とは俳優として2度目の共演、バラエティ番組でも共演しており、息ピッタリの掛け合いを舞台上で見せてくれるだろう。 さらに松田大輔、永山たかし、清水麻璃亜がゲスト俳優として登場し、劇団員たちとともに、作品を盛り上げる。 

今回は、山田能龍(脚本・演出)、原嘉孝、いとうあさこ、松田大輔、永山たかし、清水麻璃亜 が登壇した取材会の様子とゲネプロの舞台写真をお届けする。

まずは、それぞれから初日を迎える心境が語られた。

原嘉孝「やっとこの日が来たという気持ちです。個人的な話ですが、昨年『愛称⇆蔑称』で山田ジャパンさんに初出演させていただいたときに、山田さんから「来年のこの時期はスケジュールを空けておいて」と早々に声をかけていただいてから、もう1年半ほど経ちました。その間ずっと照準を合わせて温めてきた作品です。ついに皆さんにお届けできる日が来たので、気合はバチバチに入っています」

いとうあさこ「『いよいよ始まる』というワクワクはもちろんあります。山田ジャパン的に言うと、私たちは「楽園」という小さな劇場から旗揚げをして、いつか本多劇場で公演をやりたいと見上げていた場所で。実は3年半前に一度立たせてもらったのですが、そのときはコロナ禍で客席が一席空けだったので。今回は初めてお客様が揃った状態で舞台に立てると思うと、本当にしびれます。まだ何もしていないのに泣きそうになるくらい興奮しています。頑張ります」

松田大輔「僕も原と同じく『愛称⇆蔑称』でご一緒させていただきました。僕はtimeleszが本当に大好きで、原が合格したときは朝10時からの生配信を仕事を休みにして観ていて、原の名前が呼ばれた瞬間に大興奮しました。その後、ドラマ『イグナイト-法の無法者-』でもご一緒して、その時はずっとtimeleszのの話をさせていただいて。うちの妻がけっこうつぎ込んでいますので、その分原から回収したいと思っています(笑)。原には焼肉を奢ってもらって、そういうところで帳尻を合わせようと思って(笑)。舞台の意気込みは、体が熱くて仕方ないくらい意気込んでいます。よろしくお願いします」

永山たかし「僕は人気脚本家という役どころなのですが、作品をやっていく中で毎日が初稿、第二稿、第三稿と積み重ねてきたような感覚で、今日やっと完成稿をお届けできると思うとうれしいです。個人的には山田ジャパンさんをずっと観てきたので、念願かなって今回出演できることになり、本当に光栄です。その気持ちを込めて舞台に立ちたいと思います。よろしくお願いします」

清水麻璃亜「とても緊張していますが、大好きな山田ジャパンの皆さん、そして尊敬する俳優の方々と一緒に本多劇場に立てるのが本当に光栄で、ドキドキしています。1か月間みんなで頑張ってきたので、楽しんで舞台に立ち、お客様に作品をお届けできたらと思います。頑張りますので、よろしくお願いします」

ドラマ制作の裏側を題材に選んだことについて、演出の山田は「僕は普段、ドラマや映画など映像の脚本を主に手がけているのですが、その現場は本当にドラマチックなんです。大人が泣いたり怒ったり、やりきれない気持ちを抱えたりと、日々さまざまな感情が渦巻いています。そうした経験から「これは舞台で描いてみたい」と温めてきた題材でした。

原くんと再び一緒にやれることが早い段階で決まっていたこと、本多劇場で本格的に公演できるというチャンスが来たこともあり、この温めてきたカードを今しかるべき仲間と題材で勝負したいと思い、この作品を選びました」と語り、

主演の原の魅力について聞かれると「シンプルに言うと、まず芝居がめちゃくちゃいいんです。ほかの人には出せない存在感がありますし、僕がお芝居のセンターを任せるに値する方です。ちょっと言い方が気持ち悪いかもしれませんが(笑)」とべた褒め。

原も「いえいえ。うれしいです。なるべく褒めてください」とはにかむと

山田は「本当にかっこいい奴なんですよ。人間的な分厚さって舞台に出るので。先ほども話しましたが、僕が温めてきた企画を、この劇場でやるにあたって任せられる男だということが大きいと思います」と原への絶大なる信頼感を見せ、オファー時は、timelesz加入前だったという話が飛び出すと「だから本当にラッキーだと思いました(笑)。びっくりしましたが、成し遂げたなという気持ちでうれしかったです」と笑顔を見せた。

今回、再度山田ジャパンの作品に参加することについて、原は「すごくうれしいです。それこそドラマ『イグナイト-法の無法者-』も、まだtimeleszのオーディションを受ける前に声をかけていただいて。もちろん今はいろんな方に携わっていただき感謝していますが、それ以前から僕を知って評価してくださっていた方と再びご一緒できるのはちょっと特別な気持ちがあります。

今回は、こんなに素晴らしい劇団・山田ジャパンがあるんだぞということを、僕も背負って舞台に立ちます。もちろんtimeleszのメンバーやsecondz(ファンネーム)の思いも背負っていますが、準劇団員としてこの山田ジャパンを背負っているという気持ちで挑みます」と熱い思いを語ると、

いとうも「うれしいですね。今の素直な気持ちがマイクを通さなくても響いてしまいました。本当にうれしいことを言ってくれたなと思います。ありがとう」と喜びを見せた。

さらに原との再共演について、いとうは「演技が素晴らしいのは山田も言った通りですが、舞台に向かう姿勢や向き合い方も、惚れた部分です。作品を作り上げるという真面目さ、真剣さ、そして遊び心も全部持っている、すごい男だなと思いました。前回、公演の帰りに、小さな中華屋さんで『またやろうね』と話したことが今でも忘れられません」と原を絶賛した。

これからはtimeleszを背負って舞台に立つことについて、自身の変化を問われると、原は「舞台の仕事を始めてけっこう経ちますが、僕は舞台に育ててもらったと思っています。その魅力を、僕をきっかけにもっと世の中に広めたいという気持ちはずっとありました。今回timeleszに加入したことで、分母が少しでも増えたのは事実ですし、これを皮切りに『舞台って面白い』と感じてくださる人が増えたらうれしいです。その思いは以前より強くなりました」と思いを語り、

グループという帰る場所ができたことで、責任感が増したという意識はあるかという問いには「僕だけの人生ではなく、メンバーやファンの思いも背負っています。どうやって面白い作品を客席に届けるか、皆さんが楽しんで劇場を後にしていただけるか。その大切さは重々承知していますし、その分気合いも入りますし、頑張りたいです」と真摯に述べた。

9月25日に30歳の誕生日を迎えたことについて、原は「30代は時の流れが早いとよく言われます。そうであるなら、一年一年をより濃いものにして、自分が今やりたいことをやりたいメンバーと悔いなくやりたい。そんな思いをより一層強めて、後悔のない30歳にしたいです」と抱負を語り、

当日についても「稽古後にサプライズで「ハッピーバースデー」が流れて、ケーキまで用意していただきました。朝は誕生日を覚えていたのですが、本番前のモードに入っていたので、すっかり忘れていたんです」

いとう「曲が流れた時は『誰の誕生日だ?』って驚いてたよね」

原「僕と松田さんとあさこさんで踊っちゃって。『そうだ俺ハッピーバースデーだ!』って」

いとう「ちょっと古いダンスで(笑)」

原「この作品は30歳最初の大仕事になりますし、しっかり気合を入れて臨みます」と、改めて決意を語った。

本作の舞台であるドラマの制作現場は、涙あり笑いありのドラマチックな場所とのことだが、これまでの現場で一番涙した経験について聞かれると、原は「泣きすぎて分からないくらいですが(笑)、やっぱりtimeleszに加入した時ですね。15年目指してきた場所でしたから、叶った瞬間に一番大きな涙を流しました」と改めて、思いを語った。

最後に本作を楽しみにしている方々に向けて、主演の原と演出の山田よりメッセージが語られた。

原「山田ジャパンとしても、僕個人としても、本多劇場に立つのはずっと夢であり目標でした。それが今日叶うと思うと、とてもワクワクしています。今回、舞台を初めて観に来るという方も多いと思います。そういう方々にも、舞台の素晴らしさやこの劇団の魅力を100%で体感していただき、少しでも明日から頑張ろうと思えるような活力につながる作品にしたいです」

山田「エンターテインメントの裏側を描いた舞台はいくつか名作がありますが、『ドラマプランニング』は企画が立ち上がってから撮影に入るまでの期間に焦点を当てている点が個性だと思っています。ドラマ作りは、任意で集められたスタッフが、好きな人も苦手な人も関係なく集まり、脚本を抱えて撮影に向けて進んでいく作業です。ご覧になる皆さんも、決して特別な世界の話ではなく、日常に置き換えて考えられる部分があるはずです。どんな人とも最後まで諦めずに粘り強くコミュニケーションを取ることの大切さを感じていただき、それが少しでも勇気に変わってくれたら嬉しいです。ぜひ楽しみにしていてください」とそれぞれからメッセージが述べられた。

本作は、10月5日(日)まで東京・本多劇場にて上演される。

文・撮影:THEATER GIRL編集部

公演概要

山田ジャパン2025年9月公演 『ドラマプランニング』

2025年9月26日(金)〜10月5日(日)本多劇場

脚本・演出: 山田能龍

出演:
原 嘉孝  いとうあさこ
松田大輔(東京ダイナマイト) 永山たかし 清水麻璃亜
横内亜弓 羽鳥由記 二葉要 二葉勇 布施勇弥
長江愛実 佐藤宙輝 高島麻利央 金子美紗 ほか

企画・製作・主催: らでん

公式サイト:http://yamadajapan.com/stage/drama-planning/
公式X: @yamadajapan2008

お問合せ: 山田ジャパン info@yamadajapan.com

THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

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