川﨑皇輝ら東西ジュニア出演。ヨーロッパ企画の名作「サマータイムマシン・ブルース」開幕！

2025.10.22

REPORT

2025年10月22日よりIMM THEATER(東京)を皮切りに、愛知・大阪3都市で、『サマータイムマシーン・ブルース』が上演される。

本作は、2001年に劇団ヨーロッパ企画の第8回公演として上演され、これまでに劇団内で3回上演、2005年には映画化もされた上田誠の傑作戯曲です。今回、演出に、上田誠と共にヨーロッパ企画を設立し、本作に役者として出演してきたヨーロッパ企画の諏訪雅が務め、川﨑皇輝、元木湧、安嶋秀生、長瀬結星、大西風雅、阿達慶、髙橋曽良ら東西ジュニアが出演し、上演される。

今回は、川﨑皇輝、元木湧、安嶋秀生、長瀬結星、大西風雅、阿達慶、髙橋曽良、脚本・上田誠、演出・諏訪雅が登壇した囲み取材のコメントと舞台写真をお届けする。

囲み取材コメント

川﨑皇輝

甲本役を演じさせていただきます、川﨑皇輝です。約1か月間稽古を重ねてきましたが、正直、まだ初日を迎える実感があまりありません。連日通し稽古を行う中で、キャラクターがそれぞれ本人の個性に近い部分も多く、稽古場でもとてもカジュアルに関わり合ってきました。その勢いのまま、これまで積み重ねてきたことを自信を持ってお見せできたらと思います。よろしくお願いします。

元木湧

石松役の元木湧です。以下、同文です（笑）。稽古場でも本当に仲が良くて、僕を含め、みんなでボケたりツッコんだりしながら楽しく過ごしています。その関係性を、そのまま舞台の上でも出せたらいいなと思っています。これからゲネプロと初日を迎えるので緊張もありますが、何度も通し稽古を重ねてきましたし、“練習は本番のように”という気持ちで臨んできたので、自信を持って頑張りたいと思います。

安嶋秀生

新美役の安嶋秀生です。『サマータイムマシン・ブルース』という作品に携われたことをとてもうれしく思っています。タイムマシンというテーマの中に、僕たちの青春のキラキラがたくさん詰まっていて、観てくださるお客様が過去や現在、未来を大切にしたいと思えるような作品になればいいなと思います。これまで映画や舞台で多くの方が演じてきた作品ですが、それに負けないくらい、僕らにしか出せない作品にできたらと思っています。

長瀬結星

小泉役の長瀬結星です。昨日、一度通し稽古をさせていただいたのですが、やはりお客様が入ると緊張感が全然違いますし、皆様の前で演じられることのうれしさも感じます。ようやく幕が開くんだなという気持ちもあって、いい緊張感をお互いに共有できたらいいなと思っています。舞台を観ていて「ここは笑っていいんだな」と思ったら、ぜひ遠慮なく笑ってください。笑っていただけると、僕たちもとてもやりやすいですし、ラフな気持ちで観ていただけたらうれしいです。

大西風雅

木暮役を演じます、大西風雅です。僕は関西出身で、東京に一人で来ているので、最初は少し心細さもありました。でも、仲の良いメンバーと一緒にできるので心強いですし、そういう空気感が逆に作品の中でも出たら面白いなと思っています。大学のサークルが舞台なので、その仲の良さを自然に表現できたらいいなと。初めて共演するメンバーとも楽しくやれていて、今はとても充実しています。その雰囲気を感じ取っていただけたらうれしいです。最後までよろしくお願いします。

阿達慶

田村役を演じます、阿達慶です。僕は上田誠さんの作品で“未来人”を演じるのが今回で2回目になります。少し経験がある分、そのときの感覚を活かして舞台に臨めたらと思っています。今日は一段と寒いので少しプレッシャーもありますが、この作品は“サマー”を感じられるような舞台になっています。そこに未来人としてのエッセンスもしっかり込めていきたいです。この後の初日も精一杯頑張ります。

髙橋曽良

曽我役の髙橋曽良です。今回は大学のサークルを舞台にした物語ということで、僕自身も現役大学生なんです。サークルにもたまに顔を出しているので、今回このお話をいただいたときは、自分に合っている役だなと感じました。みんなより一つ後輩ということもあって、思ったよりもやりやすいです。最初はかなり緊張していたのですが、先輩方が優しく声をかけてくださったり、いろんな場所に連れて行ってくださったりして、本当に温かい雰囲気の中で初日を迎えることができました。これからも、現役大学生としてのリアルさを大切に演じていけたらと思います。どうぞよろしくお願いします。

脚本・上田誠

脚本を担当しました上田です。2001年に初めて『サマータイムマシン・ブルース』を書いて以来、ヨーロッパ企画など劇団でも何度か再演を重ねてきました。今日はもう“見届け人”のような気持ちでして、若手ボクサーの試合を客席の後ろの方から帽子を深くかぶって見守っているような、そんなスタンスでここに来ました。どうもありがとうございます。

演出・諏訪雅

演出を務めました諏訪です。この作品はヨーロッパ企画で2001年、2003年、2005年、そして2018年と、これまで4回上演してきました。なので正直、今回新しいキャストの皆さんで演出するのは難しいんじゃないかと思っていたんです。ところが昨日の舞台を見たら、余裕で当時の僕らを上回っていて（笑）。ちょっとうれしさというか、悔し涙が出ました（笑）。本当に新たな形になったと思います。もう20年前の作品ですが、今観ても普通に面白い作品になっていると思います。