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柿澤勇人・矢崎広、桜井玲香・海乃美月ら出演。ミュージカル『ボニー&クライド』製作発表記者会見レポート!

REPORT

2025年3・4月に、シアタークリエにて、ミュージカル『ボニー&クライド』が上演される。

後のハリウッド映画に多大な影響を与えたアメリカン・ニューシネマの第1号として今も語り継 がれる名作『Bonnie and Clyde』/邦題「俺たちに明日はない」で描かれた伝説のギャングカップルを題材に、『ジキル&ハイド』『デスノートTHE MUSICAL』など、名だたるミュージカルを手 掛けた作曲家フランク・ワイルドホーンが、ジャジーなサウンドとポップなリズムで新たに創造 したミュージカル『ボニー&クライド』。

2011年12月にブロードウェイで上演後2012年 には日本で初演、その後ブラッシュアップされた本作は2022年にロンドン・ウェストエンドで再演され、満を持して2025年3・4月、シアタークリエにて新演出版が上演される。

今回は、柿澤勇人、矢崎広、桜井玲香、海乃美月、瀬戸山美咲(上演台本・演出) が登壇した製作発表記者会見の様子をお届けする。

製作発表記者会見には、“ボニクラ潜入捜査”として、抽選で選ばれた50名のオーディエンスも参加。まずはクライド役の柿澤勇人、矢崎広、ボニー役の桜井玲香、海乃美月の4名で「ピクチャー・ショー」と「残すのさ名前を」の2曲が披露された。

その後、演出の瀬戸山も合流しての質疑応答の時間に。

演出の瀬戸山は「映画の『俺たちに明日はない』が私は元々大好きで。その乾いた雰囲気だったりとか、 ボニーとクライドの焦燥感のある刹那的な生き方にすごく惹かれるものがあったので、このお話をいただいた時はとても嬉しかったです。ミュージカル版では、現実や映画とはまた違った、夢と現実のコントラストが色濃く描かれています。今皆さんに歌っていただいたフランク・ワイルドホーンさんの力強い楽曲が、 彼らの『どこかに行きたいけれども行けない、でも飛び立ちたい』というエネルギーをものすごく表現しているので、疾走感のあるエネルギーに満ちた作品にしたいと思います」と

クライド役の柿澤勇人は「連日カンパニ一同、一生懸命稽古に励んでいる毎日です。 疾走感のあるストーリーとともに、何か抜け出したい、飛び出したい、世の中をひっくり返したい。そんな爆発力のあるクライドとボニーを中心に、カンパニー一同素敵な作品に仕上げようと努力しているので、期待していてください」と

同じくWキャストでクライドを演じる矢崎広は「今、『ボニー&クライド』という2人のドラマにみんなで全力でぶつかって稽古している毎日です。今日は、取材の皆様や潜入捜査に来てくださった皆様もいて、たくさんの方がいらっしゃっています。ボニーとクライドは民衆に応援してもらった2人なので、ぜひ今日はたくさんの同志になっていただいて、ここからまた色々広めてもらえたら。たくさんの方に応援していただけるようなミュージカルにしていけたらいいなと思います」と

ボニー役の桜井玲香は「初披露だったのですごく緊張したのですが、とても疾走感のあるスピーディーな作品になっています。ボニーとクライドは世界中で熱狂的なファンがたくさんいるカップルということで、観に来てくださった皆様がこのカップルの大ファンになってもらえるような、そういう2人を演じられたらいいなと思っています」と

同じくWキャストでボニーを演じる海乃美月は「私は、今回が宝塚を卒業してから初めての作品になるのですが、皆様とても温かいカンパニーで、毎日エネルギッシュなお稽古をさせていただいています。そして、この『ボニー&クライド』は、世界恐慌の時代にアンチヒーローとして有名になった2人の作品なのですが、2人の愛と信念が混ざり合った上で進みきった2人の人生の話だと感じているので、私も全力で生き抜きたいと思います。他のキャストの皆様も魅力的な方々ばかりなので、楽しみにしていただけたら嬉しいです」とそれぞれ思いを述べた。

4人の俳優としての魅力を問われると瀬戸山は、「柿澤さんは、本当に爆発力がすごい。怒りや悲しさ、寂しさという、ヒリヒリした感情が瞬間瞬間に見えて、そこがとても魅力的だと思います。

矢崎さんは10年前にご一緒したことがあって、その時からとても楽しい俳優さんですが、とても大人になられて今もまた楽しい俳優さんですが、作品の背景だったりクライド像というものをすごく掘り下げて考えていらっしゃって。常に稽古場で面白いことをトライしようという気概に溢れています。

桜井さんは、個人的にはこういう感じがとてもお得意だなと思っていて。この満たされない感じとか、世の中に対する反発心とか、そういう精神があって。彼女のなんとも言えない、もがいてる感じがたくさん出ていて、とても魅力的だと思っています。

海乃さんは、最初に歌を聞いた時に、その明るさにびっくりして。それがすごくいいなと思ったんですね。なんでクライドはボニーに惹かれたんだろうと思うと、その明るさんに惹かれたのかなと思いました。その一方で、稽古をしていると突然殺気みたいなものを感じる時もあって。ボニーの残酷さみたいなものが一瞬見えたりして、そういったところも面白いと思っています」と4人それぞれの魅力について語った。

フランク・ワイルドホーンの楽曲について柿澤は「僕は、ワイルドホーン作詞作曲の作品には何作も出させていただいているのですが、 変わらずしんどいです。何がしんどいかと言うと、やっぱりエネルギーが必要なんですよね。物理的にもキーが高いですし、体幹に力を入れて踏ん張って歌わないと歌えないので。個人的には、『ジキル&ハイド』よりも若干キーが高かったりするので、そこは自分としても課題だなと思っています。ただ、疲弊するというのは、フランクさん的にはそれが正解だそうです。抑えきれない感情があるから、セリフではなく歌ったり踊ったりするのがミュージカルの基本であって。だからボニーとクライドだけに関わらず、様々なキャラクターがいろんな思いを持っていて。しかも1930年代の鬱々とした抑圧された時代で、みんなが力を出さなきゃいけないという思いを歌う曲が多いので、必然的にエネルギッシュな曲が多いのかなと思っています」と

矢崎は「僕もカッキーほどではないですが、ワイルドホーンさんの楽曲の作品に関わらせていただいています。一番に思うのは、家に帰っても歌いたくなるような、すごく耳の残りの心地いい楽曲をたくさん書かれる方だなと。10年以上前の曲も、家で口ずさんでしまうくらいずっと残っているんです。今回の『ボニー&クライド』では、この曲と共に作品を表現したいと思わせてくれる楽曲、大ナンバーばかりなので、楽曲の力を借りながら共に歩いて頑張りたいと思っています。さっきワイルドホーンさんの紹介がありましたが、最初カッキーのプロフィール紹介かなと思うくらい(笑)カッキーはワイルドホーン作品に出ているので、こうして横にいてくれるのが本当に心強いです。カッキーと楽曲とともに頑張りたいと思います」と

桜井は「本当に捨て曲がないというか、今回は特に、全て違ったインパクトのある曲が揃っている印象です。ワイルドホーンさんの楽曲はとてもスケールが大きくて余白があって、その余白部分を楽譜通りではなく、かっこよくなるなら、その時の気分や自分のノリでいかようにやっていいよと言ってくださる心の広い方なので、もっと遊べるようになりたいです。でも、やっぱりすごくエネルギーを消耗するし、今回は特にスピード感のある曲が多いので、早く余裕を持って楽しめるようになれたらいいなと思います」と

海乃は「私は、今回初めて携わらせていただくのですが、元々ワイルドホーンさんの楽曲が大好きで。宝塚でも『スカーレット・ピンパーネル』などが上演されていましたし、今回『ボニー&クライド』に挑戦させていただけるのもすごく嬉しいです。いざ自分が歌うとなると、とても難しいというのが第一印象でした。でもお芝居にリンクしている楽曲ばかりなので、演じていてもとても心地がいいですし、本当に素敵な楽曲がたくさんあるので、自分のボニーとしっかり重ねてリンクして歌えたらいいなと。ボニーの曲はバラード系が多いので、今日製作発表で歌わせていただいた2曲とまた違うテイストの曲も入ってくるので、そこもお客様に楽しんでいただけるように気持ちを込めて歌えたらと思っています」とそれぞれワイルドホーンの楽曲について印象を語った。

ミュージカル『ボニー&クライド』は、2025年3月10日(月)より東京・シアタークリエ、その後、大阪、福岡、愛知にて上演される。

文・撮影:THEATER GIRL編集部

プロモーション映像

公演概要

ミュージカル『ボニー&クライド』

<出演>
クライド・バロウ (W キャスト) 柿澤勇人/矢崎広
ボニー・パーカー (W キャスト) 桜井玲香/海乃美月
バック 小西遼生
ブランチ 有沙瞳
テッド (W キャスト) 吉田広大/太田将熙
エマ 霧矢大夢
シュミット保安官 鶴見辰吾

石原慎一/彩橋みゆ 池田航汰 神山彬子 齋藤信吾* 社家あや乃*
鈴木里菜 焙煎功一 広田勇二 三岳慎之助 安田カナ
(*スウィング)

<スタッフ>
脚本:アイヴァン・メンチェル
歌詞:ドン・ブラック
音楽:フランク・ワイルドホーン

上演台本・演出:瀬戸山美咲
訳詞:高橋知伽江
音楽監督・ピアノコンダクター:前嶋康明
振付:松田尚子

美術:二村周作
照明:笠原俊幸
音響:山本浩一
衣裳:十川ヒロコ
ヘアメイク:宮内宏明
アクションコーディネーター:HAYATE
歌唱指導:長谷川開
稽古ピアノ:大隅一菜
インティマシーコーディネーター:浅田智穂
演出助手:小川美也子
舞台監督:齋藤英明

<公演スケジュール>
2025 年 3 月 10 日(月)~4 月 17 日(木) シアタークリエ
2024 年 12 月 21 日(土) 一般前売開始予定

ツアー公演
大阪:2025年4月25日(金)~4月30日(水) 森ノ宮ピロティホール
福岡:2025年5月4日(日)~5月5日(月・祝) 博多座
愛知:2025年5月10日(土)~5月11日(日) 東海市芸術劇場大ホール

<公式サイト>
https://horipro-stage.jp/stage/bonnieandclyde2025/
https://www.tohostage.com/bonnie_and_clyde/

THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

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