稲垣来泉インタビュー 『【推しの子】』『366日』「変化できるような演技がしたい」(前編)
現在、Prime Videoにてドラマが配信中、さらに12月20日(金)からその続きとなる映画が公開される『【推しの子】』に天童寺さりな役で出演。そして、2025年1月10日(金)より公開される映画『366日』では、物語のキーポイントとなる陽葵役で出演される稲垣来泉さん。
THEATER GIRLは、稲垣さんにインタビューを敢行。前編では、『【推しの子】』撮影時のエピソードや天童寺さりなの役作りについてなど、たっぷりと語っていただきました。
大好きな作品だったので、本当にうれしかった
――『【推しの子】』では、天童寺さりな役を演じられますが、出演が決まった時はどんなお気持ちでしたか。
単行本の第1巻が発売された頃から読んでいて大好きな作品だったので、出演が決まったときは本当にうれしかったです。さりなという役を自分が演じることについて不安もありましたが、原作の漫画と今回の脚本からヒントを得て、咀嚼しながら自分が思うさりなを表現をしようと思って頑張りました。
――役柄の印象についてはいかがでしょうか。撮影時に大変だったことはありますか?
さりなは明るくて天真爛漫で、みんなから愛されるキャラクターだと思います。ただ、明るく振る舞っているけれど、その中には複雑な感情や葛藤も混ざっていて。その繊細な部分を表現しようと頑張りました。
髪が長い時のシーンはまだ元気な印象なのですが、病気が進行中ということも頭に入れながら、元気に明るく動かなくてはならなかったので難しかったです。
稲垣さんが推しているものとは……⁉
――稲垣さんは多趣味とのことですが、『【推しの子】』にちなんで、最近ハマッているものや推しているものはありますか?
私の推しは『ONE PIECE』のジンベエです。男らしさがあってすごくカッコいいなと思います。大好きです!
――2024年からは俳優業の他に、nicolaの専属モデルも務められていますが、モデルのお仕事が俳優のお仕事に活かせたと感じたことはありますか?
モデルのお仕事は、洋服のポイントとなる部分を見せるようにポージングをしないといけないので、洋服を着てメイクをして、どこがポイントなのかを見つけてポージングをするんです。映像の中でも、「このカットはどこに注目しているか」ということが前よりもわかるようになったので、そこはモデルの経験が活かせているなと思います。
――確かに、見せ方という部分では両方に活かせそうですね。俳優とモデル業以外にも、今後チャレンジしてみたいことはありますか?
バンジージャンプはずっと前から興味があるので、いつか挑戦してみたいです。サーフィンやスノボなど体を動かすことが好きなので、アクションのできる役柄や作品にも携わってみたいです。動物も大好きなので、動物関連の作品にも出てみたいです!
役柄でいうと、今までは純粋で優しい雰囲気の役をいただくことが多かったので、悪い感じの役も演じてみたいです。
――稲垣さんが役作りをする際に、大事にされていることはありますか?
私は、その場の雰囲気でその役の子になってセリフを言いたいと思っているので、あえて表情や動きを決めずにセリフだけを覚えて現場へいくようにしています。 なので、自分の中だけでしっかり固めていくのではなく、その場の雰囲気やお相手の演じ方で変化できるような演技がしたいと思っています。
取材・文:THEATER GIRL編集部
撮影:梁瀬玉実
作品概要
映画『【推しの子】 The Final Act』
2024年12月20日(金)全国公開
企画・プロデュース:井元隆佑 脚本:北川亜矢子
音楽:fox capture plan 監督:スミス
原作:「【推しの子】」赤坂アカ×横槍メンゴ(集英社ヤングジャンプコミックス刊)
出演:
櫻井海音 齋藤飛鳥
齊藤なぎさ 原 菜乃華 茅島みずき あの
濱田マリ 杢代和人 稲垣来泉 岩川 晴 斉藤柚奈 山下幸輝 尾美としのり
倉科カナ 金子ノブアキ 要 潤
成田 凌 吉田鋼太郎
二宮和也
©赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・東映
©赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・2024映画【推しの子】製作委員会
公式サイト:https://oshinoko-lapj.com/
映画『366日』
2025年1月10日(金)全国公開
監督:新城毅彦
脚本:福田果歩
原作:「366日」物語委員会
主演:
赤楚衛二
出演:
上白石萌歌
中島裕翔 玉城ティナ
稲垣来泉 齋藤潤 溝端淳平(友情出演) 石田ひかり(友情出演)
国仲涼子 杉本哲太
©2025映画「366日」製作委員会