• HOME
  • topic
  • INTERVIEW
  • イマーシブシアター『サクラヒメ』出演者特別インタビュー【1】 世界さん(EXILE / FANTASTICS from EXILE TRIBE)

イマーシブシアター『サクラヒメ』出演者特別インタビュー【1】 世界さん(EXILE / FANTASTICS from EXILE TRIBE)

INTERVIEW

演劇の本場ブロードウェイやロンドンでも話題となっている体験型演劇“イマーシブシアター”が、京都・南座にて上演されます。「イマーシブシアター『サクラヒメ』 ~『桜姫東文章』より~」は歌舞伎の『桜姫東文章』をモチーフとし、心中で思いを遂げた女性が花魁・サクラヒメ(純矢ちとせ)として転生し、巡り合った5人の男性(川原一馬、荒木健太朗、世界、平野泰新、Toyotaka)から、前世の記憶を頼りに運命の相手を探し出すというストーリーが、5通りのマルチエンディング形式で描かれます。

通常の舞台作品とイマーシブシアター作品の差は、何と言っても“観客の意思で物語の世界に入っていける”というポイント。今作では、演者と同じフロアで回遊しながら間近でパフォーマンスを鑑賞する(1階エリア)と、2.3階エリアから1階を俯瞰しながら物語の結末を決める裁決(投票)へ参加するスタイル、この2通りでの楽しみ方ができるとのこと。

今回のインタビューでは、サクラヒメと巡り合う5人の男性の中から、義賊役を演じる「世界(EXILE / FANTASTICS from EXILE TRIBE)」さんに、作品への意気込みや、恋敵となる共演者の方の印象などをうかがってきました!

「やっと来た」念願だった舞台作品への出演

――ご自身にとって舞台作品への挑戦は久々になるかと思いますが、「イマーシブシアター『サクラヒメ』 ~『桜姫東文章』より~」(以下『サクラヒメ』)への出演が決まった時の心境はいかがでしたか?

「やっと来たか」という印象でした。先日までFANTASTICSのホールツアーがあったのですが、FANTASTICS SOUND DRAMAというコンセプトで、2時間半の公演のうち1時間くらいがお芝居、その後の1時間半がライブという形式で表現していました。鈴木おさむさんが台本を書いてくださって、久しぶりにセリフを覚えるということをやりました。でもまぁ、その時は本人役で、世界役を世界がやっていたので(笑)、今回のように役名がちゃんとあるお芝居は、それこそ劇団四季『ライオン・キング』のヤングシンバぶりですね。すごく楽しみです。

――求めていたところに巡ってきた機会だったんですね。

そうですね。ライブや舞台といった、人前で何かをやって、見た人のリアクションをナマで感じられるものがもともと好きなので、イマーシブシアターはすごく自分の好きなタイプの舞台だなと思いました。お客さんとの距離がかなり近くて、目の前でこちらを見られるという恥ずかしさはありますけど(笑)。

――歴史ある南座という場所で、イマーシブシアターというまだまだ新しい形式の作品への挑戦となるわけですが、意気込みを聞かせてください。

まず南座の舞台に立てるということ自体が嬉しいです。それを目標にしている方もたくさんいらっしゃると思いますし。その上で、そこで新しいことをやらせていただけることへの責任感も感じます。この作品を観て「私も舞台をやりたい」とか「もっと舞台を観てみたくなった」というように、何か感じ取ってもらえるものがあったらいいなと思うので。普段から南座へ歌舞伎を観に行くという人、南座は初めてだけど舞台を観てみたいという人と、さまざまな人が足を運んでくれたらと思います。

いろいろなことへの責任感や、伝えるべきことをきちんと伝えなくてはという思いもありますけど、やっぱり一番はエンタテインメントとして観た人に楽しんで帰っていただきたいので、そういう思いを全部ミックスして、全員がいいチームワークでお届けできたらと思っています。

豪傑ぶりと繊細さ、そのギャップを見てほしい

――さまざまなジャンルのパフォーマンスを得意とされるキャストの方が集まっていますが、義賊を演じる上で注目してほしいポイントはどんなところでしょうか?

義賊のキャラ作りでは、ちょっと豪傑肌で、人にちょっかいを出して面白いことをしたりするような人物にしたいなと。まだ細かいところは分からないですけど、例えるなら五右衛門や前田慶次みたいに、周りの人を元気にできるような存在でいたいと思ったんです。それでいて実は繊細な部分も持ち合わせているので、そのギャップにも注目していただけたら嬉しいです。「さっきまであんなにおどけていたのに、踊ったらめちゃくちゃ繊細じゃん」という。

義賊のようなタイプってなかなか現代にはいないと思う……というか、盗みがそもそも犯罪なのでダメなんですけど(笑)。実はお金持ちの家に盗みに入るのにも何かの理由があったりするような、感情移入できるバックボーンを持つキャラクターにしていけたらと思っているので、そこも見ていただけたら楽しめるのではと思います。

――では、ギャップに注目ということで。

そうですね。僕も普段、ライブではかなりはっちゃけているんですけど、家に帰ったら一人でずーっと暗い感じでいるので、ちょっと似ているのかなって。「ひとりになった世界って、こういう感じなのかな」というのが、もしかしたら表情から垣間見えるかもしれない……(笑)。

THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

プロフィール

PICK UP

関連記事一覧