田村心が挑む新たな役への向き合い方「新しい一面を見せられたら」【シアダン vol.16】（後編）

2021.03.18

INTERVIEW

THEATER GIRLが注目する“今知りたい若手俳優”へのインタビュー企画「シアダン」。第16回にはミュージカル『刀剣乱舞』陸奥守吉行役や、「僕のヒーローアカデミア」The “Ultra” Stage主人公主演・緑谷出久（みどりやいずく）役などで活躍中の「田村心（たむら・しん）」さんをお招きしました。

4月から舞台『魔界転生』に出演予定の彼に、後編では自粛期間を経てのお芝居への向き合い方の変化や久しぶりに観客の前に立った心境などについて語っていただきました。意外な姿が垣間見える！？　10のQ&Aコーナーもお楽しみに！

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改めて自分にはこれしかないと思った

――今のコロナ禍という状況や昨年の自粛期間などを経て、舞台やお芝居への思いや向き合い方に変化はありましたか？

改めて、俺にはこれしかないと思いました。このご時世になって、エンタメは本当に必要なのかと言われたりもして、きっと役者やエンタメに関わっている人たちは「自分たちがやってることって意味があるのかな」みたいに考えたと思うんです。「今、エンタメに関わっていない自分は何者なんだろう」ということを自分もすごく考えましたし。それでもやっぱりこの仕事をしていたいと思ったし、エンタメにも絶対意味がある、生きる糧になると改めて思って。

藤原竜也さんも、どこかで同じことを仰っていて。藤原竜也さんでさえも、「役者って必要なのか？」と思われたみたいで。今こうやって大きな作品に関わっている人たちが、いろんな対策をして頑張って、一つの作品を終えるということが、少しずつ下の世代たちの救いになっていくのかなということを話されていたんです。

自分もまだ下の世代ですけど、大きな作品に関わらせていただく機会もあるので、戦って作品を一つずつ終わらせることによって、少しずつ日常が戻ってくるのかなって今は思っています。改めて、俺にはこれしかないなと思いますね。

――改めて、決意が固まった期間でもあったんですね。これがなかったら気づけなかったこともあるかもしれないですよね。

そうですね。やっぱりどこかでありがたみとかが薄れてきちゃうというか。ありがたいと思ってるつもりでも、慣れてきちゃうと思うし。あんなにも連続でお仕事をさせていただいて、むしろ重なっていたときもあったので、それが本当にありがたいことだったんだなってこの一年を通して改めて思いましたね。

お客さんがいてくれることが嬉しくてありがたくて温かい

――今年1月には、ミュージカル『刀剣乱舞』五周年記念壽乱舞音曲祭へ出演されていましたが、観客の前に立つのは昨年の3月ぶりだったということですが、改めて舞台に立ったときのお気持ちを聞かせてください。

いや、もう感慨深かったですね。ブログにも書いたんですが、早めにスタンバイしてお客さんが入ってくる姿をモニターで観ていたんですけど、なんかもうそれだけで胸がいっぱいでした。

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記事の続きでは、「自粛期間で深まった新キャストとの絆」、「尊敬している役者や可愛がっている後輩について」、「挑戦してみたかった役柄へ挑む心境」、「意外な姿が垣間見える！？　田村心さんへの10の質問」として「最近あった嬉しかった家族とのエピソード」、「学生時代の印象深い出来事」、「もし小説や物語を書くとしたら……」 、「身の回りのアイテムでこだわっているもの」、「周りの人から言われる“意外な一面”」、などさまざまなエピソードをお読みいただけます。

そのほか「撮影メイキングムービー」 や「撮り下ろしカット（画像8枚）」も。「会員限定のプレゼント企画（サイン入りチェキ）」へのご応募も可能です。

取材・文：THEATER GIRL編集部
Photo：青木早霞（PROGRESS-M）
ヘアメイク：YUZUKI合同会社
スタイリスト：小倉真樹

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