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山崎大輝×小野塚勇人インタビュー 『ストーリー・オブ・マイ・ライフ』「二人の関係性やオリジナル感を出していけたら」(前編)

INTERVIEW

2024年11月5日(火)よりよみうり大手町ホールにて、ミュージカル『ストーリー・オブ・マイ・ライフ』が上演されます。

作詞・作曲ニール・バートラムと脚本ブライアン・ヒルの手によって、2009年にブロードウェイで初演され、ドラマ・デスク・アワードにノミネートされた『ストーリー・オブ・マイ・ライフ』。

2019年に日本初演、2021年には2ペアで再演し、好評を博した本作が2024年、待望の3度目の上演を迎えます。

故郷を同じくする2人の男アルヴィンとトーマスが紡ぎ出す友情の物語であると同時に、お互いの人生を永遠に変えた二つの魂の物語が、美しく輝く音楽と共に届けられます。

前回出演の太田基裕さんと牧島 輝さんのペアに加え、今回は山崎大輝さんと小野塚勇人さんの新ペアが加わります。

THEATER GIRLは、山崎大輝さんと小野塚勇人さんにインタビュー。前編では、出演が決まったときのお気持ちやお互いの印象などについてうかがいました。

インタビュー後編はこちら

プレッシャーもあるけど、楽しみな気持ちが大きい

――本作に出演が決まった時はどんなお気持ちでしたか?

山崎:110分間の二人ミュージカルということで、最初はちょっと怖いというか、大変だろうなと。そういうプレッシャーみたいなものは感じました。ただ今回は、再々演でさらに新しいペアを増やして、また新しいものを作っていこうという作品側の意気込みも感じたので、プレッシャーもありますが楽しみな気持ちが大きかったです。

――山崎さんはミュージカル『スリル・ミー』の時にも二人ミュージカルを経験されていますが、その経験も本作で活かせそうでしょうか?

山崎:舞台上に二人だけしかいない時のお客さまの集中の向け方と言いますか、舞台上での居方のようなものは、すでに準備ができていると思います。やっぱりお客さまもすごい熱量を持って観に来てくださるので、その空気感は体が覚えているのかなと思いますね。

――小野塚さんは今回二人ミュージカルへの出演は初めてになりますが、改めて挑むお気持ちはいかがでしょうか?

小野塚:三人でのミュージカルはやったことがあるのですが、二人は初めてです。ただ、三人といってもほぼ出ずっぱりだったので、ある程度の想像はできるのかなと思います。それよりも大きな起伏があるストーリーではないので、作品的な難しさの方があると思っています。最初はミステリーなのかと思ったのですが、そういうことではなく、どちらかというと二人の関係性というか人間ドラマなのかなと感じました。

――今は歌稽古をされているとのことですが(取材時)、稽古に入られてみて、改めてお互いの印象はいかがでしょうか? 

小野塚:すごくしっかりしているなと思いました。アルヴィンだから、ちょっと変わった感じのキャスティングなのかと思っていたのですが、今のところすごく天然っていう訳でもないし。むしろインタビューでこうやって真面目に喋っているところを見て、しっかりしている印象を持ちました。

山崎:僕は、最初はけっこう硬派な印象があったのですが、稽古を重ねていって、とても柔軟な人だなと思いました。小野塚くんが「エンターテインメントだから楽しく作りたいんだよね」と言っていたときがあって。そういう柔軟な考え方をもっているところが、すごくいいなって。

小野塚:この作品って絶対に苦しくなると思うし、焦っても入るものも入らないので、気楽にゆっくり行こうって。あまり焦らないで、少し楽観的なくらいがちょうどいいんじゃないかなと。これが初演のオリジナル作品で型も決まっていなかったら、もう少し焦って作らないといけないとは思いますけど。今回は再々演ですでにベースはあるので、二人の関係性というか、オリジナル感を出していけたらいいのかなと思うので、あまり心配せずに楽しくやれたらいいなと思います。

僕、自分が楽しめないと人を楽しませられないタイプなんです。 苦しいとそのままそれが出てしまうので、どうせなら楽しもうと思っています。

――稽古での手応えなどはいかがでしょうか。

小野塚:ハモりの部分の声が揃ってきたと言っていただいたのですが、だんだんお互いの声質を理解し始めてきたのかなと。稽古を重ねていけば、さらに合ってくるのかなと感じています。

――もう1ペアの太田さんと牧島さんとは、稽古は別々に進行しているのでしょうか?

小野塚:それぞれのペア毎に別々で稽古をしていくので、お互いのペアの様子は見られないんです。太田さん、牧島さんのペアは、前回を思い出していく感じになると思うんですけど、僕たちはスタートが全く違うので。

でも、逆に再演も難しいのかもしれません。3年経ったとはいえ、一度ガチガチにやったものをなぞりたくなる苦しさもあるだろうし。僕らはそれがない分、そこは新鮮に受け取れるのかなと思います。

――山崎さんもミュージカル『スリル・ミー』に二度出演されていましたが、その時に再演の難しさは感じられましたか?

山崎:そうですね。ただ、僕らがやった『スリル・ミー』は、初演と再演のゴールをまったく別のところに見据えていたので、そもそも同じものをやろうとしていなかったんですよね。この作品もそうですが、やっぱり二人芝居ってメッセージ性が少し変わると思うんですよ。だから、再演と思ってやると難しいかもしれないですが、新しく作るつもりでトライするなら、あまり引っかかる部分はないかもしれないと思いました。

取材・文:THEATER GIRL編集部

宣伝美術    野寺尚子
宣伝写真    金井尭子
宣伝衣裳    ゴウダアツコ
宣伝ヘアメイク エムドルフィン

インタビュー後編はこちら

公演概要

ミュージカル『ストーリー・オブ・マイ・ライフ』

<東京>
2024年11月5日(火)~11月15日(金)
よみうり大手町ホール

チケット:9,500円
注釈付席:9,500円
(全席指定・税込)

<大阪>
2024年11月22日(金)~23日(土)
サンケイホールブリーゼ

キャスト:
アルヴィン:太田基裕
トーマス:牧島 輝

アルヴィン:山崎大輝
トーマス:小野塚勇人

作詞・作曲:ニール・バートラム
脚本: ブライアン・ヒル
演出: 高橋正徳(文学座)

公式サイト:https://horipro-stage.jp/stage/soml2024/

THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

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