紺野彩夏×深堀未来（BALLISTIK BOYZ）インタビュー　音楽朗読劇「アシガール」「タイムスリップという現実味のない設定でも、登場人物の感情には共感してもらえるはず」（前編）

2023.08.02

INTERVIEW

2023年8月5日（土）・6日（日）に、東京・TOYOSU PITにて音楽朗読劇「アシガール」が開催されます。

『ごくせん』『デカワンコ』『高台家の人々』など、数々のヒット漫画を世に生み出してきた森本梢子さんのコミック作『アシガール』を朗読劇として新しい形でお届け。足が速いことだけがとりえの⼥⼦⾼⽣・唯は、弟の尊がつくったタイムマシンをうっかり起動させてしまったことで、戦国時代にタイムスリップ・・・！？そこで出会った若君こと⽻⽊九⼋郎忠清と恋に落ち、彼を守るために足軽になって奮闘する姿を描いたラブコメディです。

全3回公演となる本作では、各回でそれぞれキャスティングが入れ替わり。主人公である速川唯には、今回が朗読劇初となる⼥優・本田望結さん、紺野彩夏さんの出演が決定しました。また、若君こと⽻⽊九⼋郎忠清には、声優・増田俊樹さん、今回が演技初挑戦となる深堀未来さん（BALLISTIK BOYZ）、草川拓弥さん（超特急）が出演します。

⽣バンドによるライブ演奏と、各公演によって異なるキャストが作り上げるそれぞれの魅力が詰まった『アシガール』の世界感をたっぷりと楽しめる作品です。今回は、8月6日（日）昼公演で共演する、紺野彩夏さん、深堀未来さん（BALLISTIK BOYZ）にインタビュー。前編では、出演が決まったときの気持ち、自身が演じる役柄の印象についてお伺いしてきました。

インタビュー後編はこちら

舞台出演は初めてという紺野さんと、演技自体が今回初挑戦となる深掘さん

――本作は、原作ファンの方も多い作品ですよね。まずは紺野さん、出演が決まったときのお気持ちはいかがでしたか？

紺野：今まで朗読劇の経験がなかったので、お話をいただいたときは「どうなるんだろう？」という不安はありましたね。その一方で、原作ファンの方が多い作品で、唯という主人公を演じられるのはとても光栄だなと感じました。

――紺野さんは映像での演技経験は多くありますが、舞台上でお芝居するのは初めてなんですよね。

紺野：そうですね。ドラマとは声の出し方一つとってもまったく違うと思いますし、今回は朗読劇といっても、場面の切り替わりで衣装を着替えるのでそういう段取りも全部覚えきれるかな、と。でも、初めてのことに挑戦するのは楽しめるタイプです。まだ今は稽古に入る前なので、ワクワクな気持ちのほうが勝っていますね（笑）。

――お客さまの反応をリアルに感じられると思いますが、それはいかがですか？

紺野：ドラマでもリアルタイムで感想をいただくことはありますが、自分の演技に対して直接リアクションがあるという経験は今までないので、やっぱり楽しみな気持ちが大きいです。もともと緊張はあまりしないんですよ。

台本を読んでいると、面白いところ、共感するところ、感動するところなど、観ている方の感情が切り替わる場面がたくさんあるので、どんな反応が返ってくるのか気になりますね。

――深堀さんは、いかがでしょうか？

深堀：お話をいただいたときは、びっくりしました。有名な漫画作品なので、プレッシャーや責任感はもちろん強く感じているのですが、やるからにはしっかりと全力でぶつかっていきたいなと思っています。皆さんの力もお借りしながら、この『アシガール』の世界観をしっかりと届けたい気持ちが今は強いです。

――今回初めて演技へのチャレンジとなりますね。また、グループを離れて、個人でのお仕事ということにもなりますが。

深堀：はい。緊張はすでにしていますが、今日実は初めて一足先にお稽古に入らせていただきました。（取材時）実際にやってみると、自分が思っている以上に、感情や声量をたくさん込めて表現しなければいけないんだなと感じましたね。

主人公・唯は「天真爛漫という言葉がぴったりなかわいい女の子」

――それぞれの役柄について、お伺いさせてください。紺野さんはご自身が演じる唯という役に対して、最初はどんな印象を持たれましたか？

紺野：唯はおっちょこちょいな性格と言われていますけれど、感情がとても豊かで、それを素直にまっすぐ表現できるところが素敵だなと感じました。場面によっても感情がぜんぜん違うので、それをうまく表現したいですね。あとは、やっぱり天真爛漫という言葉がぴったりなかわいい女の子という印象です。

――唯は思っていることがそのまま言葉に出てしまう子ですよね。独り言として言っているつもりでも、実際には相手に聞こえちゃうボリュームで話している場面もありそうな感じがしました。

紺野：そうですよね。唯は感じたこと全部を口に出しちゃう性格なので、「これは独り言なのかな？」「これは誰かに向けて言っていることなのかな？」と想像しながら、今は台本を読んでいます。

でも、おそらく実際に演技したときは感覚がぜんぜん変わってくる気がしますね。「これは独り言じゃなかったのか！」という場面もあるだろうし、反対に相手に伝える言葉だと思っていた台詞が独り言になっていることもあると思います。

グループ活動をしているからこそ、仲間に対して熱い想いがあるのは若君との共通点

――深掘さんは、若君に対してどんな印象を持たれましたか？

深堀：若君は男らしくて人に思いやりがあって、仲間意識が高くてかっこいい役ですね。まだ18歳なのに、いろんな責任を抱えていてしっかりとした方だなという印象を持ちました。僕もグループで活動しているので、そういった仲間に対する熱い想いは共通している部分があると思います。そういったところを活かして、しっかりと若君になりきれるように頑張りたいです。