ミュージカル『レイディ・ベス』ゲネプロレポート! 奥田いろは(乃木坂46)×有澤樟太郎で描く、エリザベス1世の激動の半生を描く歴史ロマン
2026年2月9日より東京・日生劇場にてミュージカル『レイディ・ベス』が開幕した。本作は、『エリザベート』『モーツァルト!』など多くの名作を生んだミヒャエル・クンツェ(脚本・歌詞)とシルヴェスター・リーヴァイ(音楽・編曲)、そして小池修一郎(演出・訳詞・修辞)というミュージカル界の巨匠たちが結集した歴史ロマン大作。
16世紀イギリス。後に女王エリザベス1世として歴史に名を刻むレイディ・ベスは、幼少期に母アン・ブーリンの処刑を経験しながらも、王位継承をめぐる陰謀と葛藤し、恋と責任の狭間で揺れ動く――。権力と恋愛、そして自己の確立を描いた本作は、大河的スケールと青春群像劇の鮮やかさを併せ持つ。
今回は、Wキャストの奥田いろは(乃木坂46)、有澤樟太郎、丸山 礼、内海啓貴、山口祐一郎出演回のゲネプロレポートをお届けする。
レイディ・ベスを演じる 奥田いろは(乃木坂46) は、少女らしいあどけなさと凛とした表情を同居させた存在感で、舞台の中心に確かな輝きを放っていた。無垢さや戸惑いを感じさせる柔らかな佇まいの一方で、王女として運命を受け止めていく覚悟を宿した眼差しが印象的で、そのコントラストが若きベスの成長を鮮やかに浮かび上がらせる。可憐な可愛さと気高い美しさを併せ持つ表現は、観客を自然と物語の奥深くへと引き込んでいった。


吟遊詩人ロビン役の有澤樟太郎は、突き抜けるような深みのある歌声に加え、チャーミングな明るさで人を引き付ける存在感を放っていた。軽やかで親しみやすい佇まいの奥に、確かな芯を感じさせる表現があり、自由を体現するロビンという人物像を立体的に描き出す。ベスとの関係性においても、その明るさが物語に希望の光を差し込み、舞台全体に温度を与えていた。


メアリー・チューダーを演じた丸山 礼は、グランドミュージカル初出演とは思えない圧倒的な存在感で大役を務め上げる。姉として、そして王位継承をめぐる深い葛藤を抱える人物像を、力強く誠実に演じ切っていた。


フェリペ役の内海啓貴は、ときにコミカルさを感じさせながらも、ふとした瞬間に色気を滲ませる多面的なフェリペ像を鮮やかに描き出す。芯のある歌声も印象的で、感情の機微を確かに観客へ届けていた。

さらに、ロジャー・アスカム役の山口祐一郎が放つ圧倒的な存在感は、舞台全体に強い重力をもたらす。深みのある低音と揺るぎない佇まいは、物語の緊張感を一段と引き締めていた。

『レイディ・ベス』は、壮大な歴史ロマンであると同時に、若き女性が自らの人生を選び取っていく物語でもある。キャスト一人ひとりの個性と表現力が重なり合い、可憐さと厳しさ、夢と現実が交錯する世界が鮮明に立ち上がる。

歴史の影に生きた少女の心の揺れを、舞台ならではの熱量で体感できる、この上ない贅沢な時間となることだろう。



文:THEATER GIRL編集部
奥田いろは(乃木坂46)、小南満佑子、有澤樟太郎、手島章斗ら登壇。ミュージカル『レイディ・ベス』製作発表記者会見レポート!
公演概要
ミュージカル『レイディ・ベス』
脚本/歌詞 ミヒャエル・クンツェ 音楽/編曲 シルヴェスター・リーヴァイ
演出/訳詞/修辞 小池修一郎(宝塚歌劇団)
出演者:
後のエリザベス1世 レイディ・ベス(Wキャスト)奥田いろは(乃木坂46)/小南満佑子
吟遊詩人 ロビン・ブレイク(Wキャスト)有澤樟太郎/手島章斗
イングランド女王・ベスの異母姉 メアリー・チューダー(Wキャスト)丸山 礼/有沙 瞳
スペイン王太子 フェリペ(Wキャスト)内海啓貴/松島勇之介
スペイン大使 シモン・ルナール 高橋健介
イギリスの司教 ガーディナー 津田英佑
ベスの教育係 キャット・アシュリー 吉沢梨絵
ベスの母親 アン・ブーリン 凪七瑠海
ベスの家庭教師 ロジャー・アスカム(Wキャスト)山口祐一郎/石川 禅
東京公演 2026年2月9日(月)~3月27日(金) 日生劇場
料金(全席指定・税込):平日 S席15,000円、A席10,000円、B席5,000円
土日祝日・千穐楽 S席16,000円、A席11,000円、B席6,000円
福岡公演 2026年4月4日(土)~13日(月) 博多座
愛知公演 2026年5月3日(日)~10日(日) 御園座
製作 東宝株式会社
