A.B.C-Z五関晃一、戸塚祥太W主演。『夜曲～ノクターン～』開幕！「大阪松竹座開場 100 周年記念の舞台に立てること、誇りに思っています」

2023.06.06

REPORT

2023年6月6日（火）より大阪松竹座にて『夜曲～ノクターン～』が開幕する。

1986 年に初演された横内謙介の名作戯曲『夜曲放火魔ツトムの優しい夜』。700 年前の武士たちを長い眠りから目覚めさせてしまった主人公ツトムが、わけもわからぬまま過去の愛憎劇に巻き込まれていく不思議な夜の物語。

A.B.C-Z の五関晃一と戸塚祥太が W 主演をつとめ、五関は孤独で優しい新聞勧誘員で放火魔のツトム、戸塚は火事後の廃墟へ 700年前からタイムスリップしてきた武士・十五(じゅうご)を演じる。

共演者には、ツトムが放火する夜に必ず現れる謎の少女サヨに元 HKT48 の兒玉遥、古代から現代に若殿を追いかけてくる千代姫に元乃木坂 46 の相楽伊織、十五の行く手を阻み、若殿の失墜を狙う悪霊・玉野尾に元宝塚娘役トップスター愛原実花、そして物語の鍵を握る謎の「女」黒百合に、新派の女形河合雪之丞と魅力あふれる顔ぶれが揃った。

今回は、五関晃一、戸塚祥太、兒玉遥、相楽伊織、愛原実花、河合雪之丞のコメントと舞台写真をお届けする。

五関晃一（田山ツトム役）

昨日、松竹座に入らせていただきまして、かつてできなかった楽屋を１人で堪能しています（笑）。ジュニアの頃に立たせていただいた舞台に、主演として立たせていただけること、とても感慨深いです。あとは幕を上げるのみです！この作品は 700 年前と現代の 2 つの時代が交錯します。700 年前の人たちの価値観と現代の人たちの価値観に、ギャップがありますが、どちらが正しいなどではないと思います。そこを楽しんでほしいです。

戸塚祥太（田村十五役）

大阪松竹座開場 100 周年記念の舞台に立てること、誇りに思っています。この作品はいろいろな要素がたくさん混じっていますので、劇場でしか体験できないファンタジーの世界に飛び込んでいただきたいと思います。まっさらな気持ちでご覧いただき、そのまま心に入ってくるものを受け取ってください。そして、自分は殺陣のシーンがたくさんありますので、安全第一で頑張ります！！

兒玉遥（サヨ役）

演劇を見たことがない方も楽しめる内容になっています。約１か月間、毎日たくさんお稽古を積んできましたので、練習してきたことを信じて精一杯頑張ります。

相楽伊織（千代姫役）

実際に飾られた舞台をみて、改めて大きな舞台に立たせていただくんだと実感しました。作品全体として、笑いあり、涙ありの抑揚があります。キャスト、スタッフ全員で一丸となって頑張りますので、作品の世界を楽しんでいただければと思います。

愛原実花（玉野尾役）

大阪松竹座は私にとって憧れの劇場です。花道を使用したり、スタッフの皆様の力で表現されている舞台セットや照明などもお楽しみいただきたいです。そして改めて稽古期間を思い返すと、毎日笑っていて、とても雰囲気が良かったなと思います。その良い雰囲気をお客様にお届けできたらと思います。

河合雪之丞（黒百合役）

様々な分野の方たちが集まると、こんなにも素敵なものが出来上がるんだと知りました。横内さんらしい世界観がふんだんに取り込まれており、また中屋敷さんの演出で幅広い世代の方に楽しんでいただける内容になっています。お楽しみください。

舞台写真

あらすじ

気弱でさえない新聞勧誘員のツトム(五関晃一)は放火魔。ある夜、彼は古本屋に放火する。
そこに現れるサヨ(兒玉遥)という少女。サヨはツトムがマッチを擦ると必ず現れる不思議な少女で、話すのは今夜が初めてだった。サヨの言葉をきっかけに、後日ツトムは「お化け幼稚園」と呼ばれる幼稚園の廃墟に放火する。ツトムが放火したことをなぜか喜ぶサヨ。すると、焼け跡から十五(戸塚祥太)と名乗る武士が現れる。十五は 700 年前に、主君である早川家のお世継ぎ・虎清を守るために悪霊・玉野尾(愛原実花)と戦い、その呪いによって長い眠りに落とされていたという。戸惑うツトムの元に、次々と現代に蘇ってくる武士や姫たち。
ほどなくして主君・虎清と再会した十五だったが、騙されているのだと諫める十五の説得もきかず、虎清は黒百合(河合雪之丞)という謎の美女と恋仲になるため、名前を捨てると言い出し、その場を去ってしまう。
十五も後を追おうとするが、同じく過去から蘇った玉野尾に行く手を阻まれ、妖術にかけられたところをツトムとサヨに救われる。虎清と許嫁・千代姫(相楽伊織)との結婚を望む十五は、ツトムとサヨに協力を依頼する。今までいつも物事のカヤの外にいた自分が、十五に必要とされたことに大きな喜びを感じたツトムは放火を辞め、十五の力になることを決意するのであった。
しばらくしてツトムとサヨは黒百合と玉野尾の姿を目にする。陰から様子をうかがうツトムとサヨは、2 人の会話から、黒百合の正体は、深い恨みから虎清の失墜を狙う玉野尾が、虎清のもとに送り込んだ幻だと知る。なかなか虎清を殺そうとしない黒百合にいら立つ玉野尾。虎清は人の姿を目撃しても尚、黒百合を疑おうとしない。そこへ千代姫・十五も現れて…。
時代を超えた勢力争いに巻き込まれたツトムは一体どんな選択をするのか…。