中川大志主演。音楽劇『歌妖曲～中川大志之丞変化～』開幕！「お客様と一緒にこの作品を完成させられたら」

2022.11.07

REPORT

11月6日（日）より明治座にて中川大志主演の音楽劇『歌妖曲～中川大志之丞変化～』が開幕した。

演出を務めるのは、舞台に映像と縦横無尽の活躍を見せる倉持裕氏。主演には、今作が本格的な舞台初挑戦で初座長を務める中川大志。共演には松井玲奈、浅利陽介、福本雄樹、中村中、山内圭哉、池田成志と数多の舞台で活躍する超実力派たちが勢ぞろいしている。今回は、中川大志、松井玲奈、浅利陽介が登壇した囲み取材の様子と舞台写真をお届けする。

囲み取材レポート

東京公演の初日を迎える今の気持ちを聞かれると、中川は「明治座には何度か足を運んだことはあったんですけど、一昨日初めて小屋入りして、ステージ上からの景色を見たときに『うわ、ここまで来たな、改めて明治座やばいな』と。すごく高揚感と緊張感に包まれた気持ちになりました。お客さんが入った時に、ものすごいエネルギーがここに集結するんだなと思うと、本当に楽しみです」と話した。

本作はリチャード三世がベースとなっているが、「下半身が筋肉痛で、今足が震えてます」と明かし、「過去にリチャード三世を演じてこられた先輩方はたくさんいらっしゃいますけど、1ヶ月半稽古してきて、改めてすごいなと思いながら取り組んでいます」と自身の役について語った。

レコード会社の女社長・蘭丸杏役の松井は「私が演じる蘭丸杏という役は、最後までずっと人のことを恨んでいる執念深い女です。全48公演、一瞬の隙もないぐらい、ずっと恨みのオーラを放ちながら舞台上に立ちたいと思います」と意気込みを述べた。

続いて浅利は自身の役について「前に進むしか脳がない、義理人情に熱くて出会った人間を大切にする。そういう人だと思っています」と語り、「明治座ってのぼりが立つんですね。浅利陽介と大きく書かれているのはテンションが上がりました」と嬉しそうに話した。

音楽劇である本舞台での歌唱について聞かれた中川は「1年半ぐらい前からボイストレーニングを始めて、体力的なところや歌い方、喉の耐久性も含めて自分の体の変化を実感しています」と話し、「今回音楽劇ということで、生バンドが入った歌唱シーンが何曲もあります。楽曲は昭和のムードたっぷりで、お客様にもこの曲はこれがベースになってるのかなとか、そんなふうに聞いてもらえるのかなと。音楽の力と1つになって、一生懸命歌いたいと思います」と本作にかける思いを語った。

本舞台で初座長を務める中川だが、自身の役割について聞かれると「演劇の先輩方がたくさんいらっしゃるので、たくさん支えていただいて、助けてもらって。1ヶ月半を振り返ると、支えてもらってばっかりでしたね」と謙虚に振り返ったが、浅利は「他の役者さんと1対1でディスカッションして、色々な話をしていたので、すごいなと思いました」と話し、松井は「稽古の度に、ひた向きに役と向き合ってる姿を見ていて、すごいなと思っていました。ラストシーンの中川さんの姿は本当に心をぐっとつかまれて。何度でもこの芝居を見たいなと思いますし、中川さんのすごさを毎回感じます」とそれぞれ賞賛した。

一族に対する報復がテーマとなる本作になぞらえて最近恨んだことについて聞かれると、中川は「楽屋でお風呂をためて、つかる時間があるんですけど。松井さんの楽屋からものすごい賑やかな音楽が聞こえてきて。松井さんの楽屋からの音楽がすごいうるさいっていうのは恨んでます（笑）」と話した。すかさず松井が「小さくします。申し訳ないです」と謝ると、中川は「皆さん、嘘ですよ。恨んではないですよ」返し、笑いを誘った。

最後に、観に来てくださる皆様へのメッセージとして「ここから48公演の旅が始まると思うと、改めて楽しみだなと思うし、何よりお客様に会えるのが本当に楽しみですね。やっぱりお客様がいての僕たちだと思うので、お客様との時間を楽しみたいなと思うし、お客様と一緒にこの作品を完成させられたらなと思います」と中川が締めくくり、囲み取材は終了した。