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有澤樟太郎×別所哲也、父と息子の入れ替わりが巻き起こす痛快政治ミュージカル。ミュージカル『民王』開幕!

REPORT

2026年9月6日(日)より東京・シアタークリエにて、ミュージカル『民王』が上演される。

本作は、池井戸潤による人気小説『民王』を原作とした、池井戸作品初の舞台化作品。しかも、ミュージカルという新たな形で描かれる。現役総理大臣の武藤泰山と、その息子で大学生の武藤翔が、ある日突然、人格ごと入れ替わってしまうという奇想天外な設定を軸に、政治をめぐる騒動と親子の絆をコミカルに描いた痛快政治コメディ。

脚本をツバキミチオ、音楽を角野隼斗、演出を永井誠が手がけるほか、浪岡真太郎(Penthouse)、大原拓真(Penthouse)、笠浦静花、深澤恵梨香らが音楽・脚本面で参加。

そんな本作の大きな見どころとなるのが、武藤翔役の有澤樟太郎と、武藤泰山役の別所哲也による“入れ替わり”だ。

総理大臣 武藤泰山のドラ息子で今どきの大学生・翔を演じる有澤樟太郎と、国を背負う総理大臣・泰山を演じる別所哲也。2人がそれぞれ相手の人格を演じることで、物語は一気にコミカルさを増していく。

主演の有澤が見せる翔と泰山の落差は見事。今どきの若者らしい軽やかな雰囲気から、総理大臣としてのどっしりとした貫禄へ。立ち居振る舞いまで含めて明確に変化させることで、同じ人物が演じているとは思えないほどの違いを生み出している。もちろん、深みのある歌声もしっかりと聞かせてくれる。

写真提供:東宝演劇部

一方、別所の入れ替わり後のチャーミングな姿は、本当に必見。仕草なども含め、貫禄のある泰山から、チャラチャラとした今どきの大学生・翔へと切り替わっていく様子がなんとも楽しい。普段の別所がまとっている存在感とのギャップが、笑いをさらに引き立てている。

写真提供:東宝演劇部

互いに相手のキャラクターを演じるからこそ生まれる面白さが随所に散りばめられており、2人の入れ替わりは本作ならではの大きな魅力となっている。

そして、本作を彩る音楽も印象的だ。お洒落なサウンドが心地よく、作品のテンポ感をぐっと押し上げていく。

会見でも難しいと話していた本作の楽曲だが、竹中直人のグルーヴ感が素晴らしく、難度の高い楽曲も自身のものとして楽しませてくれる。さらに、登場するだけで、竹中の空気に変えてしまう存在感も圧倒的だ。

写真提供:東宝演劇部

歌だけでなく、楽曲そのものがキャラクターの個性や作品の世界観を形づくっており、観る者を自然と物語へ引き込んでいく。

それぞれのキャラクターがチャーミングに描かれているのも本作の魅力。登場人物一人ひとりにしっかりと見せ場があり、物語の中でそれぞれの個性が生きている。

豊原江理佳は、村野エリカの妖艶さとコミカルさを絶妙なバランスで表現。華やかな存在感を放ちながらも、コミカルな場面ではしっかりと笑いを生み出している。

写真提供:東宝演劇部

南真衣役の林瑠奈(乃木坂46)は、初舞台とは思えない堂々とした度胸が光る。澄んだ歌声も印象的で、フレッシュな魅力を存分に発揮している。

写真提供:東宝演劇部

貝原茂平役の山崎大輝は、冷静なツッコミが物語のスパイスとして効いていた。淡々とした反応がコミカルな場面をさらに引き立て、作品全体のテンポを整えている。歌唱でも、早口の歌詞を巧みに操る技術が光る。

写真提供:東宝演劇部

新田理役の上川一哉は、存在感抜群で、登場するたびに目が離せない。しっかりとした歌唱力はもちろん、コミカルさも存分に発揮し、作品の空気を巧みに作り出している。

写真提供:東宝演劇部

蔵本志郎役の福田転球は、コミカルさとチャーミングさが全開。その存在感で作品にアクセントを加えている。

武藤綾役の一路真輝は、武藤泰山の妻、そして翔の母親としての愛らしい魅力が印象的。艶やかな歌声も堪能でき、芝居と歌の両面で存在感を放っていた。

写真提供:東宝演劇部

そして城山和彦役の竹中直人は、前述のとおり、唯一無二の存在感で舞台をさらっていく。

政治を題材にしながらも、決して難しい作品にはならず、親子の物語としても楽しめる本作。歌で魅せる場面、思わず笑ってしまう場面、そして登場人物たちの心情を丁寧に描くドラマ。それぞれが絶妙なバランスで組み合わされている。

特に、翔と泰山の入れ替わりをきっかけに、それぞれの立場や価値観が浮き彫りになっていくことで、コミカルな展開の中にも親子の関係性がしっかりと見えてくる。

写真提供:東宝演劇部

個性豊かなキャストがそれぞれの持ち味を発揮しながら、全員に見せ場が用意されているため、次は誰が登場するのか、どんな歌や芝居を見せてくれるのかという期待感も途切れない。

“政治コメディ”という題材を、華やかな音楽と歌、そして笑いに包み込んで届けるミュージカル『民王』。有澤樟太郎と別所哲也による痛快な入れ替わりを中心に、キャストそれぞれの個性が存分に生かされた、エンターテインメント性の高い作品に仕上がっている。

写真提供:東宝演劇部

歌と笑い、ドラマがバランスよく詰め込まれた本作を、ぜひ劇場で体感してほしい。

初日に向けての意気込みコメント

演出・永井誠

先ほどまで舞台稽古をやっていて、ようやく終えられたので今はほっとしております。今までやったことのなかったシーンを追加したりと、いろいろあった中、ようやくゲネプロができて、明日、初日を迎えられそうだなと思い、一安心しております。

有澤樟太郎

いよいよ初日ということで、仕上がってます! 新作オリジナルミュージカルが爆誕する喜びを噛み締めながら初日を迎えたいと思います。楽しいです。

新作ミュージカルを作って、劇場に入った瞬間の多幸感やワクワク感がやっぱり忘れられなくて。この舞台の照明と、ヘアメイクと衣裳、そして素敵なバンドの皆さんと、全てが合わさったときのワクワク感で、「初日、行けるな」と思いましたし、この作品がきっとお客様に届くと思いました。

エンディングにみんなで『民王のテーマ』を歌うのですが、シアタークリエで歌えることが、すごいことだなと思っています。この作品の本編を通して皆さんに届けたいことが『民王のテーマ』には詰まっているので、それを皆さんと共有できることを想像してしまい、ちょっと感極まってしまいました。

今までにこういうミュージカルは、なかなかなかったと思いますし、こういう作品をやりたかったという気持ちにもさせてくれた作品です。あまり深くいろいろなことを考えすぎず、フラットな状態で観ていただいて、最後に何かを持ち帰っていただける作品になっていると思うので、期待していただけたらうれしいです。

別所哲也

本当に楽しい現場で、笑いが絶えず、今日ここまでやってきました。いよいよお客様に、今度は笑いを届けるべく、そして今の政治など、いろいろなことを考えてもらえるような、そういう時間が作れることを、本当に楽しみにしております。どうぞよろしくお願いします。

豊原江理佳

みんなで楽しく稽古していたら、あっという間に初日になってびっくりしています。お客様に観ていただいて初めて作品が完成すると思いますので、初日がどんなものになるのか、とても楽しみです。

林瑠奈(乃木坂46)

すごく緊張しているのですが、初日にしか感じられない感情、一瞬一瞬をちゃんと噛み締めて、大事に過ごせたらと思いますので、よろしくお願いします。

山崎大輝

やることは決まったので、あとはどう乗りこなしてやろうか、そんな気持ちでございます。精一杯頑張ってやっていきたいと思いますので、よろしくお願いします。

上川一哉

演出の永井さんを筆頭に、みんなでトライアンドエラーを繰り返しながら、ここまで来ました。クスッと笑ってしまうシーンがたくさんあるのですが、その中にも、今を生きる我々に向けたメッセージがたくさん詰まっているなと感じています。そのメッセージをお客様と共有しながら、最後まで全員でしっかりと作品に向き合っていけたらと思います。

福田転球

稽古で積み上げてきたものを、お客様と一緒に、最後はいい舞台にしたいなと。いい舞台になると、とてもうれしいです。皆さんで作りましょう。よろしくお願いします。

一路真輝

お稽古場からみんなでつないできた、この『民王』という新作ミュージカル。日本のオリジナルミュージカルとして胸を張って皆様の前にお届けしたいという気持ちです。熱い思いをこの綾という役を通して皆様にお伝えしたいと思っております。

竹中直人

マブダチである有澤樟太郎に「一緒に芝居やりませんか?」と誘われて、「いいよ」と簡単に返事しちゃったんですけど、今めちゃくちゃ後悔しています(笑)。

池井戸さんから「いっぱい歌ってもらうからね」と言われていて、そんなに歌わないだろうなと思ったら、ちょこちょこ歌っていて、その歌が難しいんです。あまりにも難しくて、明日が初日なんて信じられないです。でも、ドキドキですけど、もう頑張るしかないなと思って、樟太郎の背中についていこうと思っています。頑張りますので、よろしくお願いします。

文・囲み取材撮影:THEATER GIRL編集部

有澤樟太郎インタビュー ミュージカル『民王』「このタイミングでミュージカルとして上演されるのは“運命的なこと”」

公演概要

ミュージカル『民王』

出演:
武藤 翔 有澤樟太郎 
武藤泰山 別所哲也
村野エリカ 豊原江理佳
南 真衣 林瑠奈(乃木坂46)
貝原茂平 山崎大輝
新田 理 上川一哉
蔵本 志郎 福田転球
武藤綾 一路真輝
城山和彦 竹中直人
ほか

原作: 池井戸潤「民王」(文春文庫/角川文庫)
脚本: ツバキミチオ
音楽: 角野隼斗
演出: 永井誠
主催: 東宝/テレビ朝日
製作: 東宝

スケジュール:
2026年9月6日(日)~10月6日(火)  東京・シアタークリエ
2026年10月11日(日)~13日(火)   大阪・梅田芸術劇場 シアタードラマシティ
2026年10月17日(土)~19日(月)   福岡・博多座

公式ホームページ:http://tohostage.com/tamiou/









THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

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