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瀬奈じゅんインタビュー 舞台『検察側の証人』「憧れの作品に出演できると聞いて、思わず鳥肌が立った」

INTERVIEW

8月28日(土)から9月12日(日)の世田谷パブリックシアターでの公演を皮切りに、その後兵庫・大阪にて『検察側の証人』が上演されます。

ミステリーの女王と呼ばれる、アガサ・クリスティが手がけた戯曲『検察側の証人』。本公演は数々の演劇賞を受賞し、現在最も注目される演出家の小川絵梨子さんが翻訳・演出を担当。小瀧望さん演じる、青年レナードが殺人容疑で起訴されるところから物語は始まります。弁護人と検事の緊張感あふれる心理戦、さらには観客の度肝を抜く予想もつかない展開から目が離せない作品です。

今回、THEATER GIRL編集部がお話をうかがったのは、ローマイン・ハイルガー役の瀬奈じゅんさん。レナードの妻で、唯一彼のアリバイを証言する、はずだったが……という、物語のキーパーソンです。そんなローマインを演じる瀬奈さんに、出演が決まったときの気持ちやローマインという役の魅力、カンパニーの様子まで、たっぷり語っていただきました。

大好きな作品、さらに小川さんが演出と聞いて鳥肌が立った

――公式サイトで「出演するのが夢であった」とコメントされていましたが、本作への出演が決まったときの率直な気持ちをお聞かせください。

『検察側の証人』という作品が元々大好きだったので、出演が決まったときは「まさか私があの作品に出られるなんて」と非常に興奮したのを覚えています。さらに小川絵梨子さんが翻訳・演出を担当されると知った瞬間は、思わず鳥肌が立ってしまいました。

――以前から大好きだった作品、そして小川さんの演出ということで、まさに念願叶ってのご出演ですね。

そうですね。驚きとともに、喜びも非常に大きかったです。

――原作は「ミステリーの女王」と名高いアガサ・クリスティが手がけた戯曲になりますが、台本を読んでストーリー全体の印象はいかがでしたか?

観に来ていただいたお客様に思う存分楽しんでいただきたいので、ネタバレにならない範囲でお話しさせていただきますね(笑)。

ストーリー全体を通して、役一人ひとりの駆け引き、心理戦がとても見事な印象でした。戯曲として本当によくできていて、さすがアガサ・クリスティだなと思います。

ローマインは強い女性、周りの人物と異なる空気感を表現したい

――今回瀬奈さんは、小瀧望さん演じるレナードの妻・ローマイン役を演じられますが、どのような気持ちで演じていますか? また、役柄としてここに注目してほしいという点もあればぜひ教えてください。

ローマインは、共産圏であるベルリンから逃げるようにロンドンへやってきたという背景があります。共産圏出身の外国人というだけで差別を受けるのですが、それを分かっていても「ベルリンから逃げたい」という気持ちや、「ロンドンで出会った人たちと共に生きていきたい」という意思を持った強い女性です。

共産圏からやってきた人への差別というのは、日本にいると身近に感じにくいため、なかなか理解しにくい設定だと思います。ですが、共産圏出身だからこその彼女なりの物言いであったり、ロンドンにいる人物とは少し異なる雰囲気であったり……彼女自身が纏っている空気そのものが周りと違うことを丁寧に表現していきたいと思いながら演じています。

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THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

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