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中村守里インタビュー「新しいタイプの役柄に挑戦している自分を見てほしい」

INTERVIEW

国内最大級の映画レビューサービス・Filmarks(フィルマークス)が発表した「7月第4週公開映画の初日満足度ランキング」で第1位を獲得した『アルプススタンドのはしの方』。タイトル通り、甲子園のアルプススタンドのはしの方で巻き起こる“さえない青春”を描いた作品として話題を呼んでいます。

そのメインキャストを務めるのが、アイドルで女優の「中村守里(なかむら・しゅり)」さんです。8月には、「街が封鎖され、ウイルスの恐怖と闘いながら青春を送る演劇部」を描いた舞台『LOCK DOWN』の出演も控える中、どんな思いで演技と向かい合っているのでしょうか。

THEATER GIRL編集部は、そんな中村さんにインタビューを敢行。映画『アルプススタンドのはしの方』の撮影時に意識していたこと、舞台『LOCK DOWN』の上演にあたっての役の見どころや稽古中のエピソード、パーソナルな部分までじっくりと語っていただきました。

久住さんをどんなふうに描くんだろう?

――映画『アルプススタンドのはしの方』は、タイトル通り「アルプススタンドのはし」のシーンがメインで実際の試合風景は一切映りません。最初に台本をお読みになった時はどんなイメージを持ちましたか?

昨年の舞台版では、吹奏楽部の部長・久住智香は、出演している私たちの台詞で名前は出てくるけど実際には登場しなかったんです。だから映画化されるにあたって、「久住さんをどんなふうに描くんだろう?」「どうやって撮るんだろう?」って思いがすごくありました。改めて映画の台本を読んで、会話劇として率直に面白そうだなと感じましたね。

――実際に演じられてみて、映画版と舞台版の違いはありましたか?

球場の椅子が並べられていて、試合中の歓声や応援ソングが流れてるのはどっちも同じなんですけど、舞台版のほうは足が疲れちゃいましたね(笑)。上演時間が1時間ちょっとあって、私は立ってるシーンが多い役なので。

映画版では「目の表情を意識しました」

――単純に足が辛かったと(笑)。中村さんは、勉強のできる寡黙な女子高生・宮下恵役を演じられていますが、撮影にあたって意識されていたことがあれば教えてください。

原作の高校演劇だと、宮下は気の強い女の子だったらしくて。昨年の舞台版から、あくの強い厚木(修平)先生が加わったことで、バランスを考えて宮下のキャラクターがおとなしくなったみたいです。

映画版でもそこは変わらず、「おとなしくて、勉強しか取り柄がない」という設定だったので、きっと自信がなくて内に秘めてる強さがあるんだろうなと想像しながら演じました。

舞台では近くで表情が見えなかったりもするので、ちょっと大げさに演じてたんです。ただ、映像だと細かく見られるので目の表情を意識しましたね。宮下はムダな動きもないから、表情も大げさにしないようにして、目で気持ちを伝えようと集中しました。

――吹奏楽部の部長・久住は、宮下と恋敵という設定です。そんな久住が体調の悪くなった宮下にペットボトルを渡そうとするシーンは緊迫感がありました。

そうですか、よかったです! やっぱり宮下には負けず嫌いなところがあって、普段は見せないけど意中の相手(園田)と付き合ってる久住さんにすごく嫉妬してる。そんな気持ちを想像して演じたら、自然と顔に出ちゃいました(笑)。宮下にとって、久住さんはライバルであり、うらやましい存在でもあったと思うんですよ。そういう思いが伝わっていればうれしいですね。

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THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

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