• HOME
  • topic
  • REPORT
  • 森崎ウィン、髙橋颯ら全キャストが勢揃い。ミュージカル『ジェイミー』オンライン稽古場のぞき見会レポート!

森崎ウィン、髙橋颯ら全キャストが勢揃い。ミュージカル『ジェイミー』オンライン稽古場のぞき見会レポート!

REPORT

7月8日に、ミュージカル『ジェイミー』オンライン稽古場のぞき見会が実施された。

本作は、2017年にロンドン・ウエストエンドで上演された大ヒット作で今回が日本初演となる。イギリスBBCで放送されたドキュメンタリーがベースとなっており、ドラァグクイーンになることを夢見る16歳の高校生ジェイミー・ニューが父との確執や周囲からの差別など、多くの困難を乗り越えながら、自分らしさを貫く姿に勇気と感動、そして幸せをもらえる、最高にハッピーなミュージカル。

今回実施された「オンライン稽古場のぞき見会」では全キャストが勢揃いし、歌唱シーンが5曲披露されたほか、本番衣裳も一部披露された。さらに、演出家のジェフリー・ペイジ氏が演出をつけるシーンなども垣間見え、日々の稽古場でのクリエイションの様子をリアルに感じることができた。

今回は、歌唱披露後に行われたキャスト・演出家のトークセッションの様子をお届けする。

トークセッション

――稽古を通して感じている手応えやここを伸ばしていきたいという部分はありますか?

森崎ウィン

まだまだ稽古途中ではございますが、こういう日を迎えられて嬉しく思います。これからもっとやらなきゃいけないことがたくさんあると思いますが、僕個人的な目標としては、もっとできることがいっぱいあるので、細かいことですが小さい努力をたくさんして、幕が開くまでには自分のできることを全て詰め込んでいきたいなと思っています。

髙橋颯

顔が見えないので皆さんの顔を思い浮かべてます(笑)。謝罪会見みたいになっちゃいそうで怖いんですけど(笑)。やるべきことはたくさんありますし、それを自覚しているので、今日家に帰っていっぱい反省するのでお手柔らかにお願いします(笑)。

安蘭けい

個人的には、母親役なので母親像をもっと明確に出したいですし、息子たちとのコミュニケーションもしっかりとって役をさらに深めていきたいです。それから、生徒たちのシーンは元気に演じてもらって、ヒューゴさんたち大人の、ちょっと濃いキャラクターの方たちにはお笑いを持っていってもらって(笑)。私は、お客様に共感してもらって涙を流していただけるようなシーンにしたいと思っています。

――レイは力強いキャラクターではありますが、今回初共演とのことで、稽古中の安蘭さんやマーガレットとしての関係性についてお聞かせいただけますか。

保坂知寿

私の役はマーガレットの親友という設定で、安蘭さんとはお会いしたことはあったけど、今回が初共演で。ちゃんと作品でご一緒したりお話するのは初めてなんですが、まったく初めて感がないというか、すごく距離が近かったのでありがたいなと思って、もっともっと仲良くなりたいなと思っています。そして、役的にも、愛すべきこの二人の親子が一歩踏み出すのをサポートする役割なので、サポートする私にも、寛容であるマイノリティであると言いますか、そうする理由があるので、それを膨らませていけたらなと思っています。

――数多くのミュージカルに出演されてきたお二方から見たジェイミーの楽曲の魅力、パフォーマンスをする上での楽しさ、難しさをお聞かせください。

今井清隆

楽曲はとにかくロック調でノリが良いのですごく楽しいです。お客様も一緒に踊りたくなるようなナンバーが多いので、非常にいいなと。サザエさんのような髪型なので、自分が怖いんですけど(笑)。楽屋裏という設定なので、この頭で正しいとのことでショックを受けました(笑)。こういう格好をしていると普段何気なく座っていても、(足を)締めないといけないなとかいろんな注意点が出てきたので、そういうポイントをこれから学びたいです。普段ドラァグクイーンの喋り方はあまりしないので、一生懸命家で練習しているのですが、同時に父親の役もやらないといけないので、父親の台詞もドラァグクイーンぽくなってきそうで……そうならないように気を付けようと思っています(笑)。

石川 禅

楽曲は本当にイマドキのミュージカルですよね。昭和生まれの人間にはとっても難しいリズムのノリがあるし、今の若者たちのリズムの取り方ってもう日本じゃないですよね。昭和生まれの昭和歌謡で育った私たち的にはすごくリズムをキャッチするのが難しくて、もうド演歌でいっちゃえと思いながらやってますけど、そういう今風のリズムが入ってきている非常に洗練された音楽だと思います。

役どころに関しては、やっぱり主人公が憧れたパフォーマーなのでとっても素敵な人たちなんですよ。なので、一人ひとりがとても魅力的で、ヒューゴはその中でも育ての親みたいなところがあるので、とても楽しく演じさせていただいています。ただ、ハイヒールとか、つけまつげ、マニキュアっていうのは、今回57年間の人生の中で初なので。本当に女性って大変なんだなと思いつつ、今もハイヒールを履いて頑張っております。

――日本のキャストとのクリエイションの様子や本作を届けるにあたってのお客様への伝えたいメッセージを聞かせてください

ジェフリー・ペイジ

この稽古場に座ってみんなのことを見ていると、本当にさまざまな背景や世代の役者さんが揃っているなと改めて思います。さまざまな文化や、より深い意味でお互いの違いというのものへの感謝、尊敬の念を持つことを覚えられるんじゃないかなと僕は感じています。なので、この稽古場にいる才能あふれる皆さんと一緒に時間を過ごして、その様々な世代、背景に対する感謝や尊敬の念を育てていく、そういう現場だと僕は感じています。

ぜひこの部屋にいる若い世代の皆さんは、先輩である役者の皆さんからたくさんのことを学んでほしいと思いますし、先輩方もぜひ若い世代の皆さんからもいろんなことを吸収して学んでほしいと思っています。それが本当みんなの糧になるのではと僕は信じています。

この作品のメッセ―ジに、「我々が社会の中でどうあるべきか」という問いがあると思うんです。違いを乗り越えてお互いの真実に焦点をあてるということ。なのでウイッグを付けていようが、ドレスを着ていようがズボンを履いていようが、すごく大きなピンクのサングラスをしていようが、ジャージやジャケットを着ていたとしても、そういう表面的なものを超越した何かをお互いの中に見つけられたらいいなと思っています。心の中にあるそれぞれの真実を見つめることができる、そういう作品になったらいいなと僕は考えています。

撮影:田中亜紀

髙橋颯さんインタビューはコチラ

小西詠斗さんインタビューはコチラ

公演概要

ミュージカル『 ジェイミー 』
HoriPro in association with Nica Burns presents By Dan Gillespie Sells and Tom Macrae From an original idea by Jonathan Butterell

<東京公演>
2021年8月8日(日)~29日(日)
東京建物Brillia HALL

<大阪公演>
2021年9月4日(土)~12日(日)
新歌舞伎座

<愛知公演>
2021年9月25日(土)・26日(日)
愛知県芸術劇場 大ホール

音楽:ダン・ギレスピー・セルズ
作:トム・マックレー

日本版演出・振付:ジェフリー・ペイジ

出演:
森崎ウィン 髙橋颯 (WATWING) /安蘭けい
田村芽実 山口乃々華 佐藤流司 矢部昌暉 (DISH//)
伊藤かの子 太田 将熙 川原一馬 小西詠斗 鈴木瑛美子 田野優花 フランク莉奈 MAOTO (五十音順)
樋口麻美 実咲凛音 永野亮比己 泉見洋平 吉野圭吾
保坂知寿 今井清隆 石川 禅

公式サイト:https://horipro-stage.jp/stage/jamiemusicaljp2021/

公式Instagram:@jamiemusicaljp
公式Twitter:@jamiemusicaljp

THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

プロフィール

PICK UP

関連記事一覧