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7ORDER、初の全国“武者修行”ツアー「~NICE “TWO” MEET YOU~」全公演を無事完走! ファンの想いと共に、新たなステージへとTAKE OFF!!

REPORT

今夏、7人組男性アーティスト・7ORDERが初の全国ツアー『7ORDER 武者修行TOUR ~NICE “TWO” MEET YOU~』を行い、全8会場・20公演を全力で駆け抜けた!

2019年5月22日(水)のプロジェクト始動直後から、TV番組レギュラー、単独舞台の上演、メジャーデビューアルバム「ONE」のリリース&日本武道館公演の成功、さらにはメンバー各々が舞台出演、ラジオパーソナリティー、デザインなどクリエイティブな分野でも活躍の場を広げつつある彼ら。

1月の東阪ワンマンツアーライブ以来、久しぶりにアーティストとしてファンの前に立つ7ORDERの姿を目に焼き付けようと、8月20日(金)~21日(土)のZepp Haneda TOKYOにも多くのファンが駆け付けた。

熱気と笑顔があふれる東京公演1日目・昼公演の模様を詳細レポートする。

声は出せなくても、手拍子と気持ちで

一緒にライブを作っていきましょう!

ステージを照らす七色のライトの中を、ゆっくりと7人のシルエットが現れる。

「行くぞ、東京!」という安井の声を合図に1曲目の「Break it」がスタートした!

激しいバンドサウンドに早くも総立ちのフロアには色とりどりのライトが瞬き、光の波となってステージへと押し寄せる。

2曲目の「タイムトラベラー」でステージ前方に飛び出してきた阿部が観客をあおり、安井が萩谷に駆け寄ると二人で顔を見合わせて笑顔を交わす。

タイトなリズムで楽曲を支えるドラムの萩谷とクールなグルーヴを奏でるベースの森田。熱い音色を響かせる真田のギターリフのカッコ良さは言わずもがな。さらに諸星がSAXを演奏しながら軽やかにステップを踏む様子や、キーボードを演奏しながらリズムに乗って楽しそうに飛び跳ねる長妻を見ていると、こちらも自然と体が動き出してしまう。

「LIFE」では力強いサウンドと共に7ORDERの決意表明ともいえる歌詞に心が揺さぶられ、「Perfect」で魅せる一糸乱れぬ7人のダンスや各自の見せ場が盛り込まれたソロパートに目がいくつあっても追いつかない状態。ライブ開始からものの数分で、7ORDERの魅力にノックアウト寸前だ。

「今日は一緒に盛り上がって夏の思い出作っていきましょう!」と阿部が呼びかけ、長妻も「みんな一緒にクラップ!」と手拍子を促す。

次第にヒートアップする観客の熱気で会場内の温度が上昇していくのを肌で感じ、5曲目の「Make it true」まで一気に畳みかけた後のトークパートで、ようやくクールダウン。

「HEY、東京! 楽しんでくれていますか? 声は出せないけど、皆さんの手拍子と気持ちで今日のライブを一緒に作っていきましょう!」とテンション高めの安井。しかし思ったような反応が返ってこなかったのか「2階席も、後ろの方の人も、もちろん前の方も俺に付いて来てないっしょ(苦笑)。いけるのかい?」と、“ドS”な表情が顔を出す一幕もあったが、観客のひときわ大きな拍手にニンマリといたずらっ子のような笑顔を浮かべていたのが印象的だった。

アーティストとしてのカッコ良さはもちろん、トークでメンバーの素の表情が垣間見られるのも7ORDERの魅力のひとつ。

「(今日は)ド晴れですね!」という萩谷の言葉を「ド派手?」と聞き間違え、苦笑いする阿部。森田が「最近は寒暖差が激しいですね。お腹痛いって言うモロ(諸星)に、繊細だねって言っていたヤス(安井)が次の日にお腹痛くなったりとかして・・・」と、まるで友達に話すように近況報告(!?)をする姿にも親近感を覚える。

「羽田は東京っぽくない」という話の流れから「「行くぞ、東京!」がいい? 「羽田!」がいい? それか「空港!」とか?」と真剣に悩む安井。

「「いくぞ、エアポート!」とか「テイクオフ!」とか?」と斬新な案を出す萩谷に、メンバーだけでなく観客からも思わず笑いが漏れる。

トークでひとしきり笑った後は、7ORDERのライブで初となるカバー曲を披露。チョイスした曲は2004年にリリースされたORANGE RANGEの大ヒット曲「花」。平成を彩った名曲が、17年の時を経て7ORDERの感性で蘇る――。青春時代にこの曲をリアルタイムで聴いていた世代は、当時を思い出して懐かしさでキュンキュンしたことだろう。

続いて披露されたのは、ORANGE RANGEのNAOTOとHIROKIから楽曲提供された7ORDERの新曲「SUMMER様様」。今までの7ORDERの楽曲にはなかったタイプのノリノリ☆パーティーチューン。フロア一面に手がヒラヒラと揺れ、指に付けたツアーグッズのリングライトがキラキラ光る様子は、無数の星が散らばる絨毯のようでとてもキレイ。

「羽田、踊ってくれてありがとう! エアポート、ありがとう(笑)! 皆さん、すごく上手でした。何見て覚えたの? TikTok?」という安井の問いかけで、しばしTikTokの話題で盛り上がり、「顔の加工で顎が削られに削られちゃった」という森田の編集裏話や、萩谷の「検索の仕方が分からない」=おじさん疑惑(笑)。そして阿部の「観る用のアカウントを作ったら普通にバレて速攻消したから今はTikTokが見られない」話など話題は尽きない。

諸星の「SNSって何か押してヤバイことが起こりそうでコワイ。俺、酔っぱらいながらライブ配信しちゃうかも(笑)」発言に「寝落ちで配信切り忘れとかね(笑)」と突っ込む安井など、仲良し男子のワチャワチャ・トークに場内は爆笑の渦に包まれっぱなしだった。

その後も、唐突に始まった自己紹介で萩谷が年齢詐称(なぜ上に2歳サバ読み!?)していたり、ツアーグッズ紹介ではファンクラブ限定の赤白バージョンのライブタオルを「JALカラー」、青バージョンを「ANAカラー」と会場の向かいにある羽田空港にちなんだ名称で紹介。またステージにさり気なく飾られていた7ORDERの公式イメージキャラクター“小田ちゃん”のサンリオコラボが改めて発表され、長妻が語る小田ちゃん誕生エピソード(実はおじさんキャラの“小田さん”バージョンもあったと明かされ場内がザワつく/笑)や、各自の好きなサンリオキャラクターの発表で大いに盛り上がった。

その間、ステージ上では階段状のセットが組まれ、安井から「せっかくなので次のコーナーでは皆さんと一緒に雰囲気を作れたらなと思って・・・。よろしければお手元の“光るもの”を消していただけますか?」とお願いがあり、しっとりとした雰囲気の中で始まったのはアコースティックバージョンの「BOW!!」。明るく弾むようなリズムが印象的なポップチューンからの大胆アレンジに、歌が始まると驚きの声が上がった。

真田と安井が奏でるアコースティックギターのあたたかな音色に、カホン(※箱状の打楽器)に座った萩谷が生み出す軽やかなリズムと森田の重厚感のあるベースが優しく絡み合う。阿部のタンバリン、諸星のメロディアスなSAXの調べ、長妻は涼やかに響く鉄琴を演奏し、ゆったり流れる心地よいサウンドと観客の手拍子が一体となり空間に溶け込んでいく。

まったりとした心地よい雰囲気が会場内に充満し、小さな電球の明かりだけがメンバーの表情を照らし出す中で始まったのは、美しいメロディーと共に真田の切ない歌声が聴く者の心を震わせる「27」。ロッカバラードの壮大なイメージの「27」と、極限まで音を削ぎ落とし歌声がストレートに心に届くアコースティックバージョンの「27」。2タイプの「27」を聴き、真田佑馬というクリエイターの才能の奥深さと、その曲を届けるメンバーの表現力の豊かさを再認識したのだった。

暗転後、帽子をコーディネートに加えた7人がステージ前に一列に並び「Monday morning」と「&Y」の2曲を続けて披露。阿部のハットを使ったスタイリッシュな振付や、上着をはだけるセクシーな萩谷のジャケットプレイに思わずドキッ! ムーディーな大人の雰囲気漂うパフォーマンスで観客を魅了したのだった。

エンタメには厳しい状況だけど、模索しながら

皆さんと一緒に楽しみを探していきたい!

再びバンドスタイルに戻り、「What you got」で萩谷の叩くドラムのリズムにのってカラフルなライトの中を森田・長妻が登場。長い手足を活かしたダイナミックなダンスパフォーマンスの目が釘付けになる。

「東京! もっともっと盛り上がっていこうぜ‼」と、阿部の攻めたラップが炸裂し、その一方で諸星がマイクを通さず生声で熱唱する場面も。

ステージ中央で頭を振る真田の激しいギタープレイ。長妻も右手で鍵盤を叩きながら左腕を高く振り上げて、さらに観客をあおりまくる。

「ラストスパート! みんなで踊ってジャンプもしましょう‼」という安井の声に、Zepp Hanedaが大きく揺れた!

間髪入れずに「Sabãoflower」「GIRL」「Love shower」の3曲メドレーが始まり、「GIRL」でカメハメ波をメンバーに向かって何度も放つ萩谷や「Love shower」で大きく手を左右に振りながら楽しそうに顔を見合わせジャンプを繰り返すメンバー間のキュートなやり取りに、観客も思わず笑顔になる。

曲が終わって、「ナイスジャンプ! ナイスファイト!(笑)」と観客をねぎらう諸星の満面の笑顔がまぶしい。

ライブもいよいよ終盤。ラストの曲を前に、安井が「こういう状況の中、ライブに来るのにはいろんな葛藤があったと思います。もちろん「来ない」という勇気ある決断をしてくれた人もいますが、大事な1日の中の1時間半を僕らと一緒に過ごす選択をしてくれた人には絶対に楽しんで帰ってもらいたいと思ったし、最高に楽しい時間を作る事が今の僕たちがやるべき事だと思っています」と、静かに語りかける。

「以前“何かを制限される中で出来るのがエンターテイメント”という言葉を聞いて、いい言葉だなと思ったし、いろんなことを制限されている中でも楽しいことを探すのが真のエンターテイメントだと僕は思います。難しい状況でもひとつになれるやり方はきっとあると思いますし、皆さんと一緒に僕らは楽しみを探していきたい」という熱い想いが込められた安井の言葉に、暖かい拍手が送られた。

そして始まったのは、彼らのメジャー・ファーストシングル「雨が始まりの合図」。

「声に出して歌えないけど、心で歌ってください! みんなが気持ちを込めてくれれば届くし、僕らも皆さんに届くように心を込めて歌います。最後、お互いの気持ちをぶつけ合いながら最高の時間を作りましょう!」(安井)

雨上がりの空を連想させる爽快感あるサウンドで盛り上げ、安井が大きくジャンプしてエンディングを迎えた。

鳴りやまない拍手の中を、Tシャツに着替えた7人が登場し、アンコールナンバーの「SUMMER 様様」がスタート。ムービーを手にし、至近距離でステージ上のメンバーの様々な表情を収めていく森田だが、バラエティー魂に火が付いたのか、差し出されたお盆を手にポーズを決めると、そこには「羽田」の文字が!! これには場内大爆笑!

踊って、笑って、“心の中で”歌って、熱く熱く燃え尽きたステージの最後には、メンバーからファンに向けて感謝の言葉がおくられた。

萩谷「ライブツアー「NICE “TWO” MEET YOU」も半ばに差し掛かりましたが、ここからまたステップアップできるように頑張っていくのでよろしくお願いします!」

阿部「今日はありがとうございました! 東京でのライブ、すごくうれしいです」

森田「森田美勇人100%です(笑)。またみんなとこうやって盛り上がれる日が来ることを願って頑張るので、これからもよろしくお願いします!」

諸星「メチャクチャ熱かったので、きっと外の気温も4度ほど上がっていると思います(笑)。気を付けて帰ってください。また一緒に楽しみましょう!」

長妻「皆さんの笑顔が素敵で目がハートになってしまいました♡ ツアー最後までぶっ壊れずにやっていきたいと思うので、応援よろしくお願いします。本日はありがとうございました!」

真田「こうやって皆さんと会える事は当たり前じゃないかもしれないけど、みんなが元気でいてくれれば俺たちはそれが一番うれしいです。また盛り上がりましょうね!」

安井「今日この場所、この時間を選んでくれてありがとうございました。楽しかったでしょうか? 僕たちも本当に楽しかったです。また必ず会いましょう。それまで、みんな元気で! またね、バイバイ!」

ツアータイトルに“武者修行”とあるように、各地を巡る日々の中で、手探りで己の個性を再確認し、メンバー間での立ち位置、さらに各自の表現者としての目標を見つけテクニックにも磨きをかけてきたであろう今回の「~NICE “TWO” MEET YOU~」ツアー。

1月の東阪ツアー“WE ARE ONE”の時は、大掛かりなセットや凝った映像、派手な特効が使用されるショーアップされたステージだったが、今回は極限まで装飾をそぎ落とした生身のパフォーマンスと、純粋に楽曲で勝負するライブ本来の楽しさがギュッと凝縮されたエネルギッシュなステージ。

客席との距離が近いライブハウスという空間で、ファンとの交流を心から楽しんでいる彼らの姿を目の当たりにして、これからの7ORDERの活躍がますます楽しみになると同時に、彼らを応援する多くの人々と共にまだ見ぬ景色に向かって飛び立とうとする姿に頼もしさを覚えたのだった。

その勇姿は、思いのほか早く観ることが出来そうだ!

「7ORDER 武者修行TOUR ~NICE “TWO” MEET YOU~」終了と同時に、次回全国ツアー決定のニュースが飛び込んできた!!

「7ORDER LIVE TOUR 2021→2022『Date with……』」はホール、アリーナへと規模を拡大し、2021年11月27日(土)~2022年2月27日(日)まで全国12個所で開催される。

ツアーの詳細は9月末に公式サイト(https://7orderproject.com)で発表されるとのことなので要チェック!

また、10月には『7ORDER 武者修行TOUR ~NICE “TWO” MEET YOU~』Zepp Haneda公演の模様がBSスカパー!(BS241/プレミアムサービス579)にて独占放送され、同じく10月に今年1月に行われた「7ORDER LIVE TOUR 2021 “WE ARE ONE”」日本武道館公演の模様がスペースシャワーTVプラスで放送されるのでお楽しみに♪

写真:Gaku Maeda
文:近藤明子

THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

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