藤ヶ谷太輔主演。真彩希帆、平間壮一ら出演。ミュージカル『ドン・ジュアン』ゲネプロ&取材会レポート!
――鶴見さんからご覧になって、藤ヶ谷さんの成長を一番感じられたのはどんなところでしょうか?
鶴見:深みですね。人間の深みがドン・ジュアンに出ている。そこがやっぱり、今回のグレードアップのいちばんの見どころじゃないでしょうか。
――男性としてもすごく魅力的になられましたよね。胸筋も鍛えられているような印象ですし。
一同:(笑)
鶴見:あの姿で楽屋裏をうろうろ歩いてるんですよ。
藤ヶ谷:あはは!
――少しパンプアップされましたか?
藤ヶ谷:まぁ少し……2年前よりは身体は大きくなりましたね。このままだと見どころが胸筋になっちゃう(笑)。
――でも、見どころのひとつではありますよね?
藤ヶ谷:まぁでも、そうですね。ずっとこんなにはだけている衣装というのもなかなかないですし。男性としての色気っていうのを、ドン・ジュアンは常に出していないといけないので。そう考えると、たしかに見どころのひとつだと思います。
――では少し真面目なお話になりますが。2年前はコロナがない中で、普通に公演ができたわけですが。今回は、緊急事態宣言は明けましたけれども、それでもコロナ禍の最中に稽古は始まっていましたよね。そんな状況下で苦労したことや、工夫したことなどはありましたか?
藤ヶ谷:そうですね……まずは、気楽にコミュニケーションをとるというのができないんですよね。初演の頃は稽古終わりの流れで何人かで食事に行って、そこで話をしたりして生まれるもの、見つけるものもありましたけど。今回はそういうことがなかなか……。稽古時間も限られていますし、その中でとにかく集中して短時間でやっていました。カンパニーの何人かと、Zoomを使って家からコミュニケーションを取ったりもしたんですよ。僕、Zoomというものも初めてやったんですけど。そういう意味で言うと、不安な点などはやはり多々ありますけども、でも前に前に進んでいかないといけないので。みんなで探して、いろいろ見つけられて、やっとこうして東京公演がスタートできるのかなと思います。