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丸山隆平主演。ブロードウェイミュージカル『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』 取材会&ゲネプロレポート!

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東京公演を皮切りに全国5都市で上演されるブロードウェイミュージカル『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』 が、本日2月3日に東京・EX THEATER ROPPONGIにて開幕した。

本作は、1998年にオフ・ブロードウェイで初演されたジョン・キャメロン・ミッチェル作のミュージカル。日本では2004年に三上博史を主演に迎えて初演され、その後も山本耕史、森山未來、浦井健治がヘドウィグ役を務めた。

今作では、関ジャニ∞の丸山隆平が、性別を超えたドラァグクイーン・ヘドウィグとしてロックバンドのライブステージに臨む主人公・ヘドウィグ役で、初めてのミュージカルに挑む。そして、恋人でありバンドメンバーとしてヘドウィグを陰ながら見守るイツハク役を、ゲスの極み乙女。のドラマーほな・いこかとして活躍するさとうほなみが演じる。

演出は舞台版の演出を初めて手掛けるジョン・キャメロン・ミッチェルが、脚本とアドバイザーは山本耕史版ヘドウィグの演出を担当した鈴木勝秀が務める。なお舞台にはバンドメンバーとして山岸竜之介(G)、イイダケイスケ(G)、FIRE(B)、ナガシマタカト(Dr)、Robin(Key)、栗山梢(Key・東京公演のみ)が出演する。

今回は、丸山隆平とさとうほなみが登壇した取材会とゲネプロの様子をお届けする。

取材会レポート

「あら、集まってくれてありがとう。ヘイヘイ、Are You OK?Ready?」と取材会の最初からヘドウィグ全開の丸山に「うちのヘドウィグがすみません……(笑)え、ずっとその感じでいくの?」とさとうが突っ込み、笑いに包まれて取材会は始まった。

初日現時点での意気込みを聞かれると、丸山は「手応えはお客さんが入ってからじゃないと分からないけれど、初挑戦のミュージカルで自分がどうなるのか、お客さんがどういった反応をするのか、楽しそうということだけは分かる。このコロナ禍でいろんな制約はあるけれど、ほなみさんとバンドの方々の支えとともに、生の臨場感を楽しんでもらいたい」と語った。

さとうは「初日を迎えて、ヘドウィグの生き様と二人の関係性が築き上げられ始めていると思うし、これからもどんどん変わっていく。なにより音楽がかっこよくて、そこに一番テンションが上がる」と語った。

丸山は、役としての自身の姿の感想を聞かれると「プロの技術ってすごい。メイクは15~20分くらいで、衣装を合わせても30分以内には仕上げてくださいます。メイク・衣装・セットに支えられて、ヘドウィグという役に気持ちを持っていける。裏でこの格好になったら、年上の男性スタッフに”綺麗だねぇ”と言われて”ちょっと待って……”と、自分の分からない部分が生まれ始めているかもしれない(笑)。あと、このあと脇と脛の毛を剃る断髪式をするんです」と、観客席に腕と脚を上げて見せる一面も。

今作のビジュアルを見た関ジャニ∞のメンバーからは「”これ、丸!?”と言われて嬉しかった」と話し、「今日もメンバーがメールをくれました。村上君は”北京から応援してるぜ”って、ヤスは”いってらっしゃい”って、たっちょんは”大変ななかやけど、無事に幕が開けて、終わるのを待っています”って。横さんはね、寡黙な人なんでね、終わってからお疲れ様って言ってくれると思います。四人四様で心温まって元気もらいました」と嬉しそうだった。

さとうは「今日は誰からもメールもらってないですね(笑)。(ゲスの極み乙女。のベーシストの)休日課長は見に来てくれるって言ってくれてたんですけど、連絡は誰からも……」と話すと、丸山が「いや、信じてるんじゃない? 見えない繋がり!」と笑って返した。

丸山は、体作りについて聞かれると「ツアーを回りながらの稽古だったので、自ずとこの体になっていきました。体作りっていう意味で言うと、ピラティスとかで体幹を鍛えました。ヒールが思ったより高くて……思っているよりも体が前にいってしまう。男性はこの体験をなかなか出来ないと思うんですけど、本当に女性を尊敬します」と話しながら、自分の履くヒールの高さはこれくらい!と指で表した。

また、さとうへの印象を聞かれると「すごく素直で、分からないことは演出家や音楽家の方にズバッと聞きにいって、すぐに体現してやってみせる。レスポンスが素晴らしくて、一緒にやっていて頼れる方だと思った。役が決まった時に”これは面白いことが起こりそうだな”と予感はしていたんですけど、稽古中に確信しました。普段ミュージシャンとして、リズム隊として、音を楽しむことはあるとしても、今回僕はボーカルで彼女はコーラス。歌うことに対しては別次元な気がして、すごく新鮮で楽しいです。あと……バンドのみんなもね、すごく自由にさせてくれるの、最高よ」と、ヘドウィグ風に微笑みながら語った。

続けてさとうが、丸山の印象について「お芝居をしていても、歌っていても、そのままの丸山さんでいても、すごく自由度が高くて、イキイキしているなぁと見ていて分かる。一緒にやらせていただいて楽しいです。リズムの取り方が似ていると思っています。似てるというか、分かりやすい。あと、思いの丈をちゃんと人に伝えることが出来るところを尊敬する。見せ方も上手だし、考え方も素晴らしい。もう100?……200点? 300?」と語ると、丸山は少し照れながらも「もう終わりやん、伸びしろないやん……伸びしろですねぇ!」とモノマネを披露し、今回の舞台で200点を目指すとさとうに意気込みを返した。

今作のテーマでもある”片割れ”の意味に関しては「夫婦だったり、ご家族だったり、芸人さんの方なら相方だったり、いろんな形がある。今回の演目は、みなさんの生活のなかに思い当たる部分に寄り添ったようなテーマで、面白いと思いました」と話し、丸山にとっての”片割れ”を聞かれると「全国にいるファンのみんなです」と客席を指さし、すかさずさとうが「素晴らしい」と拍手を送った。

演出のジョン・キャメロン・ミッチェルとはリモートでのやりとりで大変だったかと聞かれると「僕たちが通したものをまとめて見てもらうという形だったけど、大変というよりは、すごく肯定的で励ましてくださる。ご本人も何度もヘドウィグを演じられているので、俳優のメンタルも分かっていて、”お酒はちょっと控えて、修行僧のような生活にしないとこの劇はもたないわよ”と笑わせてくれて、すごく支えになっている。先ほども”初日たくさんのいろんな自分に出会って楽しんでおいで”と連絡をくださりました」と丸山は語った。

さとうも「最初に”作品に捉われずに自由にやってほしい”と言ってくれて、それをやるしかないなというか……楽しんでやっていれば、ジョンも喜んでくれるんじゃないかなと思います」と語った。

最後に本作について、丸山は「感染症対策をしっかりとエンターテインメント的にも用意してお待ちしております。こういう世の中だからこそ、このような劇が皆さんに届くんじゃないかなと思いますので、みなさんご無事で無理なく来ていただければ。ほなみちゃんの普段と違う面もね、見ていただけるからね。刮目せよって感じかな。とにかく来たらね、みんなのなかにこもってるものをガンガン発散させて帰すので、お待ちしております」と力強く語った。

さとうも「この状況下で来ていただけたら、うちのヘドウィグが発散させていただきますので、ぜひお楽しみいただければと思います」と丸山と目を合わせて、語った。

文・撮影:水谷かな子

公演概要

ブロードウェイミュージカル『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』

作・演出:ジョン・キャメロン・ミッチェル
作詞・作曲:スティーヴン・トラスク
アドバイザー鈴木勝秀

出演:丸山隆平 さとうほなみ
[BAND]GUITAR/山岸竜之介 GUITAR/イイダケイスケ BASS/FIRE DRUMS/ナガシマタカト KEYBOARD/Robin

【東京公演】
2022年2月3日(木)~13日(日)
EX THEATER ROPPONGI

【大阪公演】
2022年2月16日(水)~19日(土) 
Zepp Osaka Bayside

【福岡公演】
2022年2月23日(水・祝)
Zepp Fukuoka

【名古屋公演】
2022年2月25日(金)~27日(日)
Zepp Nagoya

【札幌公演】
2022年3月2日(水)
Zepp Sapporo

【東京凱旋公演】
2022年3月4日(金)~6日(日)
Zepp DiverCity

企画・製作:テレビ朝日/ニッポン放送/東京グローブ座

公式サイト:www.hedwig2022.jp

THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

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