葵わかなインタビュー 「冬のライオン」「アレーの持つ本質的な真っ白さを意識して演じられたら」(前編)
2022年2月26日(土)から東京芸術劇場 プレイハウスにて舞台「冬のライオン」が上演されます。
本作は、英国王家の草創期、イングランドの国王ヘンリー二世が居城としていたフランス中部のシノン城に、領土、そして跡目を誰が継ぐのか決着をつけるべく、妻のエレノア、長男リチャード・次男ジェフリー・三男ジョン、そして王の寵愛するアレーと、その 異母弟で敵国フランス王のフィリップが一同に会すことから始まります。
演出を務めるのは森新太郎さん、出演者には、ヘンリー二世役の佐々木蔵之介さんを始め、加藤和樹さん、水田航生さん、永島敬三さん、浅利陽介さん、高畑淳子さんと豪華キャストが揃いました。
THEATER GIRLがお話をうかがったのは、ヘンリーの愛妾でフランス王女のアレー役を演じる葵わかなさん。インタビュー前編となる今回は、初のストレートプレイに挑戦する心境や役柄の印象などをたっぷりお話いただきました。
ずっとストレートプレイをやりたいと思っていた
――今回が初めてのストレートプレイ作品へのご出演になるということですが、改めて出演が決まったときのお気持ちをうかがえますでしょうか?
実は、ずっとストレートプレイをやりたいと思っていたんです。初舞台というと、ストレートプレイに行くことが多いと思うのですが、私は最初にミュージカルに挑戦させていただいたので、ストレートプレイにはずっと憧れというか、自分自身舞台を観るのがすごく好きで、ずっとやりたいという気持ちがあったので、出演が決まったときは純粋に嬉しかったです。
――舞台への出演はミュージカルからだったとのことですが、ストレートプレイならではの難しさや楽しさを感じている部分はありますか?
まだ稽古が始まっていないので、これからより分かっていくとは思うのですが(取材時)。当たり前ですが、やっぱり歌がない分、セリフの量がすごく多いので言葉だけで伝えていかなければならないところが難しいです。
言葉って、やっぱり文字じゃないですか。最初に文字だけを読んでいるときは、すごく平面に感じたんですけど、本読みで皆さんとお会いして、それぞれのキャラクターの声だったり、台詞だったりを聞いたときに、台詞にもすごくリズムや流れみたいなものがあるんだなと感じました。
そのリズムや流れのようなものが掛け合わさって、面白さが広がっていくのがすごく素敵だなと。私はまだ経験したことがないですが、「本当にすごい」と本読みのときに感じて、自分もその中に入っていけることがすごく楽しみだし、頑張らなきゃなと思いました。
――稽古が始まったら、より学べることも多そうですね。
そうですね。その分、壁も高そうな気もしますけど頑張りたいと思います。