大竹しのぶ主演。『ピアフ』囲み取材・ゲネプロレポート!
2022年2月24日(木)より、日比谷・シアタークリエにて『ピアフ』が開幕。その後、大阪・森ノ宮ピロティホール、福岡・博多座にて上演される。
愛する人を失った時も、病が身体と心を蝕んだ時も「愛」を求め、「愛」を叫び続けたフランスの人気歌手エディット・ピアフの半生を描く本作。初演から10年、5回目の上演となる。劇中では、エディット・ピアフの「愛の讃歌」をはじめ、「バラ色の人生」「ミロール」を含む十数曲が披露される。
初演から引き続き、今回もピアフを演じるのは大竹しのぶ。演出は栗山民也が務める。ピアフの親友トワーヌ役は、大竹同様に初演から演じ続ける梅沢昌代。新キャストでピアフを愛した3人の男性を、中河内雅貴・竹内將人・山崎大輝が演じる。
マレーネ・ディートリッヒに彩輝なお、シャルル・アズナブールは上原理生、ルイ・バリエは川久保拓司、ブルーノは前田一世、ピアフを見出したルイ・ルプレはたかお鷹が演じる。
今回は大竹しのぶ、中河内雅貴・上原理生・竹内將人・山崎大輝が登壇した囲み取材のレポートをお届けする。
取材会レポート
意気込みを聞かれると、大竹は「5回目ということは、あまり意識せずにやろうと思っています。栗山さんがパワーアップした演出にしてくださって、新しいキャストと一緒に新鮮な気持ちでやっていきたいです」と語った。
中河内は「本当に自分達のできることを信じて、演出の栗山さんの求めていることを自分なりに表現できるように稽古をしてきました。引き続き、千穐楽まで常に臨んでいきたいです」と述べた。
上原は「僕は前回ブルーノという役で出させていただいて、今回は2回目の出演ではあるのですが。役が変わると物語の見え方がまた違って、また心機一転役に向き合って演じていけたらいいなと思っております」と述べた。
山崎は「栗山さんは、僕たちがやることを前提として、僕たちの演技を見て、演出をしてくださったということを常に感じる作品になっています。自分らしく最後まで演じていきたいなと思っております」と述べた。
竹内は「僕にとって挑戦となる作品で、千穐楽まで演じ続けていくうちに自分のなかで動いたものを素直に出して、頑張っていきたいと思います」と述べた。
座長としてコロナ禍で大変だった部分を聞かれた大竹は、「マスクをつけての稽古と、稽古が終わってもすぐに撤収で。一緒にご飯を食べに行ったり、お酒を飲んだりして距離を縮めることができなかった。最初から、あなたのことが大好き! 愛して! という状況。それでも、お芝居をしていればこんなに仲良くなれるし、信頼しあえるし、いいチームになるんだということがわかりました」と笑顔を見せた。
続けて、上原は「限られた環境のなかでお稽古をしていて、うまくいかないことがあった時に、しのぶさんがふと「今出来ないことで落ち込むことはない。気にしないで。みんなで最後の最後まで一緒に頑張ろう」と声をかけてくださったのがすごく印象的で、素晴らしい女優さんだなと思い、見習わなきゃいけないなと思いました」と座長・大竹へと視線を向けた。
また、今回の博多座公演を終えると『ピアフ』が200回目の公演を迎えることについては「そうなの!? こだわっていない! 関係ない! 今日がどうなるか、明日どうなるか分からないから。1回1回をやるだけ。何回やりたい! という気持ちもない。回数は全く関係ないです」と大竹は熱い想いを語った。
最後にファンへのメッセージとして、大竹は「今回またピアフと再会して、新しい人たちに出会い、ピアフの愛に触れることで、私自身が愛って本当にすごいことなんだなと教えられました。
この状況ではありますが、このチームで一つになって、届けたいと思います」と述べた。
取材会撮影・文:水谷かな子
公演概要
『ピアフ』
作:パム・ジェムス
演出:栗山民也
出演:大竹しのぶ、梅沢昌代、彩輝なお、中河内雅貴、上原理生、竹内將人、山崎大輝、川久保拓司、前田一世、たかお鷹 ほか
2022年2月24日(木)~3月18日(金)
日比谷・シアタークリエ
2022年3月25日(金)~3月28日(月)
森ノ宮ピロティホール
2022年4月1日(金)~4月10日(日)
博多座