京典和玖インタビュー 「このレールはドラマチック」「いろんな情報に振り回されながら楽しんでもらえたら」（後編）
2023年11月19日(日)、23日(木・祝) の2日間限定でトレインライドシアター「このレールはドラマチック」が上演されます。
本作は、電車の中で繰り広げられる新感覚の舞台。いつもの通勤時間と乗り慣れた電車の中で“非日常的な体験”が繰り広げられます。かもめんたる・岩崎う大さんが作・演出を手掛け、貸し切り電車4車両で『ただの偶然ですか？』『ノンストップガール』の2種類のストーリーが上演され、14名のキャストが出演します。
THEATER GIRLは、1号車で『ノンストップガール』に出演する京典和玖さんにインタビュー。後編では、作品の内容にちなみ「休みの日に電車に乗って行きたい場所」、今後、目指したい役者像や一緒に高め合っていけるような役者仲間についてなど、たっぷりとお話しいただきました。
デジタルデトックスできるくらい自然に触れられる場所に行きたい
――本作は電車の中で繰り広げられますが、京典さんが休みの日に電車に乗って行きたいところはありますか？
ちょっと都心からは離れたいなって思います（笑）。僕、田舎育ちなので、人が多いとたまに疲れる時があって。リフレッシュする意味も込めて、携帯も置いてデジタルデトックスできるくらい自然に触れられる場所に行きたいです。
――ちなみに、今までに電車の旅をしたことはありますか？
学生の頃、地元では電車が一時間に一本しかなかったんです。ある日、友達と遊んでいて自分の最寄りまで帰ろうとしたら、気付いたら疲れてそのまま寝ちゃって、家から120キロぐらい離れてたところに着いて、そのまま駅で寝るっていうことがありました（笑）。
――電車が一時間に一本だと、それを逃すと大変なことになりますね……。
そうなんです。学校も毎回命懸けの勝負でした（笑）。「これを逃したら間に合わない」って。高校は電車通学だったので毎日大変でした。
――本作は通勤時間が舞台になっていますが、朝はお得意な方だったりしますか？
いや、そんなに強くないです（苦笑）。かなり低血圧なので、朝は基本ボーッとしていることが多いです。
――何か、目覚めるためにやっていることはありますか？
最近は、カーテンを開けっぱなしで寝ています。「眩しい！ 暑い！」ってなったら、二度寝は防止できるかなと思って。
――その成果は出ていますか？
効いていますね。目覚めはパッと起きられるんですけど、そこから頭が起きるまでに時間がかかるので、しばらくはボーッと働かないです。
舞台も映像もバランス良く幅広い役柄にチャレンジできたら
――「恋愛ドラマな恋がしたい～KISS or kiss～」への出演や、ミュージカル『刀剣乱舞』を始めとした舞台作品、さらにドラマや映画など、幅広く様々な作品に出演されているイメージがありますが、今後、目指したい役者像はありますか？
今年から舞台に積極的に参加させていただくようになって、舞台の楽しさや魅力をすごく感じています。もちろん今までずっとやってきた映像作品でも、いろいろな作品に出演したいと思っているので、舞台も映像もバランス良く幅広い役柄にチャレンジできたらと思います。
――ちなみに、尊敬している役者さんやロールモデルにしているような方はいらっしゃいますか？
「こういう役者になりたい」という方は特にいないんですが、毎回作品を観たいと思う方は高良健吾さんです。高良さんの出演作は毎回観て、勉強させていただいています。
――では同世代の役者の方だと、一緒に高め合っていけるような方はいらっしゃいますか？
同じ事務所の鈴鹿央士と岐洲 匠とは、元々一緒に住んでいた事もあって、普段からいろんな近況報告をしたりプライベートな話もしたりします。二人からはたくさん刺激をもらっていますね。
舞台では、この間出演していたミュージカル『刀剣乱舞』 〜花影ゆれる砥水～の共演者とは、ミュージカル『刀剣乱舞』 ㊇ 乱舞野外祭も含めて一緒にいたので何でも相談できる関係性になりました。各々が新しいフィールドで活躍している姿を見ると自分も頑張らなきゃと思うこともすごく多いです。
先輩だと、笹森裕貴くんや石川凌雅くん、牧島（輝）さん、そういったお世話になっている先輩方からもいろいろと刺激やアドバイスもいただいているので、自分もその方たちに追いつけるように頑張っていきたいなと思います。
――事務所の仲間や舞台での共演者など、周りに信頼できる方がたくさんいらっしゃるんですね。
ありがたいことにいろんな方と仲を深めさせていただいて、自分でも縁にはすごく恵まれているなと思います。今回共演する暢樹くんだって、まさか年に2回も共演できるとは思っていませんでしたし。
2023年は「すごくチャレンジングな一年」
――本作は11月に上演されるとのことで、今年も後一ヶ月ほどで終わりますが、 京典さんにとって2023年はどんな一年になりそうでしょうか？
今年は、舞台『ロミオ＆ジュリエット』から始まって、ミュージカル『刀剣乱舞』 〜花影ゆれる砥水～、ミュージカル『刀剣乱舞』㊇ 乱舞野外祭の二作品、その間に「マッシュル-MASHLE-」THE STAGEにも出演したので、すごく舞台に携わらせていただいた一年だったと思います。
そこで京典和玖という存在を知ってくださった方も増えたと思いますし、舞台のお芝居に触れて、また新しい一面が見せられた一年だったと思います。簡単に表すとすごくチャレンジングな一年でした。今回の作品もそうですし今まで触れてきていないものに飛び込んだというか、残りニヶ月ですがより成長していけるような一年にできたらと思います。
――来年は、さらに飛躍が期待できるような一年になりそうでしょうか？
来年は、また一段と成長したと言われるような俳優になれたらいいですね。
――では、最後に作品を楽しみにされている方に向けてメッセージをお願いします。
素直に面白い作品だと思います。お芝居自体は3人芝居ですが、乗客の皆さんも登場人物だと思っているので、みんなで作り上げる作品になるのではと。どこで何が起こっているのか目まぐるしく変わるので展開についていくのが忙しいと思いますが、それもこの作品の魅力だと思うので、いろんな情報に振り回されながら楽しんでもらえたら嬉しいです。
取材・文：THEATER GIRL編集部
Photo：野田涼
公演概要
トレインライドシアター「このレールはドラマチック」
日程：2023年11月19日（日）・11月23日（木・祝）
時間：13:00出発／16:00出発／18:40出発（全6公演）
会場：東京都23区内（会場詳細は、チケットをご購入いただいたご来場者様のみにご連絡いたします。）
チケット：2023年10月22日(日) 一般発売開始
脚本・演出：岩崎う大（かもめんたる）
キャスト：瀬戸利樹、中田圭祐、中尾暢樹、松大航也、京典和玖、時任勇気、ゆうたろう、山口貴也、水石亜飛夢、七瀬公、樫尾篤紀、八木将康、鈴木勝大、永沼伊久也
主催：株式会社デベロップジャパン
共催：EVOLOVEプロジェクト
制作：株式会社ピークエンタテインメント
公式HP：https://www.evolove.life/him/
あらすじ
『ただの偶然ですか？』
いつもと変わらない、電車内での光景。車内では男子大学生二人が何やら話をしている。
大学の同級生である富樫浩平と湯野誠の会話は、YouTubeや、彼女の話など特別な内容は見当たらない。
そんな普通の大学生たちの会話に、耳を澄ませていたお笑い芸人の山本一馬と小池信二がいた。
山本と小池の関係はぎこちなく、会話もどこか事務的な様子。
倦怠期すら感じさせる芸人コンビが、見知らぬ大学生たちに思わず話しかけるその理由とは…!?
富樫浩平役：瀬戸利樹／松大航也
湯野誠役：中田圭祐／七瀬公
山本一馬役：ゆうたろう／八木将康
小池信二役：樫尾篤紀／永沼伊久也
『ノンストップガール』
電車内には、中本アカリと山下大輔というバカップル二人の声が響いていた。
同じ車内に居合わせた青年・小暮順平がカップルを注意するところから、物語は予期せぬ方向へ動き始める。
泣き出す山下を横目に、小暮はとある行動に出る…。
山下大輔役：中尾暢樹／山口貴也
中本アカリ役：京典和玖／水石亜飛夢
小暮順平役：時任勇気／鈴木勝大
■車両別キャスト
1号車：中尾暢樹、京典和玖、時任勇気
2号車：瀬戸利樹、七瀬公、八木将康、永沼伊久也
3号車：中田圭祐、松大航也、ゆうたろう、樫尾篤紀
4号車：山口貴也、水石亜飛夢、鈴木勝大
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